第333回
開催日:平成15年11月28日(金)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
中四国ブロックネット特別番組
『ふるさと駅弁大賞』
平成15年11月3日(月・祝)午後2:00~3:25
制作:広島ホームテレビ・瀬戸内海放送・愛媛朝日テレビ・山口朝日放送
議事
第36期放送番組審議会の委員長・副委員長が選出された。
委員長:望月成二 副委員長:長谷川忠彦
第11回プログレス賞は、山本委員より選考・結果報告がされた。
『秋の番組改編』については、担当者から説明がされた。
課題番組
テレメンタリー2005『埋もれた警鐘~旧ユーゴ劣化ウラン弾被災地をゆく~』
。
番組について
10年ほど前から中四国5県ネット番組を制作している。毎回テーマを決めて地元ならではものを取り上げている。今回は、販売価格1,000円で、地元の味を生かし、グルメ通をうならせる駅弁に各県(岡山・香川・愛媛・山口・広島)が挑戦した。
ゲストは食に対してこだわりのある人、中尾彬・小林しのぶを迎えた。新しい駅弁を作るには、テレビ局・料理人・駅弁業者が一体となって製作に励んだが、この点がとても苦労した点でもある。全体の反省点は、審査基準がはっきりしなかったことである。広島からは、11月いっぱいで廃線する可部線とその沿線の食材をテーマにした。事前にホームペ-ジや『HOME Jステーション』で告知や放送をした。
合評での意見
- 番組の構成は、1時間30分飽きずに楽しく見ることが出来る良い番組だった。
- 広島からは、廃線となる可部線沿線の食材にこだわったところや落ち着いた取材で好感が持てた。『可部線あき浪漫弁当』も上品な仕上がりで、大賞に輝くのも納得ができた。
- ゲストの中尾彬、小林しのぶのコメントは好感が持てて、番組を盛り上げていた。
- ローカル色がよく出ていて面白かったが、山口県が小岩井まで行って食材を探さなくっても山口県内でも充分いいものがあるはず。もったいない。その上、わざわざ遠方まで行ったにもかかわらず、スーパーでも売っているスモークチーズでは、期待はずれである。まるで、小岩井の宣伝をしているようである。
- その地方の風土が含まれている駅弁が出来あがり、なかなか美味しそうだったが、あまりにもテレビ用として作られたもので、その駅の名物弁当として、永久に売り出すには、コストのかかりすぎるようだった。視聴者の期待とは違うような気がする。
- 路面電車の中で駅弁を食べるシーンは、無理がある。教育倫理的にいうと子供達にまねをしてほしくない。マスコミの影響は大きいということをよく考えて構成してほしい。
- 放送は11/3なのに、取材は真夏というのが、服装などでわかった。少し不自然だったので、服装などで、工夫をしてほしい。
- 女子アナのキャァキャァという声が気になる。まるで、身内だけが楽しんでいるようだ。
- 昨年の『ふるさとお弁当大賞』より、内容がよくなってきているが、こじつけが多いので、今年限りにしてほしい。
- 各局で放送することにどんな意味があるのかよくわからない。また、地元の駅弁を取り上げられても目新しさを感じさせなかった。