第522回
開催日:2023年1月31日(火)
【課題】
「地球派宣言 さかなのおにいさん かわちゃんと学ぼう!海の生き物魚(ぅお)もしろ図鑑」(2022/12/25放送)
出席委員(敬称略):
小川富之、河合直人、井筒智彦、大井美恵子、喜多村祐輔、武井三聡子、東山浩幸
合評での意見
【総合批評】
- 「海をどう守るか」を考えるにはまずは知ってもらうことが第一歩で、それが知れるだけではなくて楽しく知れる、とてもいい番組。
- 昨今「理科離れ」という言葉が聞かれる中で、「地球派宣言」はとても大きな意義がある。「地球派宣言」は今後も更に子どもたちの心をグッとつかんで、自然科学の道にいざなうような要素のある番組をつくってほしい。
- 「地球派宣言」の第2章が始まったと痛感した。子どもにも楽しく見てもらえて、環境というイメージではなく、海の動物を知ることによって食育につながり、自分たちの生活の中で周りの自然を眺められるといった方向性になっている。
- 知らないことに対する好奇心を高めていくことは維持しつつ、子どもにも見てもらえるような番組で全体としては非常によかった。
- 「地球派宣言」の3本柱「関心」「理解」「行動」に加え、「未来を担う子どもたちの育成」にピッタリの番組。
- 水族館の楽しみ方は、もう少し尺を長くし丁寧に展開したらよかったのではないか。
- 「生物の成長を見守るべし」とポイントをかわちゃんが言っていたが、せっかく水族館にいるので、そこで例えば飼育員に登場してもらって「これぐらいで成長するんですよ」という生物と成長過程を具体的に説明してもらえると、より水族館に行ってみよう、海の生物を調べてみようとなるだろう。
- 知識の羅列感がある印象を受けた。かわちゃんの本やネタが映像化されたような感じで、もう少し知的好奇心をより強烈に刺激する内容が欲しかった。既に分かっている知識だけではなく、まだ学者にも分かっていない謎みたいなものがあれば、それも知りたい。
- 短いパートが6つも続くと、だんだん同じパターンでしんどくなってくる。
- 子どもたちの関心を高めていく意味では非常によくできていた番組だが、大人目線で見たときにどうだろうか。この調整は難しいだろうと思う。
【批評ポイント】
紹介した海の生き物の生態は分かりやすかったか
- 非常に分かりやすく説明してあり、ポイントがしっかり絞れていた。
- 知ることが食育につながるということで、家族で水族館を訪れるときのヒントが満載だった。
- イラストのパネルが本当に面白いなと興味を引かれた。全体的にアクアスを舞台に、その地域で生息する生物を凄く細かく説明していて、生物への興味をかき立てる教育番組に仕上がっていた。
- この海に暮らす生き物の歴史と、人と魚とのつながりというのが非常に丁寧に描けていた。
子どもにも分かりやすい内容だったか
- 絵が上手で優しいタッチなので非常に分かりやすかった。
- 海の生き物に興味がある子どもや親子に登場してもらい、スナメリやシロイルカについての質問をしてもらう構成、演出もありだっただろう。
以上