第426回
開催日:平成25年4月17日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
広島ホームテレビ 報道特別番組
『分裂 ~核廃絶の“国民運動”が衰退した理由~』
放送:平成25年3月31日(日)5:20~5:50
制作:広島ホームテレビ
番組について
東日本大震災後、『原発をなくせ!!』との市民の声が国会議事堂を囲んだ。 先の衆院選では、原発も一つの争点となった。国民運動の兆しがある。2012年11月 広島・本通、橋下徹氏。「核廃絶は無理ですよ」 核廃絶を訴える中心地・広島で、こんな言葉を聞こうとは、誰が想像しただろうか。 核配備をも辞さない政党もある。
なぜ、被爆地広島で、被爆国日本で、堂々と、「核廃絶は無理」だと言えたのか。 核廃絶運動もまた、「国民運動」にまで発展したことがある。盛り上がりが今も続いているとは言えない。その理由の一つが「分裂」にある。
核廃絶運動の中心を担う団体の一つ、原水爆禁止日本協議会=原水禁。そして、原水爆禁止日本協議会=原水協。
元は、同じ団体でありながら、「アメリカ以外の核実験の是非」などを巡り分裂した。さらに、この動きを受け、被団協も分裂、被爆者の8割が脱退したという。また、広島の核廃絶運動の中心を担っていた、広島大学の学者陣も活動から手を引いた。これだけのリスクを想像していたのか。
なぜ、分裂という道をたどらざるを得なかったのか。今あらためて検証する。
合評での意見
- 見ごたえのある良い番組だった。広島のテレビ局が制作し放送することは、大変意義深い。
- 構成と人選、登場人物が良かった。
- 政党間の争いなど、取り上げ方が難しい部分もあると思うが、わかりにくい部分を整理して、続編を制作して欲しい。
- なぜこの時期の放送か、なぜこの番組を作ったのかという主張を番組の中に取り込めば、わかりやすかったのではないか。
- 主婦にとっては難しい番組である。もう少し、説明が欲しい。
- 歴史、時代背景は、理解できた。しかし、なぜ風化したのかを理解させるには30分では時間が短い。
※「放送番組の種別ごとの放送時間」の報告 2012年10月~2013年3月に
放送した番組の「種別ごとの放送時間」について報告があった