SPIの非言語問題は、多くの受検者にとって難易度の高い問題です。
非言語問題では論理的思考力、計算力、データ分析力などが試される問題が出題されます。これらの問題を通じて、受検者が職種を問わず要求される知的能力を評価するのがSPIの特徴です。
企業の採用活動においても、SPIをはじめとする適性検査の結果を重視する割合は高く、決して適当にしていい試験ではありません。
この記事では、非言語問題の具体的な特徴と対策方法を詳しく解説し、効率的な学習方法をご紹介します。
覚えておくべき公式や解法のポイントについても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
就活を有利に進めるためには、SPIやTALの事前対策が大切です。
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SPIの非言語をしっかり対策しよう!おすすめの勉強法を紹介
SPIの非言語分野は、多くの就活生や転職活動中の社会人にとって難関と感じる部分です。
しかし、適切な対策を講じることで、得点を大幅に向上させることができます。
ここからは、SPIの非言語分野におけるおすすめの勉強法を紹介します。
効率的な学習方法を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
非言語には中学・高校レベルの問題が出題される!傾向を捉えよう
SPIの非言語分野では、中学・高校レベルの問題が多く出題されます。基本的な数学的知識や論理的思考力を問う問題が中心です。
特に文系大学生や文系出身の社会人にとっては、中高レベルの非言語問題でも解いてみるのは久々、という人も多いでしょう。しかし、すでに習ったことのある分野だからといって野放しにするのはおすすめしません。
実際に、文系大学生のSPIなどの就職試験に向けて、数学教育をおこなう必要があると結論づけられた論文があります。(参考元:文科系大学生就職支援のための数学教育の必要性│追手門学院大学教育研究所,基盤教育機構教授 樋口ほか)
まずは、これらの出題傾向を把握することが重要になります。傾向を捉えるためには、問題集や対策本を活用しましょう。
問題を実際に解くことでどのような問題が頻繁に出題されるかを理解し、自分の得意・不得意分野を把握することができます。計算問題はさまざまなパターンで出題されるため、特に重点を置いて学習を進めると良いでしょう。
また、出題傾向を把握することで、試験本番においてどの問題に時間をかけるべきか、どの問題を後回しにするべきかを判断する材料になります。
効率的に正答数を稼ぐためには、出題傾向の理解が不可欠です。
問題を一通り解いて苦手分野を把握しておく!無理に解かない
SPIの非言語問題に取り組む際には、まず問題を一通り解いて自分の苦手分野を把握することが大切です。すべての問題を解くことで、自分がどの分野に弱点があるかを明確にし、その分野に集中して対策をおこなうことができます。
また、わからない問題は無理に解かないことも重要です。
試験中に難しい問題に時間をかけすぎると、他の解ける問題に取り組む時間が減ってしまいます。わからない問題に固執せず飛ばして次の問題に進むことで、限られた時間内で効率よく正答数を稼ぐことができます。
模擬試験や練習問題を通じて、飛ばすべき問題を見極める練習をしておきましょう。
まずは覚えていない公式や数式、解法パターンを暗記しておく
SPIの非言語問題を効率よく解くためには、基本的な公式や数式、解法パターンを暗記しておくことが重要です。そうすることで、試験本番で迅速かつ正確に問題を解くことができます。
まずは頻出する公式や数式をリストアップしましょう。たとえば、割合や比率の計算方法、料金の計算方法などが挙げられます。これらの公式を覚えることで、問題を解く際に迷わずに解答を導き出すことが可能です。
後ほど特に知っておきたい公式を分野別に紹介していくので、ぜひチェックしてください。
また、解法パターンを覚えることも重要です。問題ごとに異なる解法が求められることが多いため、代表的な解法パターンを習得することで、応用力が高まります。
対策本や中高レベルの数学参考書を使って、具体的な問題を解きながら解法パターンを身に付けましょう。
さらに、公式や解法パターンを暗記する際には、実際に手を動かして問題を解くことが効果的です。単に暗記するだけでなく、実際の問題に適用することで、記憶が定着しやすくなります。
