放送番組審議会

第531回

開催日:2023年11月21日(火)
【課題】
ドキュメント広島「世界が三次にやってきた!~女性がずっと野球ができる世界へ~」
(2023/10/14放送)
出席委員(敬称略):

小川富之、河合直人、井筒智彦、大井美恵子、喜多村祐輔、木村文子、武井三聡子、東山浩幸

 

合評での意見
  • 働く女性、スポーツをしていない方でも働きたい、復職したいという女性が見ても共感できる部分があった。
  • 舞台裏で大会を支えて盛り上げようとする二人のそれぞれの思いが、ほのぼのとした雰囲気の中で上手く描かれていた。
  • 凄く元気の出る二人をターゲットにしていたこともよかった、子育て中の女性にはこういう番組を沢山見て元気をもらって、色々な働き方ができるんだよということを知るきっかけになればよい。
  • チームのトレーナーがお子さんを連れてチームに帯同できるという事実や、そのようなことが現に近くで行われているというのは、社会に対してインパクトをもたらしてくれる話であり、非常に社会性の高い番組。
  • WBSCのことがよく分からず、あまり知られていないと感じたので、何回目の開催で何カ国が参加しているのか、出場選手はどれぐらいなのかなど、そもそもの説明があると、三次で世界大会を行うのは異例だったということが伝わっただろう。
  • 冒頭、山田会長が琥太郎君について「結論から言うと帯同してもらうことにしました」と言うところから動いているが、後から実はこれは画期的な決断だったということが分かるので、時系列的に先に悩みとか葛藤を見せて、そういう結論になったという展開にしてもよかった。
  • どんな場所にも女子であっても野球をやりたいと思っている子がいる中で、彼女たちはW杯が三次に来たということに触れてどう思っただろうか。野球に興味はなかったけどちょっと野球を始めてみようかな、挑戦してみようかなとか、その興味の種がまかれていく瞬間、その芽が育っていく様子、そういう子どもたちのリアクションも見てみたかった。
  • 何か違和感が残った。例えば北海道物産展を当日の裏方さんのバタバタとともに15分ぐらいに詰めて流しましたみたいなもの。物産展自体のことは分かるが、なぜその店を選んだのか、その店を選ぶまでにどんな難しい交渉があったのかなど、本当に知りたいことが出てこずに、表面をさらっとなでたような感じになっていた。
  • 「世界」という言葉が二つ出てくるタイトルはこれで適切だったのだろうか。タイトルを変えるか、もしくは、このタイトルにふさわしい情報を与えられていなかったため自分の中に違和感があった。

以上