放送番組審議会

第473回

開催日:平成30年1月24日(水)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【課題番組】
報道特別番組
被爆者オスロへ 7日間の旅
~授賞式で見た「核兵器の終わりの始まり」~

放送: 平成29年12月30日(土) 7:30~8:00
制作: 広島ホームテレビ

番組について

ノーベル平和賞の歴史で、初めて被爆者が授賞式の壇上に立った。
ことし受賞したのはジュネーブに事務所を置く国際NGO「ICAN」=核兵器廃絶国際キャンペーン。
ICANが被爆者とともに訴えてきた核兵器禁止条約が、7月に国連で採択されるなど、今年、その活動は大きな節目を迎えた。
そんな歴史的授賞式を見守るため、ノルウェー・オスロへ向かった被爆者たちがいる。
番組では県内に住み、被爆者団体で活動を続けてきた75歳の被爆者男性に密着。
地元での被爆証言や署名活動、さらにその署名を国連に届けるなど活動をしてきたが、ICANの活動を意識して見るのは初めて。
果たして、そのICANは、そして授賞式は、どう映るのか。
高齢化が進み被爆体験の継承など、多くの課題を抱えるヒロシマ。
そんな中、平和活動を続ける被爆者が、オスロで見つめた「核兵器の終わりの始まり」、そして被爆者の未来とは。

合評での意見
  • 初めて被爆者がノーベル平和賞の授賞式の壇上に立つという歴史的な出来事をカバーし、広島の被爆者らに同行してオスロの模様を記録したことを評価したい。
  • 日本被団協委員の心の変化に注目し、不満を持っていた被爆者から、最後は「ICANの運動こそが世界に訴える手段だと」という言葉を引き出したのはすばらしい。
  • 材料をたくさん集めたが、整理できないうちに番組を作ったという感じ。
  • ノーベル平和賞、ICAN、ピースボート、被団協、核兵器禁止条約など重要なピースはたくさんあるのに、どれも掘り下げるこのなく終わった残念な番組。
  • ICAN、ピースボート、被団協のつながりや関係が明確に分らない。
  • 色々な人が日本から同行していた。どういうグループで行かれたのか、その辺の説明もあったほうが良かった。
  • 分っている人にはわかるが、分っていない人には、わからないまま終わった番組。分りやすい番組を制作して欲しい。
  • 被爆国として、何が出来るかという視点で作り直したら、いいものが出来る。