定期的に復習をおこない、覚えた内容を確実に身に付けるようにしましょう。
SPIは出題数が多いからこそ、練習の時から時間配分をすることが大切
SPIは出題数が多いため、練習の段階から時間配分を意識することが非常に重要です。時間配分をしっかりとおこなうことで、試験本番でも効率よく問題を解くことができます。
まず、1問あたりにどれだけの時間を割くべきかを計画しましょう。問題集などを利用して各問題にどれだけの時間をかけているかを確認し、改善点を見つけます。
たとえば、推論問題に時間をかけすぎてしまう場合は、情報を素早く読み取り図表にイメージ化する練習を重点的におこなってみましょう。
また、時間配分を意識した練習をおこなうことで、本番での時間管理能力が向上します。練習の際にタイマーを使用して制限時間内に問題を解く練習をすることで、試験本番でも同じように時間を管理しながら解答することが可能です。
限られた時間内で全ての問題を解くためには、効率的な時間配分が不可欠になります。練習の段階からこのスキルを身に付けることで、SPI本番でも自信を持って取り組むことができるでしょう。
練習に慣れてきたら模擬試験を受けてさらに弱点を見つける
SPIの練習に慣れてきたら、模擬試験を受けてさらに弱点を見つけることが重要です。
模擬試験は本番と同じ形式でおこなわれるものもあるため、実際の試験環境に慣れることができます。
まず、定期的に模擬試験を受ける習慣をつけましょう。模擬試験を受けることで、自分の現時点での実力や弱点を把握することができます。
特にどの分野で時間がかかるか、どの問題でミスが多いかを確認し、改善点を見つけることが大切です。模擬試験の結果を分析し、具体的な対策を立てるのもよいでしょう。
たとえば、計算ミスが多い場合は計算力を向上させるためのトレーニングをおこなうことが必要です。
模擬試験を通じて時間配分や問題の解き方を改善していき、試験本番で焦らずに対応できるようになりましょう。
【SPIの非言語は難しすぎる?】ジャンル別に練習問題を解いてみよう
SPIの非言語分野は多くの受検者にとって難関ですが、ジャンル別に対策を行うことで効果的に克服することも可能です。
ここからは、特に重要な推論問題に焦点を当て、その練習方法とポイントを詳しく解説します。
ジャンル別に練習問題を解くことで、SPIの非言語対策をしっかりと進めましょう。
推論の練習問題│ポイントは情報を図表にして論理的思考力を引き出す
練習問題
ある町の住民はA、B、C、Dの4人で構成されています。AはBより背が高く、CはDよりも背が低いです。また、DはAよりも背が高いです。
この中で背が一番高いのは誰ですか?
推論問題は、与えられた情報を基に論理的に結論を導く能力が試される、SPIのなかでも難易度の高い問題です。問題文に示された条件を正確に理解し、それらを整理して結論を導きます。
条件は順序を考えるものから対戦結果を考えるものまでさまざまあります。
解き方のポイントは、情報を図や表に整理することです。視覚的に情報を整理することで、条件間の関係性を見つけやすくなります。
また、複数の条件が絡むことが多いため、1つひとつの条件を正確に読み取って論理的に結びつける力が求められます。
推論問題に取り組む際の対策としては、まず基本的な論理パズルや推理問題に取り組むことから始めると良いでしょう。これにより、論理的思考力を養うことができます。
また、練習問題を多く解くことで、出題形式に慣れることが重要です。解答後には、必ず解説を確認し、どのように結論に至ったかを理解するようにします。これを繰り返すことで、推論問題に対する理解と解答スピードを向上させることができるでしょう。
答え
D
▼ 解説
- AはBより背が高い(A > B)
- CはDより背が低い(D > C)
- DはAより背が高い(D > A)
この3つの条件から、4人の身長順は以下のパターンとなります。
- D > A > B > C
- D > A > C > B
- D > C > A > B
つまり、Dが一番高いことが分かります。
料金計算(割引)の練習問題│ポイントは割引率と価格の計算に慣れること
練習問題
ある商品が17,000円で販売されています。
この商品に15%の割引が適用された場合、割引後の価格はいくらになりますか?
