あの日から5年
東日本大震災から5年。
いまも400人近くの人が
県内で避難生活を続けています。
その中の1人。
福島から避難して来たはっさく農家のご夫婦に
再び会いに行って来ました。
無農薬・無肥料。
草や虫も敵としない!という自然栽培で育つかんきつを
いつか沢山の人に収穫体験してもらいたい!と話していた長野さん。
耕作放棄地になっていたミカン畑を整備し
今でははっさく、ネーブル、レモンなどたくさんのかんきつを育てています。
その思いは少しづつ形になり、この「うみかぜ草園」には
観光バスで人が訪れるほどになっていました。
この地にご縁があったから…。
土地も人も。
ただ、東と西はやはり違う。
“福島”で自然栽培をしたいと脱サラした長野さん。当初の理想の暮らしではもちろんないと話します。
移り住む人、とどまる人。
様々な決断があるなかで
人生を変えてしまうほどの大きなことがあったというのが事実、と長野さんは淡々と話してくれました。
震災直後、私たちが訪れた際に植えたはっさくの苗。
その苗も見せてもらいましたが、
その苗は、ほんの少~し育ったかな?と感じる程度。
はっさくが収穫できるまでになるには、6年~10年かかるのが普通と言われているそうです。
このはっさくの育つスピードが、
まさに長野さんたちの生活を表しているようで、少しずつ、でも力強く、、、と感じました。
目の前のこと、1日1日を過ごすだけです、と話してくれた長野さん。
たくさんの想いが重なる中、今日も1日を大切に、当たり前のことに感謝をして日々を過ごしています。
長野さんが育てるはっさく。
インターネットやマルシェでも販売されているそうですよ~(*^_^*)