運命の一日
10月28日に行われた、プロ野球ドラフト会議。
今年は「ハンカチ世代」、「マエケン世代」と言われ、大学生投手に注目が集まりました。
その中で福岡ソフトバンクから2位で指名を受けたのは、広島経済大学の柳田悠岐選手。
以前「恋すぽ」でも紹介しましたが、
50m5秒9の俊足に加え、調子が良い時は遠投125mという強肩の外野手です。
ドラフト会議の当日、私は指名後の会見に備え、広島経済大学へ。
会議が始まる1時間半前、控え室に入ろうとする柳田選手を見つけました。
「やばいです…人生で一番緊張しています」。
お茶の入ったペットボトルを片手に、何とも落ち着かない様子。
夜はぐっすり眠れたという柳田選手ですが、朝食も昼食もノドを通らず…
「期待より不安の方が、かなり大きい。」と、187cmの体が丸くなっていました。
ドラフト会議開始から1時間15分後、ついに運命の時を迎えました。
控え室のインターネットでドラフト会議をチェックしていた柳田選手ですが、
ここで思わぬアクシデント。
福岡ソフトバンクの2位には最初、違う名前が入っていたそうです。
「『やばいな』と思っていたら、名前が消されて、自分の名前が入っていました。」
(柳田選手はガッツポーズ)
(チームメートは大盛り上がり)
チームメートや友人らに拍手で迎えられ、会見場に姿を現した柳田選手。
広島経済大学から、4人目のプロ野球選手が誕生しました。
「自分の活躍は後輩がプロに入れるかの目安にもなると思うので、結果を出していきたい」。
広島育ちのスラッガーが、福岡の地で暴れまわることを期待します。