放送番組審議会

第439回

開催日:平成26年7月30日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【議題】
今の時代、本当に見たいテレビ

補足:現在テレビが直面している様々な問題が、改めて浮かび上がってきました。「若者のテレビ離れ」、「ネット上での情報氾濫」、「極端な意見の増大」、「政治との向き合い方」「地方局としてのアイデンティティー」、「バラエティーの画一化」等、それではこうした現状を受けて、テレビはどうしたらいいのでしょうか、視聴者はどんな番組をみたいのでしょうか。

合評での意見
  • ニュースもネットで見る時代になったが、一方で新聞・雑誌の需要も相変わらず大きい。それは読者がフィルターを通してみることが出来る信頼を望んでいるから。そのアドバンテージを意識して、局の特徴を出すことが大切。
  • 時代の最先端の人は、インターネットに行く時代。テレビの世界は残念ながら敗北感がある。数字を取ることばかりに走ったため角がとれてすべての番組が丸くなってしまった。制作者は人間である、若い作り手の社員教育をしっかりして、本当にいい番組がつくれるように環境作りをすることが大切である。
  • 最近のテレビはドキドキ感ワクワク感がなくなった。ソフトになり、完成度が高くなった反面、手作り感がなく面白さがなくなった。
  • 視聴率を稼ぐ番組にこだわり、そのため同じような番組ばかりになった。スポンサー向けというのが限界にきているのではないか。
  • スポーツドキュメンタリー、世界のニュースなど、自分好みの番組にお金を払ってみる時代になってきた。ビジネスモデルを変えないとだめではないか。万人に好感をもたれる番組作りは限界にきている。
  • 映画館がシネコンばかりになり、特殊な映画館はなくなりつつある。そのため、万人受けするような、ファミリー向けばかりの映画しかみられなくなった。ジャニーズや人気アニメの当たりそうな映画ばかりに走る制作映画会社に、特徴がなくなったのと同じである。
  • アーカイブをもっと積極的に利用してはどうか。何時いつのニュースというのも面白い。オンデマンドを充実させて、過去の番組をいつでも見られるようにすべき。
  • 今はネットの時代、ツイッターなどで若者は情報を得る、結果だけを求める時代。テレビはそれに立ち向かわなければならない。客観的中立はありえない、異なった作品が出来て、それを視聴者が選ぶ時代になった。ネットに情報が氾濫する中で、テレビ局はそれに立ち向かってほしい。
  • 今やインターネットの時代になり、これまでのようにテレビは法律で守られなくなった。もっと大胆に出ていかなければならない。