料金計算(割引)問題では、商品の割引後の価格を正確に計算する力が求められます。
割引率を元の価格に適用し、最終的な価格を導き出す計算が必要です。このタイプの問題は基本的な計算スキルを磨くのに適しています。
ポイントは、割引率を正確に計算して元の価格から割引額を引くことです。割引計算の基本をしっかりと理解しましょう。
公式
割引額 = 元の価格 × 割引率
割引後の価格 = 元の価格 – 割引額
たとえば、10,000円の商品が20%割引になる場合、割引額は2,000円(10,000円 × 0.20)、割引後の価格は8,000円(10,000円 – 2,000円)となります。
このような基本的な計算を繰り返し練習することで、問題に慣れ、スムーズに解答できるようになるでしょう。
また、複数の割引が適用される場合や割引後の価格からさらに割引が適用される場合など、複雑な条件にも対応できるように練習を重ねましょう。
練習問題を解くだけでなく、実生活での買い物などでも割引計算を意識することで、スキルを日常生活に応用することができます。
答え
14,450円
▼ 解説
17,000円の15%は、17,000円 × 0.15 = 2,550円。
割引後の価格は17,000円 – 2,550円 = 14,450円です。
料金計算(損益)の練習問題│ポイントは利益と損失の計算に慣れること
練習問題
ある商品を23,000円で仕入れ、31,000円で販売しました。
このときの利益は何円ですか?
料金計算(損益)問題は、商品の仕入れ価格と販売価格を基に、利益や損失を計算する力が求められます。
基本的な損益計算の概念を理解し、収入と支出の差額を正確に求めることが重要です。
ポイントは、販売価格から仕入れ価格を引くことで利益または損失を導き出すこと。
公式
利益 = 販売価格 – 仕入れ価格
損失 = 仕入れ価格 – 販売価格
対策としては、まず基本的な損益計算を理解することから始めます。たとえば、商品を500円で仕入れ、700円で販売した場合、利益は200円(700円 – 500円)となります。
損失の場合も同様に計算します。
これらの基本的な計算を繰り返し練習することで、計算に慣れて正確かつ迅速に解答できるようになるでしょう。
また、実際のビジネスシーンや複雑な計算問題にも対応できるよう、練習問題を多く解き、実務的な感覚を養うことが大切です。
答え
8,000円
▼ 解説
販売価格31,000円 – 仕入れ価格23,000円 = 利益8,000円
順列・組み合わせ(場合の数)の練習問題│覚えておくべき公式をチェック
練習問題
5人の中から2人を選ぶ組み合わせは何通りありますか?
順列・組み合わせ問題では、物事の並び替えや組み合わせのパターンを計算する力が求められます。
基本的な順列と組み合わせの計算方法を理解し、適用することがポイントです。順列は並び順を考慮し、組み合わせは順序を問わない違いがあります。
公式
▼順列(Permutation)
\( nPr = \dfrac{n!}{(n-r)!}\)
▼組み合わせ(Combination)
\(nCr = \dfrac{n!}{r!(n-r)!}\)
たとえば、10人の中から4人を選ぶ順列は5040通り(10P4)ですが、組み合わせの場合は210通り(10C4)になります。
これらの公式を覚えてさまざまなパターンの問題に取り組むことで、応用力を高めることが可能です。
問題を繰り返し練習することで、順列・組み合わせ問題に強くなりましょう。
答え
10通り
▼ 解説
組み合わせの計算式は \(5C2 = \dfrac{5!}{2!(5-2)!}\) です。
計算すると \(\dfrac{5×4}{2×1} = \dfrac{20}{2} = 10\) です。
仕事算の練習問題│ポイントは仕事量と時間の関係を公式で計算する
練習問題
Aさんが1時間で5個の製品を作り、Bさんが1時間で3個の製品を作ります。
2人が一緒に働くと、2時間で何個の製品を作れますか?
