放送番組審議会

第449回

開催日:平成27年7月29日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題】
「第84回系列24社放送番組審議会委員代表者会議」議題
地域のためにテレビができること
~信頼される局であるために~
議題について

地域に密着したテレビ局として、
地元の人々のために、放送を通じて果たすべき役割は何か——-
どのようなコンテンツ、どのような情報が必要とされているのか——-
視聴者から信頼され、選ばれる局になるには、どうすればいいか——-

背景

それぞれの地方は、人口減少、少子高齢化、経済の低迷、自然災害、環境問題など多岐にわたる課題を抱えている。
一方で、テレビは本格的な転換期を迎えていると言われている。インターネットの台頭、多チャンネル化、動画配信など、ここ2~3年で環境は劇的に変化し、テレビ局は厳しい状況に置かれていると言わざるをえない。

合評での意見
  • 良い番組を制作することが一番大切。素材に寄り添い縦方向に深く根を掘り下げていく。それを克服せずして「地域のためにテレビができること」という前提に立てない。人材育成を含めた取り組み側の問題が大切。
  • テレビを見る習慣のない人を振り向かせよとするのではなく、今テレビを見ている人の中からターゲットを絞り込む。誰でも考える中高年は同質化が進む恐れがあるのでさけ、若者のネットワーク力を活用した番組制作をしてはどうか。バラエティーやドラマではなく、誰かが、よい、おもしろい、クールとつぶやいたことがあっという間に社会現象になる可能性の秘めた番組。ここは若者、それも女子に番組制作を任せてはどうか。
  • 地方がなくなってく中で、テレビ局が町の活性化にとことん付き合っていく事が大切。行政とタイアップしてもよい、食やお酒、文化、広島で埋もれているタレントも含め、それらを掘り起こして地域を盛り上げていく姿勢が大切。
  • 地域の人達に役に立つ番組、例えば地域発の子供番組を制作してはどうか。
  • 他地域と連携して広島の動きを広めていく。日本に留まらず外国の局と連携しても良い。
  • レスポンスでの意見を活用した番組、例えば広島市民球場跡地問題を視聴者と一緒に考えていくような番組が大切になっていくのでは。
  • オンデマンド化がより進む可能性がある中、地方局がどう生き残っていくかを考える。いつでも見られるということになれば、いい番組をつくることは非常に大事になってくる。
  • 文字情報で瞬時に送られているカープの試合速報を映像でオンデマンドで見られるようにするのはどうか(権利の問題があるが・・・)。
  • 即時性がより求められるようになるため、ニュースに対応できる力が大切になる。
  • 情報が広島都市圏に偏より、県単位のため県境に住む人は情報が遮断されている。ラジオのFMがコミュニティーFMになってきているように、テレビも細かい配慮が必要である。これらを克服するサブチャンネルを使った取り組みが出来ないか。
  • ゴールデンタイムには長時間のバラエティー番組が非常に多い。もっと目的を持った番組に細分化しないと、多様化している現代生活にマッチせず、テレビ離れが進んでいくと思う。