放送番組審議会

第486回

開催日:平成31年4月16日(火)
場 所:広島ホームテレビ特別会議室
【課題番組】
地球派宣言25周年特別番組
「石原良純が出会った広島里山おじさん わしゃー生き物がすきじゃ!じゃけん守りたいんよ」
番組について

地球派宣言25周年特別番組。
キャンペーンテーマ「人と自然の共存」を自ら実践する男性2人にスポットを当てて、自然とともに生きる思いに迫ります。
・生き物おじさん(井藤文男さん)
 絶滅危惧種のダルマガエルを保護するため、無農薬の田んぼでおコメ作り
・ビデオおじさん(菅昭和さん)
 動植物の生態を後世に残すため、植物や野鳥などのDVD8本を自主制作

 

出席委員

前川功一委員長、小川富之副委員長、荒木裕三委員、大井美恵子委員、河合直人委員、副島英樹委員、藤本慎介委員、見延典子委員

 

合評での意見
  • 25周年記念で、かなり気合が入った番組かと思っていたが、身近な土の匂いがする好感の持てる番組だった。紹介した2人も、常に自然と向き合う人ならではのさりげない言葉に納得感があった。
  • 生き物おじさんの「保護しているのではなく、自分が保護されている」というのは、いいコメントだった。
  • 70歳を超える2人が自然保護する。高齢者が元気をもらえる番組だった。
  • 動植物も、人間も、昔は、自然と接して生活していたが、人間としての本来の環境との接点が失われているのがよくわかった。石原さんの「高齢だけど元気、心が子供のようだ」というコメントは訴えかけるものがあった。こういう2人が絶滅しない社会が大切だと思った。
  • 石原さんのキャスティングもよく、ナレーションも軽妙で、明るくてよかった。
  • 地球派宣言は、一番好きな番組で、25年も続いているのに、びっくりした。環境保護をそれとなくわからせてくれる、いいシリーズだ。環境破壊は、製造業が槍玉に上がることが多いが、美味しいおコメを作るという農業も関係することが思い知らされた。
  • 自然との共存が危うくなっている中、絶滅危惧種の保護、残すという視点がよかった。これまで見た番組の中でも、一番の番組だった。25年間、地球派宣言にかかわってきたスタッフの熱意が感じられるいい番組だった。