放送番組審議会

第450回

開催日:平成27年9月16日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
テレメンタリー2015
宿命 ~トルーマンの孫として~

放送:平成27年8月6日(土)8:00~8:59
制作:広島ホームテレビ

番組について

「原爆が戦争を早く終わらせた。多くの兵士の命を救った。」アメリカでは、いまだその正当性を支持する声が根強い。原爆投下を命令したトルーマン大統領。その孫であるクリフトン・トルーマン・ダニエルも、幼い頃から原爆は正しかったと教えられてきた。
2012 年、和解を求め、初めて被爆地を訪れた。しかし、彼を待っていたのは「謝罪を求める声」だった。その後、人知れず被爆者と会い、証言を集め続けたダニエル。
いま一冊の本を出版しようとしている。ダニエルが伝えようとするものとは?祖父の遺産を見つめ続けた孫は、70年前の決断に、どのような答えを出すのか。

合評での意見
  • コンパクトにまとめられて大変良かった。見ていてもう終わったのかと思うぐらいである。
  • ストーリーが明確で、豊富な取材映像、たくさんの関係者のインタビューを交え、ダニエルさんの心境に迫ることが出来た。
  • トルーマンの孫ダニエルさんを見つけて取材出来た事が成功につながった。
  • 複数年にわたりダニエルさんを追いかけ取材した貴重なドキュメントである。
  • 加害者被害者、両方の意見を取り上げ公平性があった。日米両者のドロドロした所を的確に表現できていた。
  • 複数年にわたる取材の中、ダニエルさんの気持ちが変わったところを本人の口から聞きたかった。
  • 被爆だけでなく、戦争というくくりにまで広げていくべき。原爆だけの報道では手詰まりになる。。
  • アメリカの一族にダニエルさんがどう思われているかを知りたかった。次回の取材を期待したい。
  • 日本人の声だけでなく、戦勝国のアメリカイギリス等の原爆投下に対する声をひらって欲しい。
  • 被爆者に近い存在のテレビ局だから、被害者意識が強いという印象になってしまったことが残念である。
  • ダニエルさんの言葉をもっと生かしつつ、継続的で前向きで力強いメッセージが感じられるように編集し直してほしい。