ジョブチェンジやキャリアアップを図ったり就職活動で有利に動けるよう、新たに資格を取得しようと考えている人も多いでしょう。近年では厚生労働省からキャリアアップ助成金なども新設されています。
そんな中でも、国家試験は資格としての信頼性も高く評価を受けやすい資格といえます。
今回は国家試験のひとつである「iパス(ITパスポート試験)」について、資格取得のための通信講座を紹介していきます!
iパスは2021年度の年間応募者数が24万人を越え、2017年度の応募者数に比べ166.2%増と急激に応募者が増えているIT系の国家試験です。
iパスの重視度は情報通信業界内において特に高く、まだ今よりも試験応募者が少なかった2015年時点でも重視する傾向の高い資格のひとつであることが分かっています。
情報通信業界で重視する傾向にある資格と傾向の割合
ITパスポート | 22.4%(サービス業 3.0%/製造業 2.3%) |
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基本情報技術者 | 63.3% |
応用情報技術者 | 53.1% |
オラクルマスター | 30.6% |
シスコ技術者認定 | 22.4% |
簿記 | 20.4% |
今や情報通信業界だけでなく、幅広い業界でもITスキルが求められます。これを機に、IT系の入門的な試験でもあるITパスポートの取得を検討してみるのもよいでしょう。
この記事ではITパスポート試験について、そしておすすめの通信講座スタディングの「ITパスポート試験講座」について解説していきます!
よくある質問もまとめているので、ITパスポートが気になっている方は最後までぜひチェックしてみてください!
ITパスポート試験とスタディングの「ITパスポート試験講座」について解説
まずはITパスポート試験について試験概要をチェックしてみましょう。
ITパスポート試験 試験情報
試験時間 | 120分 |
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出題数 | 小問:100問〈以下内訳〉 ・ストラテジ系(経営全般):約35問 ・マネジメント系(IT管理):約20問 ・テクノロジ系(IT技術):約45問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
合格基準 | ・総合評価点 600点/1,000点 ・分野別評価点 ストラテジ系:300点/1,000点 マネジメント系:300点/1,000点 テクノロジ系:300点/1,000点 |
受験方法 | CBT方式 |
受験手数料 | 7,920円(税込) |
受験資格 | 特になし |
ITパスポート試験は経営関係とIT関係の分野から100問の問題が出題されます。問題はすべて選択問題です。
合格基準を満たすには総合評価と分野別評価の最低点をクリアする必要があります。総合評価は全体の問題のうち92問、分野別評価はストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問で行われます。
CBT(Computer Based Testing)方式で実施する試験なので、受験当日は試験会場で用意されたコンピュータを使い解答します。試験は全国47都道府県で実施しているので、お住まいの地域で近くの試験会場を選んで受験しましょう。
試験の出題範囲の詳細は以下になります。
ITパスポート試験 出題範囲
ストラテジ系 | 1.企業と法務-企業活動-法務 2.経営戦略-経営戦略マネジメント-技術戦略マネジメント-ビジネスインダストリ 3.システム戦略-システム戦略-システム企画 |
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マネジメント系 | 4.開発技術-システム開発技術-ソフトウェア開発管理技術 5.プロジェクトマネジメント-プロジェクトマネジメント 6.サービスマネジメント-サービスマネジメント-システム監査 |
テクノロジ系 | 7.基礎理論-基礎理論-アルゴリズムとプログラミング 8.コンピュータシステム-コンピュータ構成要素-システム構成要素-ソフトウェア-ハードウェア 9.技術要素-情報デザイン-情報メディア-データベース-ネットワーク-セキュリティ |
いずれもITを利活用するうえで社会人として備えておくべき基本的な知識の理解が求められる出題内容です。
グローバル化していくことで注目度の高まっていく英語力ですが、それだけでなく高度なITスキルの力も必要です。企業にアピールしていくためには、事務系や技術系を問わず持ち合わせておきたい基礎知識といえます。
気になる試験の合格率は50%前後です。令和5年11月度の試験では全体の合格率が52.2%でした。
合格に必要とされる勉強時間は100〜150時間程度とされ、毎日コツコツと勉強を続けていけば半年程度の勉強期間で合格することも可能でしょう。
スタディング「ITパスポート試験講座」に関する基本情報とメリット・デメリット
ここからはスタディングの「ITパスポート試験講座」について、基本情報とメリット・デメリットをまとめました。
講座情報
受講料金(税込) | 7,920円(一括払い) Q&Aチケット1枚あたり:1,320円 |
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学習期間 | 2025年1月31日まで ※リリースから約12ヵ月 |
1回あたりの学習時間 | 約30分 |
カリキュラム | ・短期合格セミナー ・基本講座(66講座) ・WEBテキスト ・スマート問題集(全433問) ・セレクト過去問集(全203問) ・直前対策模試(全100問) ・頻出キーワード集 ※新シラバス対応による改訂で変更の可能性あり |
受講環境 | ・スマートフォン ・パソコン ・タブレット |
サポート | ・合格お祝いギフト券2,000円贈呈 ・学習サポート機能の提供(AI実力スコア/AI問題演習/AI検索機能/学習フロー ・レポート/メモ機能/暗記ツール機能/勉強仲間機能/スタディングチャレンジ) ・各種割引の提供 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・Amazon Pay ・コンビニ支払 ・銀行振込 ・ペイジー支払 ・ローン(分割払い) |
