2017年度放送分

冷たい海でも大丈夫 ラッコ アラスカ

アラスカ、プリンス・ウィリアム湾にあるミアーズ氷河。その近くでラッコを見つけました。夏でも水温が5度にもならない冷たい海。ラッコはどうやって寒さから体を守っているのでしょう?ラッコは哺乳類のなかでも最も体毛の密度が高く、8億本もの体毛が生えています。冷たい水中に潜るときでも、体毛の間に含まれた空気が断熱層となり、防寒の役目を果たしています。

見つけた! キタキツネ (北海道)

北海道の東、知床半島と根室半島の中間に位置する野付半島(のつけはんとう)。 ハマナスなど植物に樹氷が付き輝いています。そこにキタキツネが現れました。ジャンプを繰り返し、頭を突っ込んでいます。地面が雪に覆われているのにネズミを見つけました。どうやって見えないネズミを探すのでしょう。成功の秘訣は聴覚に加えて地球の磁場を感じて狩りをすることが、最近の研究で報告さています。

ミステリーサークル アマミホシゾラフグ (鹿児島県奄美大島)

今から20年ほど前に、奄美大島の海底で不思議なサークルが見つかりました。このサークルは砂地に描かれていて、直径2mもあり、放射状の多数の溝が中心部からサークルの縁に向かって走っていました。そして、サークルの縁には二重の土手のような盛り上がりがあり、土手の上には貝殻の破片などが散らばっています。不思議なサークルは4月から8月頃に現れ、現地のダイバー達によってミステリーサークルと呼ばれていました。しかし、どのようにしてミステリーサークルができるのか、あるいは、何者が作るのかは謎のままでした。それがフグの仕業であることが2011年に判かりました。サークルをラッセル車のようにして作っているのは体長5センチの雄。メスが産卵するためのサークルを作っていることも判明。このフグは新種でホシゾラフグと名づけられました。

キリンとウシツツキ キリン、ウシツツキ (ケニア)

キリンの首のところを見てください。二羽の小鳥が首に止まっています。名前はアカハシウシツツキ。この鳥はウシやキリンなどの体に付いた「シラミやダニなどの」寄生虫をエサにしています。キリンはこの鳥が体から逃げると天敵がやって来るのを知ることが出来ます。このような関係をウシツツキとキリンが共生関係にあるといえます。

新雪にオリーブ アオバト (三次市)

広島県三次市の里山に雪が降りました。真っ白な雪の中、オリーブ色の鳥を発見しました。アオバトです。ハトと言えば灰色で街中にいる鳥をイメージしますが、アオバトはカラフルなオリーブ色で青色のくちばしを持ったハトです。「オーアーオー」と聞こえる独特の声で鳴き、果実や種子等を食べます。

氷点下の芸術 氷点下の芸術 (三次市)

三次市甲奴町と世羅町との境界に「品の滝」があります。この一帯は広島県の自然環境保全地域に指定されています。約1.5kmの渓谷内に一から三の滝まで3つの滝が点在し「品の滝」と呼ばれています。雪の中川沿いに歩くと一の滝がありました。一の滝は高さ11メートルで落ち口幅3メートルの優雅な滝。滝自体は凍っていませんが川沿いにしぶき氷(しぶきごおり)が見られます。しぶき氷は氷点下の環境で水のしぶきが樹木などに氷結しする現象です。雪のためこれ以上は入れませんでした。

貴重な干潟 ハクセンシオマネキ、スナガニ、カブトガニ (竹原市)

竹原市にある「ハチの干潟」は広島県中部海域で3番目の大きさで22ヘクタールの自然が残っている干潟です。海を浄化するアマモが沖には生え、魚たちの産卵や生息場所になっています。砂地には絶滅が心配される「ハクセンシオマネキ」「スナガニ」「カブトガニ」などが生息しています。

雨の屋久島 ハイノキの花 ヤクザル(鹿児島県)

「月に35日雨が降る」と言われる程雨の多い屋久島。雨の日の屋久島は神秘的な風景を見せます。ハイノキの花も雨に濡れ白さが増し、しっとりと艶やかでした。屋久島にだけ生息するヤクザルは、フカフカの体毛で雨でもへっちゃらです。このヤクザル、本土と陸続きだった数万年前の氷河期に渡ってきて、雨が多い屋久島の環境に合った姿になったと考えられています。

神の子池 オショロコマ(北海道)

「月に35日雨が降る」と言われる程雨の多い屋久島。雨の日の屋久島は神秘的な風景を見せます。ハイノキの花も雨に濡れ白さが増し、しっとりと艶やかでした。屋久島にだけ生息するヤクザルは、フカフカの体毛で雨でもへっちゃらです。このヤクザル、本土と陸続きだった数万年前の氷河期に渡ってきて、雨が多い屋久島の環境に合った姿になったと考えられています。

マウントクック タスマン氷河湖 (ニュージーランド)

