広島大会を終えて
今年の高校野球広島大会は広島新庄が見事連覇を達成し、甲子園出場を決めました。
本当におめでとうございます。
なぜ高校野球はこんなにも見る者の心を打つのでしょうか。
3年生にとっては最後の夏、親元を離れて頑張る選手にとっては家族への晴れ舞台、
負けたら最後の全力プレー。
いま自分の実況を見返していても、高校野球ならではの熱量が喋りに自然と出ていたと感じます。
選手一人一人にとって一生思い出に残る時間、
支えてきた親御さんや保護者、指導者の気持ちを心に留めて、
少しでもその頑張りに華を添えられるよう実況に取り組みました。
先日、ホームテレビでは今大会を振り返ったシーンで綴る総集編を放送しました。
普段、本や映画などを見ていても涙が出ることはほとんどない私ですが(冷たいわけではありません)
こういう高校野球の総集編だけは毎年、何度見ても涙が溢れます。
選手の笑顔や涙、監督の最後にかける言葉・・・。心が洗われる感覚です。
そして、決勝戦では172球の熱投を見せたエース左腕の堀瑞輝投手。
決勝戦を実況後、彼に話を聞きにいくと
「去年は甲子園で悔しい思いをしたから、今年は自分のピッチングをして借りを返したい」と
力強い目で話してくれました。
私の隣で試合の解説を務めてくださり甲子園通算8勝をマークした宇根洋介さんからも
「投球のテンポや内外の使い方」など様々なアドバイスを甲子園に向けてもらっていました。
3年生になり臨んだこの夏の経験も糧に、
成長した姿を全国の野球ファンに見せてくれるでしょう。
志半ばで敗れていった92チームの思いも味方に、羽ばたけ!広島新庄ナイン!!