番組について

広島ホームテレビでは開局20周年、30周年と大きな節目に大型特別番組を放送してきた。30周年からは、『つながってる！感動家族』と銘打ってシリーズ化して制作している。
近年、家庭内暴力や家族破壊、子供の非行などのニュースを頻繁に聞く。もう一度「家族」を見つめ直したい。もう一度「人と人のつながり」を確かめたい。家族を通して、人間の生きる喜び、苦悩を番組で表したかった。制作するにあたり、視聴者に押しつけの感動を与えるのではなく、自然に感動を受けてもらえるように心がけたつもりである。

合評での意見

• テーマは、感動家族ということだが、それぞれの家族にはそれなりに感動をよせるところがあった。しかし、残念ながら制作者の意図が充分表現されていないからだろうか。視聴者が心から感動をよせる番組にはなってなかったように思う。
• スポット的に使われていた家族の方が感動した。視聴者を感動させるには、長時間これでもかと放送するのではなく、短くても見る人がイマジネーションできるような内容のもののほうが効果的だ。
• 映像で表現したいところ、音声で表現したいところをもう少し検討した方がよい。
  スタジオのセットに華やかさがなくさみしすぎる。手紙を読むシーンの時、字幕の方が先に出ていた。
• 視聴者を4時間飽きさせず最後まで引きつけるためには、構成にもっと力を入れなければならない。
• MCの西田篤史はいかにも演出したようで自然体ではなかったように思う。ゲストの清水圭のコメントは非常によく、番組に深みを与えていた。
• せっかくの生番組だから、視聴者からのFAX，E-MAILをどんどん取り入れたらよかった。
• それぞれの家族の家族愛が感じられた。4時間という長い番組だが全体的にはまとまっていた。