無料体験 | あり |
スタディングの「ITパスポート試験講座」は豊富な問題集と分かりやすくまとめられた映像授業を手軽に受講できるeラーニング教材です。
合格するとお祝いとして2,000円分のギフト券が贈呈されるのも嬉しいポイント。
講義は全30時間とボリュームもあり、演習問題はタイプ別に全600問以上が収録されています。
スマホひとつでも受講を進められるよう、オリジナルテキストは紙テキストだけでなくWEB版でも展開。AI検索機能やメモ機能を使えばサッと重要ポイントを振り返ったりまとめることができますよ。
まとめると…
メリット | デメリット |
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2024年版コースでは4月から新適用の「生成AI」に関する講義も追加される テキストや問題集はすべてデジタル化されていてスキマ時間に学習しやすい AI搭載機能が数多く効率良く学習するのに適した環境 | 新シラバス対応のため3月に一度受講内容が改訂されてしまう 質問対応は1回からでも有料オプションの申し込みが必要 |
合格した受講生たちの間でも、使いやすいeラーニングシステムが便利と好評です。
AIを使った機能も数多くあるので勉強の効率化を期待できるだけでなく、「勉強仲間機能」で同じ試験を受験する仲間を見つけることで、モチベーション高く学習を継続することもできます。
- AI実力スコアで自分の理解度がグラフで分かりやすく可視化される
- 動画が細かく区切られているのでちょっとしたスキマ時間に確認しやすい
- 講師の「えー」などの相づちが多くて気になってしまう
スタディング「ITパスポート試験講座」と他社の通信講座の評判を比較
ここからは、スタディングの「ITパスポート試験講座」と他社の通信講座をそれぞれ比較していきます。
本当にスタディングをおすすめできるのか比較しながらチェックしていきましょう。
カリキュラムで比較してみた結果、スタディングは問題数が多くアウトプット向きだった
スタディング | ITパスポート試験講座 | ・短期合格セミナー ・基本講座(66講座) ・WEBテキスト ・スマート問題集(全433問) ・セレクト過去問集(全203問) ・直前対策模試(全100問) ・頻出キーワード集 |
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フォーサイト | ITパスポート通信講座 | ・講義動画(戦略立案編/合格必勝編) ・確認テスト ・チェックテスト ・模擬試験 ・問題集3冊 ・テキスト(デジタル対応) |
ユーキャン | ITパスポート講座 | ・解説動画 ・用語集 ・模擬試験2回(添削あり) ・修了課題(添削あり) ・過去問CD-ROM ・テキスト |
クレアール | ITパスポート試験合格コース | ・動画講義 ・問題集 ・総合テスト ・直前重要用語集 ・テキスト(デジタル) |
スタディングでは手軽にスキマ時間で解きやすいスマート問題集・セレクト過去問集のほか、直前対策模試を提供しています。ユーキャンのような添削指導はありませんが、とにかく問題数をたくさんこなしてアウトプットしていく形式です。
受講にかかる料金で比較してみた結果、スタディングが圧倒的に最安価格だった
スタディング | ITパスポート試験講座 | 7,920円 |
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フォーサイト | ITパスポート通信講座 | 16,800円 |
ユーキャン | ITパスポート講座 | 21,000円 |
クレアール | ITパスポート試験合格コース | 11,000円 |
スタディングは他社と比べても1万円未満とかなりリーズナブルに受講できるのがポイント。
コンテンツもサポート内容も充実しているのに受講費用はお得にすむので、コスパ最強の通信講座といえるでしょう。
ちなみに日本国内で資格取得に関するオンラインレッスンのひと月あたり平均利用料は7,144円(税込)とされています。
スタディングのITパスポート試験講座は7,920円を支払えば最大1年間受講可能なので、オンラインレッスンの平均費用よりもかなり安価に資格取得を目指せることが分かります。
サポート体制で比較してみた結果、スタディングはAIを活用した学習サポートが多くて便利だった
スタディング | ITパスポート試験講座 | ・合格お祝いギフト券2,000円贈呈 ・学習サポート機能の提供(AI実力スコア/AI問題演習/AI検索機能/学習フロー ・レポート/メモ機能/暗記ツール機能/勉強仲間機能/スタディングチャレンジ) ・各種割引の提供 |
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フォーサイト | ITパスポート通信講座 | ・合格お祝いギフト最大1,500円進呈 ・質問対応(5回) ・個別カウンセリング ・フォローメルマガ |
ユーキャン | ITパスポート講座 | ・割引キャンペーンの提供 ・質問対応(1日3回) ・8日以内返品対応 ・教育訓練給付制度対応 |
クレアール | ITパスポート試験合格コース | ・メールでの質問対応(無制限) ・延長キャンペーンの提供 |
スタディングでは質問サービスが有料オプションとなってしまうため、他社よりもサポート面がやや劣ってしまいます。
しかし他社にないサポートとしてAIを活用したサービスを多数展開しているのは魅力的です。
AIを使った実力スコアで常に自分の理解度を可視化できるので、弱点をピンポイントに対策することもできます。
勉強仲間機能やスタディングチャレンジを使えば目標や他者との差が明確になるので、忙しいなかでも勉強を欠かさず続けられるようモチベーションをアップできますよ。
【FAQ】スタディング「ITパスポート試験講座」に関するよくある質問まとめ
最後に、スタディングのITパスポート試験講座とITパスポートに関するよくある質問をまとめました。
ITパスポートは独学でも取得できる?初心者はスタディングの利用がいい?
