第331回
開催日:平成15年9月27日(火)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
☆第34期放送番組審議会の委員長・副委員長選出について
テレメンタリー2003
『東京原爆投下計画』
放送:平成15年8月3日(日)深夜0:55~1:25
制作:広島ホームテレビ
☆第34期放送番組審議会の委員長・副委員長選出について
☆『秋の番組改編』について
☆プログレス賞選考結果について
番組について
「テレメンタリー」としては初のシリーズとしてとりくんだ作品。(広島ホームテレビと長崎文化放送)被爆都市ヒロシマとして後世に記録を残したい。被爆者や原爆投下関係者が高齢化した今、大切な証言をできるだけ集めたいということが、番組制作の出発点。その証言をできるたけ集めようとするうち、原爆投下は広島・長崎にとどまらず、第三の作戦として首都東京が計画されていたという驚くべき事実が浮き上がってきた。「身勝手」とも言われる現代アメリカの軍事政策やその冷酷さを訴えることができればと思って制作した。
合評での意見
- ドキュメンタリーは素材が一番だ。この番組は素材もテンポもよく、いい番組に仕上がっていた。見る人の心をうつ人情感もあった。在広局は、被爆都市 ヒロシマとして、平和を訴える番組をこれからも制作して欲しい。
- とてもいい番組であったため、沢山の人に見てもらいたい。しかし、日曜日の深夜0:55からの放送では、一体誰が見るのだろうか。放送時間を考えて欲しい。
そして、番組で取り上げた歴史の証言を後世に残して欲しい。 - 戦争の悲惨さがうまく表現されていたし、原爆投下したイザリー機長がその後の人生で後悔にさいなまれた苦悩もよく表現されていた。
- ミステリー的な構成がよかった。イザリー機長という人物だけに的を絞って番組を制作されてもよい番組ができたと思う。平和都市 ヒロシマとして、マスコミには世界平和をテーマにした番組の制作をお願いしたいし、広島市には、記録として後世に残す活動をしてほしい。
- 取材では、もっと沢山のインタビューがとれたことと思う。放送されなかった部分も歴史的証言だと思うので記録として残して欲しい。
- 8/6~8/15には、毎年原爆や平和を取り上げた番組を思い出したように放送するが、その時期に限らず放送すべきではないか。
- インタビューで『天皇 裕仁』の名前がでるたびに『フセイン』と言っているように聞こえた。まさに、イラク戦争とだぶった。
- 広島の放送局にもかかわらず、「ヒロシマの心」というような定番のテーマから外れていてよかった。
- 「スクープスペシャル」では、イラク戦争と比較してとらえており、内容にもう少し深みが出ていた。そのあたりを今後の課題にして制作して欲しい。
- 東京原爆投下計画があったことを今回始めて放送されたのだと思うが、どこまでが真実でどこが脚本なのか見てる方はわからない。制作側は、真実をきちんと取材して欲しい。
- 何度見ても引き込まれる番組であった。戦時中のこと、イザリー機長の心情など色々模索しながら見た。よい番組であった。