7/22(月)放送 テレメンタリー2019「故郷と生きる~西日本豪雨 被災集落の1年~」
7月22日(月) 深夜1時55分〜2時25分
※『テレメンタリー2019』の放送時間は地域により異なります。
去年7月、西日本を襲った豪雨災害。広島県では関連死を含めて138人が死亡している。
呉市の山あいにある24世帯の市原(いちばら)地区でも住民3人が犠牲になった。
災害への恐怖もあり住民が離れる中、復興へと進み始めた市原地区。
小さな集落が何に悩み、どう歩もうとしてきたのか、1年間を見つめた。
高取久美子さん(42)
市原地区に住んで約20年、両親と3人暮らしだった。
同居する父親を亡くした高取さんは災害後、市原から離れ、しばらく現実を受け入れられずにいた。そんな久美子さんを救ったのは、父が生前よく口にしていた「笑ったら元気になる」という言葉。父の最期の場所で、これから前を向いていくことを決意する。
中村正美さん(69)
市原地区の自治会長。米作りが生きがいだったが、田んぼの多くが土砂の被害を受けた。
それでも懸命に復旧作業にあたり、なんとか稲刈りをすることができた。
米作りができるまでに集落が復興すれば、離れていった住民も帰ってくるのではないか。
そう考え、災害直後から率先して復興に向けて活動を始めた。「全ては市原地区の絆を守るため」と語る。