ITパスポート試験の対策本や問題集は市販でもたくさん出ているほか、過去問は公式サイトでもダウンロード可能です。そのため独学でも半年から数ヵ月かけて取得可能とされています。
しかしITパスポート試験は時代の変化とデジタル・IT技術の進化を受けて内容も刷新されていき、実際に2024年も生成AIの範囲を取り入れた新シラバスでの試験が出題される予定です。
そのため初心者でいきなり独学の対策を試みるのはおすすめしません。正確な情報収集と効率良く学習するための計画立案が必要なのでスタディングを利用するとよいでしょう。
スタディングではAIを搭載した学習サポート機能を多数提供しています。学習レポートで逐一進捗もチェック可能です。
新シラバスについても2024年3月から改訂して対応可能なカリキュラムに進化する予定です。受講料も独学で教材を揃える程度の費用で済むので、独学よりスタディングで効率良く学習することをおすすめします。
ITパスポートを取得した後におすすめの他の資格は?
ITパスポートは国家試験なので履歴書に書くことができます。
履歴書に残しておくと、就・転職時にITの基礎知識やコンプライアンスの理解があることをアピールできます。
しかし、IT系からの他社への転職時に掲載してしまうとITの入門レベルの知識だけ=専門的な知識は持っていないという逆アピールにつながってしまい不利になることも。
すでにIT企業での就業経験などで知識をもっている場合は、更なる上位資格として以下の資格を取得してみてください。
- 基本情報技術者試験
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国家試験の情報処理技術者試験のひとつで、IT未経験者でも基本的な技術・スキルがあることを転職時にアピールしやすい資格。
- 応用情報技術者試験
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情報処理技術者試験の1つで、ITの応用的知識・スキルだけでなく記述や計算問題も出題されるため、スピーディに解答する力が求められる。
- ITストラテジスト
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最難関の情報技術者試験とされ、ITスキルを用いた事業戦略を立案できるスキルを証明可能。マネージャーやコンサルタント職を目指す人におすすめ。
- MOS(Microsoft Office Specialist)
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WordやExcelなどのMicrosoft製品の操作スキルを証明する資格。実践を想定した形式で出題される。
ITパスポートを取得するメリットは?取得後の活用方法を紹介
ITパスポートを取得すると主に次のようなメリットがあります。
- 試験を通じて情報セキュリティやモラル、企業コンプライアンスなどの全体の基礎知識が身につく
- 国家公務員採用試験でiパス合格を確認する省庁がある
- 入試優遇措置や単位認定を行う全国各地の大学がある
- ITコーディネータ(ITC)試験において一部試験が免除される
実際に企業の採用活用でエントリーシートに記入してITの入門的知識があることをアピールしたり、大学や高専の単位認定時に提出して資格を活用するケースが見受けられます。
実際の活用事例
- 企業での活用ケース①
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パナソニックエクセルスタッフ株式会社のテクニカル事業部では全社員に対しiパス取得を必須として取り組んでいる。
- 企業での活用ケース②
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リンク情報システム株式会社では受験料を2回まで会社が負担し、ITパスポート合格者に対し報奨金8万円を支給している。
- 企業での活用ケース③
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リコージャパン株式会社ではITパスポート試験を資格取得奨励制度の対象にし、合格者に対し報奨金を支給している。
- 大学での活用ケース
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大谷大学(文学部人文情報学科)では2回生に対してITパスポート試験の受験を必須条件とし、学生のICTリテラシー向上に力を入れている。
(参照:【ITパスポート試験】活用事例|独立行政法人 情報処理推進機構)
ITパスポートは過去問を解いたほうがいい?
ITパスポート試験を開催する独立行政法人 情報処理推進機構の公式サイトには過去問資料が公開されています。
筑波技術大学の論文(2012)では国家試験対策で過去問対策の必要性があることが示されています。
ただし、過去問をどんどん解いて傾向をつかむことも大切ですが、新傾向の対策も忘れずに行いましょう。
ITパスポート試験は2024年から新シラバスに移行することが発表されています。たのまなでは新シラバスに対応した講義も展開しているので要チェックです。