16年ぶりに訪れたウィーンを語る

広島国際大学 医療福祉学部 教授 小坂哲也氏

フィガロハウス(ウイーン)

演奏

講演

(平成28年8月26日に行われた「講演会とビアホールの会」での講演の一部を紹介)
モーツァルト生誕260周年に沸くウィーン。
講演をしていただく半年前、久しぶりに訪れたオーストリアの思い出話をしていただきました。


【講演の抜粋】

大学卒業後、3年間ウィーンで過ごし、今回は16年ぶり5度目のウィーンになります。今回は中学校で音楽の先生をしている下の娘を連れて行きました。オーストリア在住の友人に相談したところ、講演会でフルートを吹いて欲しいという話をいただき、思いがけず、ウィーンのモーツァルトハウス(旧フィガロハウス)での演奏が決まりました。モーツァルトハウスはウィーン市街中央にあるシュテファン寺院のすぐそばにあります。その中にあるベーゼンドルファーホールは音響も素晴らしく、娘の伴奏でモーツァルトの作品を2曲演奏しました。

街並みが大きく変わっていたわけではありませんが、其処此処で時代の流れを感じることができました。私が初めてウィーンを訪れたのは土曜の午後でした。その当時、土日はお店が閉まっているなんて知る術もなく、最初の2日間を街角で買ったホットドッグ2本で過ごしたことが懐かしく思い出されます。最近では土日に営業しているお店もあるようです。若い人たちは土日の営業に賛成しているようですが、年配の方は土日は休むためにあるので、今まで通り休むべきだという考えがあるようです。コンビニエンスストアはなかったように思います。便利さとは何かについて考えさせられました。

ウィーンと言えば音楽ですが、演奏会は佐渡裕指揮によるトーンキュンストラー管弦楽団の定期演奏会とゲルギエフ指揮によるウィーン・フィル管弦楽団の定期演奏会、オペラはシュターツーオーパー(国立歌劇場)の「コシ・ファン・トゥッテ」とフォルクスオーパー(国民歌劇場)の「ベニスの夜」をそれぞれ聴くことができました。以前に比べると、チケット代がずいぶん高くなったような気がしますが、驚いたのはシュターツーオーパーの前では、公のダフ屋みたいな人たちが、観光客相手にチケットを売っている様子を見られたことです。

広島国際大学 医療福祉学部 教授 小坂哲也氏

(プロフィール)
エリザベト音楽大学卒業。ウィーン市立音楽院を最優秀で卒業(ディプロマ取得)。在学中、オーストリア国営放送(ORF)に出演。ブリュッセル王立音楽院に1年半在籍。EC大使公邸での演奏会をはじめ、数々の演奏会に出演。ユネスコ・チャリティコンサートでブカレスト・フィルと共演。トランシルヴァニア・フィルに招かれ、ルーマニアにて共演。広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了。東日本大震災チャリティCD『抒情組曲』をリリース。日本音楽療法学会認定音楽療法士、広島オーストリア協会運営委員。