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痛いと言えば痛い

投稿日: 文 : ホビーの匠 MC 中島尚樹


前回の続きです。




口に出した方が願いは叶い易い。



って話です。




病気と闘ってた頃の親父に付き添いで病院に行ってた頃、


先生が「どうですか?中島さん。痛いですか?」と聞かれ、


親父はよくこう答えていました。



「痛いと言えば痛い。痛くないと言えば痛くない」





親父に教わったわけじゃありませんが、



俺も病院でお医者さんに聞かれると、どうしても同じように



「痛いと言えば痛いんですが、痛くないと言えば痛くないです」


と答えてしまいます。



これは傍から着ていると、相当面倒な返し方だけど



要は、真面目に病気と向き合ってる証拠です。




怪我とかしてたら、そもそも先生も「痛いですか?」とは聞きませんが、


謎の腹痛や頭痛で病院に行くと、その答えは慎重であるべきだと思うんですね。



その一言で、診断結果が変わってしまうかもしれないから...。




「痛いですか?」と聞かれたら、



「(う~ん。痛かったのは事実。でも、今は嘘みたいに痛くない。


ってか、なんで病院に来ると痛みって無くなるんだろう?


病は気からって言うけど、病院に行けると言う安心感から


身体がもう痛みの信号を出さなくていいと判断するのかなぁ。


とにかく痛くない。今は。


でも、痛くないなら帰れとなるし、


ここで痛いと言っても身体的に反応が出てなかったら、


痛いと言うことで、先生が正確な判断をくだせなくなるかも...。


どうだ?俺!?痛いのか?痛くないのか?


......


待てよ?


痛いってどこから痛いんだ?


俺は昔から大げさだと皆から笑われる。


ちょっとのことでオーバーだなって。


確かに今も痛くないわけじゃないけど、


先生の考える『痛い』の基準みたいなものは何なんだ?


俺の『痛い』なんて大したことじゃないのか?


でも俺は痛いと思ってるし、


誰が何と言おうと痛みの判断基準は俺が決めるんだ!


俺こそが痛みの審判だ!ジャッジメントしてやる!


痛い!


いや...痛かった。


待てよ。


痛かったって答えたら、


良かったですね!で帰されるぞ。


痛かったと言う過去形は好ましくないだろ?


あれ?痛くなって来た。あたたたた。痛い。


いや?痛くない?


腹痛で来たのに、頭が痛くなって来た。


痛くないと強がるか?俺はオーバーらしいから。


でも、我慢したら我慢したで、


どうして今までほっといたんですか!?って叱るんだろ?


どうしたらいいんだよ!


痛い!痛いよ!頭が...。


頭が痛いって言ってやろうか?あんたのせいで。って。


いやいや。どうする?そんなことよりどうする?


痛いのか?痛くないのか?


くそ!!痛みは俺のものだ!俺が決める!痛みは友達!


俺のものだ!!!)



痛いと言われれば痛いし、痛くないと言われれば痛くありません」



そんなことを長々と考えて、いつも同じ答えなわけです。



もう、どうしようもないですが、誤診されるよりマシだし、


何より真面目に、大真面目に考えた結果、


この答えが一番しっくり来るんだから仕方が無い。



でも、聞き方を変えてくれたら、簡単に答えられるんです。




「どんな風に痛いですか?」



「無数の小さな針で刺すような感じですかね。


でも、その針も決して大きくなくて、


鍼灸師さんが使う一番細い針って感じですかね?


それが何本も...本数にして20本くらいでしょうか。


かと思えば、いきなり冷たい鋭い痛みが走ったりします。


身体に糸を縫い付けて、長い年月をかけて、その糸が肉と密着し、


その馴染んできた糸を一気に引き抜かれると言うか。


刺される痛みから、引き抜かれる痛みへ変わるんですね。


そうかと思えば...」




もう、幾らでも話せます。しつこいくらい詳細に。


これもやはり、真面目に病と向き合ってるから。






この業界に入ってすぐの頃...


テレビ局の人にこんなことを聞かれたことがあります。



「中島君。ゴルフを半年で上手くなれって言われたら...なれる?」




この質問...結論から言えば、ゴルフの新番組が始まるから


その出演者として、やれるかどうかを聞いて来たわけですが、


いくら鈍感でも、そこのことに中島は気付きました。


誘ってくれてるな!?と。




そりゃ思ったわけです。




でも、やはり真面目に考えて、大真面目に考えて


僕は答えるわけです。





「(うわ!これ...なんかのオファーじゃないか!?


受けたい!やりたい!


ゴルフ?


好きでも嫌いでも無いけど、とにかく番組に出たい!


ここはひとつ!やる気を見せないとな!


でも待てよ。


番組に出てくれではなく、半年でゴルフが上手くなるかだろ?


そもそもゴルフって、半年で上手くなるものなのか?


上手くなるって、どの辺りまでを言うんだろう?


ゴルフが上手いですねぇ~って言われるのって、


どれくらい上手い人なんだろう?


でも、その上手いと言われる人も


いえいえ。私なんてまだまだ...って言うしなぁ~。


上には上が居るってことだよなぁ。


俺は一体、どの上手いを求められてるんだろ?


待て待て。もし、求められてるレベルが分かったとして


俺はそこまで辿り着けるんだろうか?


そもそも、辿り着けなかったら、関係者に一体


どれだけの迷惑を掛けることになるんだ?


だとしたら、俺がここで何の責任もなく、


えぇ!上手になれますとも!余裕です!とは返せないよな。


でも、上手くなれると言わなければ仕事を失うし...。


でも、迷惑は掛けられないし...。


となれば、やっぱり先方の求める上手と言うレベルを


把握すべきだよな。


あれ?ちょっと長く悩み過ぎたな。


この記事もそろそろ終わりにしないとな。


仕方ない。結論が出ないから、つづくにしよう。


無茶苦茶だが、これしかない!


それでは...



(つづく)


※このブログは全てフィクションです。ブログの全文はホームテレビの審査を経て掲載されています。



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