第382回
開催日:平成20年11月28日(金)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
中四国ブロックネット特別番組
『瀬戸内海から地球が見える~ナルトビエイが伝える海のSOS~』
放送:平成20年11月10日(月)19:00~19:54
制作:広島ホームテレビ・瀬戸内海放送・山口朝日放送・愛媛朝日テレビ
番組について
テレビ朝日系列の中四国ブロック4局は、毎年特別番組を制作しています。7作目にあたる今回は、中四国エリアが様々な恩恵を受けてきた穏やかな海「瀬戸内海」に注目し、地球温暖化・環境異常による異変を捉えます。
近年増え続ける闖入者「ナルトビエイ」の生態や被害を紹介し、かつての豊かな海を取り戻そうと再生に乗り出す人たち、「ナルトビエイ」を海からの贈り物として受け入れる人たちを追います。
レポーターは、徳島県出身の俳優・大杉漣。
合評での意見
- 大切なふるさとの海「瀬戸内海」が、地球温暖化や環境異常により異変が起きていることや初めて耳にする闖入者「ナルトビエイ」を視聴者に知らせたことは意義がある。
- 闖入者「ナルトビエイ」を追い、被害・再生を訴えたことはよかったが、タイトルは「ナルトビエイからのSOS」なのに、アサリ漁獲量の減少のところでチヌからの被害を追ったため、結果的に視聴者を混乱させた。
- チヌの被害を取り上げるよりもナルトビエイの生態や学術的なことを深く追求してほしかった。
- 瀬戸内海の環境問題を考える時に、ナルトビエイだけをクローズアップするのではなく、以前起こった汚染問題を取り上げるともっと説得力がある番組になった。
- オムニバスのそれぞれのパーツは素晴らしいので、それを追求するだけでも一番組できるが、この番組は結果的に詰め込み過ぎて失敗していた。構成のまずさを感じる。
- 瀬戸内海の水中撮影・ナルトビエイの出産シーンなど、今まで見たことのない見事な映像だった。
- テレビが地球温暖化・環境問題を視聴者に啓発することはいいことだ。広島ホームテレビは「地球派宣言」があり、環境問題についての番組も沢山制作しているので、先駆者として、今後は各局の指導をするべきだ。