「月に35日雨が降る」と言われる程雨の多い屋久島。雨の日の屋久島は神秘的な風景を見せます。ハイノキの花も雨に濡れ白さが増し、しっとりと艶やかでした。屋久島にだけ生息するヤクザルは、フカフカの体毛で雨でもへっちゃらです。このヤクザル、本土と陸続きだった数万年前の氷河期に渡ってきて、雨が多い屋久島の環境に合った姿になったと考えられています。

キレイにしよう ヘラジカ (アラスカ)

ヘラジカは体長3メートル体重800キロにもなる最大のシカです。雄の成獣はヘラのように平たい角を持つことが和名の由来です。角は大きく、最大で2メートルを上回ります。生え始めの角は外側が表皮に覆われブニブニしていますが大きくなるにつれて骨化して固くなっていきます。外皮は破れ角にへばりつきます。シカは外皮を取り除くために角をこすりつけます。

バオバブ (マダガスカル)

マダガスカルの西の町ムルンダバ、町から15キロのところに世界的に有名な場所があります。まっすぐ一本伸びる道。左右を囲む巨人のような行列。バオバブ。一度見たら忘れられない景色です。大きな木は高さ20メートル以上、幹の周りは5メートル以上。はっきりした年輪が無いため樹齢は判りませんが何百年もここに佇んでいるのでしょう。

ジンジソウ (帝釈峡)

雄橋(おんばし)は庄原市東城町の帝釈峡にある世界三大天然橋です。そこを流れる帝釈川の岸に山野草が咲いています。花の下に垂れた花弁が「人」の字に似ているためジンジソウ(人字草)と呼ばれています。 山地の渓流沿いやや湿った岩場に多数の白い花をつけます。高さは10〜35cm。本州の関東地方以西〜九州に分布し、花期は9〜11月です。

ユキワリイチゲ 三次市

三次市粟屋町の山すそで絶滅寸前の野草、ユキワリイチゲを見つけました。ユキワリイチゲは早春に、雪を割って一輪の花(一華)をのぞかせることから、雪割一華(ユキワリイチゲ)の名がつきました。
この花は早春の陽光が大好きです。斜面に日が当たると光を求めて頭を上げ、その白味を帯びた淡い紫色の花びらを広げ、花を咲かせ昆虫を呼び込みます。なんとも上品ですばらしい雰囲気です。

遥かな尾瀬 ミズバショウ・リュウキンカ(尾瀬)

早春、雪解けが始まると尾瀬に春が一歩ずつ近づいてきます。雪の下からはミズバショウやリュウキンカなどの尾瀬の春を代表とする植物が開花します。ミズバショウ(水芭蕉)の白いのは花では無く、花を包み込む葉です。本当の花は芯の黄色いところについています。
リュウキンカ(立金花)の由来は、茎が立っていて金色の花をつけるところからきています。尾瀬は日本でも有数な植物の宝庫です。

孤島に迫る モン・サン・ミッシェル(フランス)

モン・サン・ミッシェルは、サン・マロ湾の沖に浮かぶ、周囲約900m、高さおよそ80mの小さな島です。サン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られています。潮の満ち引きの差は15メートル以上、このためかつては多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといい、「モン・サン・ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがありました。

海でかくれんぼ リトルファイルフィッシュ(フィリピン)

リトルファイルフィッシュと呼ばれる、体長は2cmほどのかわいいハギを見つけました。日本には居ない魚なので、和名はありません。浅場のソフトコーラル(サンゴ)に擬態し、模様が似ていると同時に体からサンゴの突起のよう名ものが出ています。
小さなかわいい魚はダイバーの間で人気の魚です。

森の中で食事中 アメリカアカリス(アラスカ)

アラスカで湖畔の森の中を歩いていると樹の上にアメリカアカリスを見かけました。アカリスは秋、冬に備えエサの針葉樹のエゾマツ、アメリカハリモミ(white spruce)、クロトウヒ(black spruce)などの松ぼっくりを地上に落とし、巣穴に運びます。
食べるときは松ぼっくりを回転させながら、エビフライ状になるまで綺麗に食べます。

キョウジョシギ キョウジョシギ(松永湾)

5月松永湾にキョウジョシギ(京女鴫)を発見しました。全長22cm。シギの中では短い足(赤橙色)をしています。名前の由来は目立つまだら模様を京都の女性の着物にたとえてつけられました。
くちばしで石をひっくり返して小さな昆虫やゴカイ、甲殻類などを食べる習性を持ちます。ゲレゲレなどと、にぎやかに鳴きます。

スリランカヒョウ スリランカヒョウ(スリランカ)

あらゆる野生動物の中で、とりわけ美しいのがヒョウといわれています。スリランカはヒョウの生息密度が高く、世界で最も遭遇しやすい場所です。
ヒョウは肉食でここでは生態系の頂点に居ます。ヒョウがにらむとスリランカマダラジカやハイイロオナガザルは驚いて逃げていきます。