第385回
開催日:平成21年3月26日(木)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
地球派宣言スペシャル
『水で走る車~広島からはじまる水素のシナリオ~』
放送:平成21年1月12日(月・祝)13:55~14:50
制作:広島ホームテレビ
番組について
2008年パリのモーターショーで、水素を燃料として走るマツダRX-8REが脚光を浴びた。水素で走る車といえば、トヨタやホンダがすでに実用化している。この水素と空気中の酸素を使って電気を作る燃料電池車は、国も地球温暖化対策として巨額の費用を投じた一大プロジェクトだ。しかし、マツダRX-8REは燃料電池を搭載していない。直接エンジンに水素を噴射する仕組みになっている。その技術を可能にしたのが、排ガスがなく排出されるのは水だけで、コストも抑えられ一般の人にも手が届く値段という特徴を持つマツダが1967年に実用化したロータリーエンジンだ。
今回、次世代燃料として水素に注目し、国を挙げて取り組んでいる環境立国ノルウェーが水素自動車マツダRX-8REをリース発注した。
番組は、地元企業マツダが、未来自動車 マツダRX-8REにかける取り組み、技術者たちを追うとともに、ノルウェーと日本の環境保全の違い、地球温暖化を止める次世代燃料水素に官民一体に取り組む日本の現状を追った。
合評での意見
- 地球派宣言で地球環境を訴える局が、地元の企業、マツダが次世代車の水素自動車に取り組んでいることや県民にCO2を排出しない未来燃料水素を知らせ、環境問題を考えさせたことは意義があった。そして、ロータリーエンジンの復活により明るい未来の展望が開かれることを県民に知らせたことは喜ばしい。
- 水素車の実用化にどのような手段が必要なのかというところまで踏み込まれていなかったのが残念だ。
- ホームテレビの地球派宣言は、地球環境を訴え、地球の一員であるために今何をするべきなのかと導くことだが、今回は視聴者を導くことまではできていなかった。
- マツダのコマーシャル的な部分と『プロジェクトX』を意識している部分が気になった。
- 「水で走る」というタイトルに疑問を感じる。
- 次世代燃料としての水素の説明が明確で良くわかった。
- 全体的な内容にそぐわない映像は、制作者が意図するものと視聴者が受けた印象が違っていた。