テレメンタリー2016
71年目の17分~オバマ広島訪問は”歴史の岐路”になるか
8月15日(月) 深夜2時25 分~2時55分

原爆を落とした国の現職大統領が、落とされた街の慰霊碑へ―。
71 年という年月を経て被爆地で行われた17 分間のスピーチから見えてくるものを検証。
オバマ大統領の広島訪問は”政治的イベント”か? それとも未来への第一歩か? を考える。

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71 年前、原爆投下を命じたトルーマン大統領は当時「広島は軍事拠点だ」と強調した。しかし、今回のオバマ大統領のスピーチでは”普通の人々”が犠牲になったことを示した。
大統領自ら原稿に手を入れ、推敲したというその内容にはどんな意味があったのか? 原爆投下についての見解に変化はあるのか?
ホワイトハウス高官が、その舞台裏を語った。

「原爆投下が戦争終結を早め、多くの命を救った…」。アメリカに根強く残る”原爆神話”。その象徴的な出来事が、いわゆる”スミソニアン論争”で中止された1995 年の原爆展だ。
実際に行われたものとは大きく違う当初の企画案にスポットを当て、日米関係者の証言で改めて当時を検証しつつ、今、アメリカでどんな変化が起きているのか。

今回のオバマ大統領の広島訪問でもっとも象徴的な映像として全世界に報道されたのが、被爆者との抱擁シーンだった。この被爆者、森重昭さんは米兵捕虜のことを調べ続けている歴史研究家だ。
実は当初、アメリカで存命の元米兵捕虜がオバマ大統領に同行して広島を訪問する案があった。
番組では94 歳になるこの元捕虜の男性を取材。どういう経緯だったのか? また、なぜ突然のキャンセルとなったのか?

去年、アメリカ政府はマンハッタン計画関連施設を国立歴史公園に指定した。リニューアルが進む施設では原爆被害についての展示も検討されているという。
広島原爆を製造した研究所があるニューメキシコ州ロスアラモスでは、そのこと自体を”街の魅力”として発信し、観光の目玉にしている。
若い世代を中心に”原爆神話”から意識が変化しつつあるといわれるアメリカ。しかし、国家としての現実も存在する。
そして、今年の8 月6 日 、平和記念式典は…。