第440回
開催日:平成26年9月24日 (水)
場所:シェラトンホテル広島 泉4F
場所:シェラトンホテル広島 泉4F
【課題番組】
テレメンタリー2014
『幻の広島復興映画』
放送:平成26年8月6日(土)9:55~10:25
制作:広島ホームテレビ
番組について
広島の復興を撮影した幻の映画が現存した。タイトルは「平和記念都市ひろしま」。約20分の白黒フィルムが2本。加えて「産業の再建」というサブタイトルがつけられた10分のフィルムが1本。1948年~49年に撮影されたもので、監督は戦前からの記録映画の監督として知られた秋元憲氏。徳川夢声がナレーターを努めている。この映画は「広島建設委員会」が製作した。広島市公文書館によると、この映画を海外で上映し、日系人(広島からの移民は多かった)に見てもらうことを目的としていたという。この映画に写されていたもの、それは、広島を何が何でも復興させるという、官民の熱意だった。しかし、この映画が完成したか未完成だったのか、完成したのであればどこで上映されたのかなどの資料は全くない。広島復興の熱意を今に受け継ぐ人たちは、この映画をどう見るのだろうか。
合評での意見
- GHQの検閲と共に、戦後70年間日本を支配してきた、目に見えない、アメリカの大きな力を取り上げてほしかった。
- 興味ある番組であった。貴重な映像でありもっと映像を見たかった、又映画の構成がどうなっていたかのかも知りたかった。
- 問題提起の良い番組である。結論が出ていないので、さらに取材を続けてもう一度作ってほしい。
- タイトルの「幻の…」にあるように、作品の一部しか見られなかったのは残念だ。検閲は多分あったと思うが、もともと反戦映画ではなく、広島を復興する内容の映画であったのだろう。なぞの多い、想像力をかきたてる内容であった。
- 誰もが知っている黒田投手だから、人物説明は少なめで良い。
- 技術的な部分をとりあげ、黒田投手がなぜメジャーで成功したか分析してほしい。
- 中途半端で消化不良を起こす様な番組。何があり、何の存在により上映が成されなかったかという事を、報道の自由、発言の自由という考えの下、強い主張があっても良かったのではないか。
- ナレーションは落ち着いたテンポとトーンで良かった。
※今回の番組審議会では、広島ホームテレビの番組基準の一部改定についても諮問された。
広島ホームテレビの番組基準は、その一部を民放連放送基準に準拠している。
今回の一部改定は、今年11月の民放連放送基準第14章,第16章,第17章の改正に伴うもので、放送法の規定に従い審議された。その結果、番組審議会より「妥当」との答申を得た。