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今年5 月27 日、アメリカのオバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて被爆地広島を訪問。約17 分間のスピーチに込められた思いとアメリカの今を取材した。
71 年前、原爆投下を命じたトルーマン大統領は当時「広島は軍事拠点だ」と強調した。しかし、今回オバマ大統領のスピーチでは”普通の人々”が犠牲になったことを示した。
大統領自ら原稿に手を入れ、推敲したというその内容にはどんな意味があったのか? 原爆投下についての見解に変化はあるのか?
オバマ大統領の広島訪問にも同行したホワイトハウス高官が、その舞台裏を語った。
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「原爆投下が戦争終結を早め多くの命を救った…」というアメリカに根強く残る”原爆神話”。この象徴的な出来事が、いわゆる”スミソニアン論争”で中止された1995 年の原爆展だ。
実際におこなわれたものとは大きく違う”当初の企画案”にスポットを当て、日米関係者の証言であらためて当時を検証する。
去年、アメリカ政府はマンハッタン計画関連施設を国立歴史公園に指定したが、広島原爆の開発・研究がおこなわれたニューメキシコ州ロスアラモスは、そのこと自体を”街の魅力”として発信し、観光の目玉にしている。
また、今回の訪問には、元米兵捕虜が同行する案があった。番組では、この元捕虜に接触し、インタビューに成功した。94 歳になるこの男性がその時の経緯について語った。ホワイトハウスからの打診、そして、突然のキャンセル…。
若い世代を中心に原爆に対する意識に変化がみられるとされるアメリカだが、国家としての現実が見え隠れする。
そして、今年の8 月6 日、平和記念式典では広島市の松井市長が、平和宣言でオバマ大統領のスピーチの一部を引用するという。
番組では式典の生中継を交え、あらためて、今回の現職アメリカ大統領広島訪問の意味と核保有国アメリカの今を伝える。