仕事算問題では、作業量と時間の関係を計算する能力が求められます。
ポイントは、単位時間あたりの作業量を基に全体の作業量や必要な時間を、公式を基に計算することです。
公式
仕事量 = 仕事率 × 時間
全体の仕事率 = 各個人の仕事率の合計
具体的な練習問題に取り組むことで、計算に慣れ、効率的に解答できるようになります。
また、複雑な作業条件や複数の作業者がいる場合の計算も練習することで、様々な問題に対応できるでしょう。
仕事算の問題を繰り返し解くことで、実務に応用できるスキルを養ってください。
答え
16個
▼ 解説
Aさんは2時間で10個(5個/時間 × 2時間)、Bさんは2時間で6個(3個/時間 × 2時間)。
合計で10 + 6 = 16個。
集合の練習問題│ポイントは共通部分と全体の関係を整理する
練習問題
全体100人の中で、数学を好きな人が40人、英語を好きな人が50人います。
このうち、両方を好きな人が10人います。
数学または英語を好きな人は何人ですか?
集合問題では、全体の集合と部分集合の関係を理解し、共通部分や全体の数を計算する力が求められます。
まずは集合の基本概念を理解することが重要です。
基本概念
A ∪ B …AとBを合わせた部分
A ∩ B…AとBの重なる部分
公式
\(n(A ∪ B)=n(A)+n(B)-n( A ∩ B)\)
全体集合、部分集合、共通部分、補集合などの概念を学び、具体的な例で理解を深めましょう。ベン図を活用することで、問題文の情報を整理しやすくなりますよ。
練習問題を通じて集合の概念を視覚的に整理する力を養い、計算力を高めることが大切です。また、様々なパターンの集合問題に取り組むことで、柔軟な思考力を養うことができます。
答え
80人
▼ 解説
数学好き(40人) + 英語好き(50人) – 両方好き(10人) = 80人。
割合と比の練習問題│ポイントは練習して割合計算に慣れること
練習問題
あるクラスの生徒数が40人で、そのうち女子生徒が30人です。
このクラスの女子生徒の割合は何%ですか?
割合と比の問題では、全体に対する部分の割合を計算する能力が求められます。
ポイントは、基本的な割合の計算方法を理解し、問題に応用することです。
公式
割合 = (部分 / 全体) × 100%
比:比 = \(\dfrac{a}{b}\)
基本的な計算式を練習してさまざまな問題に取り組むことで、計算力を高めましょう。
また、実生活での割合と比の計算を意識することで、理解を深めることができます。たとえば料理のレシピの割合計算など、日常のよくあるシーンで練習すると良いでしょう。
答え
75%
▼ 解説
女子生徒の割合は (30 / 40) × 100 = 75%
表の読み取りの練習問題│ポイントはデータを正しく分析すること
練習問題
以下の表は、ある大学の2023年度の各学部ごとの学生数、卒業生数、就職率を示しています。
この表を基にして、最も卒業生が多い学部と最も少ない学部の総就職者数を答えてください。
学部 | 人数 | 卒業生 | 就職率 |
---|---|---|---|
文学部 | 800人 | 200人 | 90% |
工学部 | 1,200人 | 300人 | 85% |
経済学部 | 900人 | 250人 | 95% |
表の読み取り問題では、表に示されたデータを正確に読み取り、必要な情報を抽出して分析する力が求められます。
ポイントは、まず表の構造を理解して各要素を正確に捉え、問題で求められている情報を見つけ出すことです。表の列と行が示す意味を把握し、データの読み取り方を練習しましょう。
また、表のデータを基にした計算問題にも慣れておくことが大切です。
練習問題を多く解くことで、表の読み取りと分析のスキルを向上させることができます。
売上高の計算や経費計算など、実際のビジネスシーンや統計データを用いた問題に取り組むことで、実務に応用できるスキルを養いましょう。
答え
435人
▼ 解説
卒業生が最も多いのは300人の工学部で、最も少ないのが200人の文学部です。
工学部と文学部の卒業生数に就職率をかけて、就職者数を出します。
工学部(300×0.85)の255人と文学部(200×0.90)の180人を足した435人です。
確率の練習問題│ポイントは基本的な確率計算を覚えること
練習問題
6面のサイコロを1回振ったとき、3が出る確率は何%ですか?
