第355回
開催日:平成18年2月21日(火)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
☆放送番組全般について
広島ホームテレビ開局35周年記念特別番組
『カムバック~復活劇~走り続けること生きること』
放送:平成18年1月7日(土)13:00~13:55
制作:広島ホームテレビ
☆放送番組全般について
☆苦情・意見等の概要について
☆その他
番組について
広島在住の鍼灸師・スポーツトレーナー 白石宏さんは、わずか0.2ミリの鍼で、有名アスリートや難病患者に奇跡の復活を手助けしています。日本だけでなく海外の有名スポーツ選手がなぜ白石さんの治療を受けているだろうか。「スポーツ選手から受けるパワーで難病患者に奇跡を起したい」という白石さんは、どんな治療をめざしているのか。この2つの疑問を解明するために番組を制作しました。密着取材は長期に渡ったため、大物選手の普段見せない顔や難病患者の治療風景が撮影でき、白石さんと二人三脚で治療に励む人々の信頼関係、支え合い生きることの大切さを伝えることが出来たと思います。今回、白石さんの番組を制作するということで清原選手、金本選手、為末選手など有名選手が快く取材に応じてくれました。なかでも清原選手の取材が出来たことは番組にとって大きな業績になりました。(野崎プロデューサー:談)
合評での意見
- 1.『カムバック~復活劇~走り続けること生きること』について
- 長すぎるタイトルは、主人公が誰なのか的を射ていない。『カムバック~復活劇~』は、白石さんのことと理解できるが、『走り続けること生きること』と続くとスポーツ選手や難病患者が主人公なのかと思う。
- アスリートの番組はたくさんあるし情報も多発しているが、陰で支える人はなかなか表舞台で見ることはできない。この番組は、影で支えるスポーツトレーナー・鍼灸師の白石さんが主人公だった。アスリートとの白石さんに寄せる絶大な信頼やそれゆえに見せる素顔もよく捉え、白石さんの偉大さを表していた。また、難病患者が白石さんに寄せる信頼感にも同様な感じを受けた。
- 復活を願うアスリートや難病患者の白石さんへの信頼、そして人は何故生きるのか、人は何故蘇りたいと願うのか、番組を見て人は支え合って生きて行くのだと教えられた。
- 大物プロ野球選手や有名アスリート、難病患者とその家族、どの人もカメラの前でリラックスした自然な顔を見せていた。これは、制作スタッフの行き届いた気配りゆえに取材できたことと感じられ、感心した。
- 白石さんの治療を受け、復活したアスリートをたくさん紹介していたが、現役にこだわり続ける清原選手と影で支える白石さんの二人三脚で治療に専念する姿をドキュメンタリー番組にした方が、インパクトのある番組になったのではないだろうか。たくさんのアスリートを追いすぎて内容に深みがなくなっていた。
- 広島ホームテレビ開局35周年記念番組に相応しい番組、広島ローカル放送では勿体ない内容、次回作は是非全国放送を期待する。
2.放送番組全般について
- 地産地消や農業に興味があるため『ひろしま菜’s』は、必ず見る番組。最近は、進行役の三人(松本裕見子・載寧龍二・ゆりん)の役割分担が出来てきてよくなっている。ゲストが、年輩の男性の時は特に番組がしまる。小学生が出演しなくなったことも番組がよくなってきた一因。
- ホームテレビのバラエティーは面白い。他局と比べてお笑いに品があり、家族で安心して見られるバラエティーが多い。特に『銭形金太郎』。
『木曜ドラマ 松本清張 けものみち』は、前作の松本清張『黒革の手帖』にイメージやキャストが重複している。米倉涼子以外の女優が演じる松本清張作品も見てみたい。 - 女子アナの誤読が多いのは、基本が出来ていないため。もっとプロ意識を持ってほしい。最近の番組は出演者の言葉を文字スーパーにしているが、必要以上に使われているようで、見づらく感じることもある。
ワイドショーの行き過ぎたインタビューに怪訝を感じる。 - 『徹子の部屋』では、CMになると音声レベルが上がるので、とても気になる。
関西に比べると在広局は地元のチームであるカープやサンフレッチェを応援する番組が少ない。 - テレビ朝日の特番やテレビ東京のバラエティー番組は放送時間が経ちすぎて、季節や情報が遅れていることがある。早く放送することはできないだろうか。
- 『HOMEJステーション』井村キャスターは、まじめな性格が出ているところがよい反面、堅苦しすぎるので、たまには渡辺アナと対話してなごみを出してほしい。「ぐるりん瀬戸内」は、大好きなコーナーだが、瀬戸内以外の放送局の話題も見たい。
- 各局とも作りが似た番組が多い。
ホームテレビは、地球環境やエネルギー問題について考える番組に力を入れていると思う。『人生の楽園』『素敵な宇宙船地球号』など好きな番組である。これからも地味でも子供の目線でも理解できる環境番組を制作してほしい。