放送番組審議会

第479回

開催日:平成30年7月17日(火)
場所:広島ホームテレビ 本社 特別会議室
【議題】
2018年系列番審委員代表者会議
「地上波テレビが生き残るためには ~インターネット社会の中で~」

メディアの主役として長い間君臨してきた地上波テレビ。
しかし、爆発的な成長を続けるインターネットによって、その地位が脅かされつつある。
そして今、政府は“放送と通信の融合”を旗印に放送制度の見直しを推し進めようとしている。
こうした時代において、地上波テレビがメディアとして優位性を保ち、生き残っていくためには、何が必要なのか?

  • 視聴者はどのような番組・コンテンツを求めているのか
  • 国民が必要とする情報は何なのか
  • テレビの果たすべき公共的役割は何か
  • 放送の存在価値を高め、魅力的なものにするにはどうすればいいのか
  • インターネットを利用した新たな放送サービスは考えられないか
合評での意見
  • メディアの主役が地上波テレビから、インターネットにシフトしている現実を受け入れなくてはいけない
  • 生活者の嗜好は多種多様になっている。自分の嗜好に合うコンテンツを様々なプラットフォームから検索し能動的に視聴しており、地上波テレビはその選択肢のひとつに過ぎない。
  • 生活者に魅力のあるコンテンツをいかに制作するか、スポーツコンテンツ等の権利をいかに獲得するかが鍵となる。コンテンツの配給先は増えておりビジネスチャンスが広がる可能性がある。
  • 地上波テレビの強みは信頼性、即時性、地域密着。

<信頼性>
放送規準を遵守し、取材した内容に責任を持って放送することによって、インターネットで氾濫している情報との差別化を図る。

<即時性>
天気予報を例にあげると、今回のような自然災害を最小限に防げるようインターネットで入手できるきめ細かい情報(ピンポイント雨雲レーダーなど)をタイムラグなく放送する。

<地域密着>
地域に密着した魅力ある生活に役立つ情報を放送する。地域に根ざしたドキュメンタリー番組を制作する。