放送番組審議会

第500回

開催日:2020年10月20日(火)
【課題】
「石原良純と学ぶみんなの防災教室」(7/4放送)
出席委員:

前川功一 委員長、小川富之 副委員長(レポート提出)、大井美恵子 委員、河合直人 委員、藤本慎介 委員、東山浩幸 委員、見延典子 委員、石井暖子 委員

 

合評での意見

<評価点>

  • 人選は適任だと思った。石原さんはわかりやすい用語で説明し、それをサポートするアナウンサーとのやりとりがあり、堅苦しくなく学べた。
  • 石原さんは軽いイメージがあるので、肩に力を入れずに視聴できるという意味でよかった。
  • 全体的に楽しく視聴できた。
  • 西日本豪雨災害発生から1年ではなく「2年」が経過し、関心が薄れつつあると思える中で、薄れつつある関心を呼び覚ますという意味で、当時の映像や被害者の声を伝えていた。

<改善を希望する点>

  • 全体を通して「どこかでみたことがあるな」という印象。全部が一般論で終わっている。
  • 石原さんは、気象予報士ならではの説明が少なく、もったいなかった。
  • 結局我々は何をすればよかったのか?という具体的な提案がなかった。例えば防災グッズにどんなものを入れればいいのかわからない。
  • 以前に比べて、報道でも視聴者に避難を促す際、「強い口調」になった。単にドキュメンタリーのように並べて考えるのではなく、「具体的に何をしてください」というようなものがほしい。
  • 逃げ遅れるというのは、正常化の偏見(正常化バイアス)によるもの。そういうテーマに絞って検証番組のようなものをつくれば印象に残ると思った。
  • 注目したのは石原さんのバッグの中身。太陽光の発電機があったが、アナウンサーは何も突っ込まずに終わった。身近に直結する情報として得られるものは少なかった。
  • 盛り込みすぎで時間が長い。やや進行のテンポが遅い。
  • 石原さんの提言が分散されており、全体として統一感を欠いていた。また、その提言も「防災教室」で視聴者が「学ぶ」内容としては、必ずしも適切で解りやすいとはいえない。
  • 被災者も継続的に取材してほしい。

以上