確率問題では、ある事象が起こる確率を計算する能力が求められます。
ポイントは、基本的な確率計算の方法を理解し、それを基にして問題を解くことです。
公式
\(P(A)=\dfrac{n(A)}{n(U)}\)
基本的な確率計算を練習し、さまざまなシーンでの確率計算に取り組むことで、問題に慣れることができます。慣れてきたら、複数の事象が絡む場合や条件付き確率の計算にも挑戦してみましょう。
確率の練習問題を多く解くことで確率計算に対する理解が深まっていき、試験本番でもスムーズに解答できるようになります。
答え
16.67%
▼ 解説
確率は (1/6) × 100 = 約16.67%
速度算の練習問題│距離、速度、時間の関係をチェックしよう
練習問題
時速60kmで2時間走った場合、走行距離は何kmですか?
速度算問題では、距離、速度、時間の関係を計算する能力が求められます。
ポイントは、3つの関係性をまとめた基本的な公式を理解し、様々な問題に応用することです。
公式
距離 = 速度 × 時間
時間 = 距離 / 速度
速度 = 距離 / 時間
具体的な練習問題を通じて、速度算の問題に取り組みましょう。さまざまなパターンの問題を解くことで、公式の応用力が高まり、複雑な問題にも対応できるようになります。
また、問題を解く際には単位の確認を忘れずにおこなうことが大切です。練習を重ねることで、速度算の問題に自信を持って臨むことができます。
答え
120km
▼ 解説
距離は速度 × 時間なので、60km/時 × 2時間 = 120km
濃度算の練習問題│ポイントは溶液と溶液全体の関係性を理解すること
練習問題
100gの溶液に10gの塩が溶けています。この溶液の塩の濃度は何%ですか?
濃度算問題では、溶液の濃度を計算する能力が求められます。
ポイントは、溶質と溶液全体の関係を理解し、正確に計算することです。
公式
濃度 = (溶質の量 / 溶液の量) × 100%
基本的な計算式を覚えて練習問題を多く解くことで、計算に慣れてスムーズに解答できるようになります。
また、濃度の変化を伴う問題や複数の溶液を混ぜる問題など、さまざまなパターンの問題に取り組むことで、応用力を高めることができます。
実際の実験データなどを使った問題も練習すると良いでしょう。
答え
10%
▼ 解説
塩の濃度は (10g / 100g) × 100 = 10%
通過算の練習問題│ポイントは通過時間の計算に慣れること
練習問題
長さ100mの電車が、時速60kmで走っています。
この電車が長さ200mのトンネルを通過するのにかかる時間は何秒ですか?
通過算問題では、物体が通過する時間を計算する能力が求められます。
まずは、速度と距離の関係を理解することが重要です。速度を距離と時間の関係として捉え、公式を使って計算する練習をおこないましょう。
公式
通過時間 = (列車の長さ + 通過する物体の長さ) / 速度
電車や列車が通過する問題では、その長さも考慮に入れなければいけません。ほかにも、複数の列車同士の速度を考慮して、追い越す時にかかる時間やすれ違う時にかかる時間を求めるパターンも出題される可能性があります。
いろんな通過算の問題を解くことで、計算方法に慣れ、正確に解答できるようになります。問題を繰り返し練習し、試験本番でも自信を持って臨めるようにしましょう。
答え
18秒
▼ 解説
まず、速度をm/sに変換します。60km/h = 60,000m/3,600秒 = 16.67m/s。
次に、全長300m(電車100m + トンネル200m)を16.67m/sで進む時間は、300m / 16.67m/s = 18秒。
流水算の練習問題│ポイントは流速と船の速度の関係を理解すること
練習問題
船が時速5kmで上流に向かって進み、時速10kmの流れに逆らって進む場合、上流に向かう実際の速度は何kmですか?
流水算問題では、流速と船の速度の関係を計算する能力が求められます。
ポイントは、上りと下りで速度が異なることを考慮し、正確に計算することです。船の速度と流速を合算または差し引きすることで、実際の移動速度を求めます。
公式
下り速度 = 静水時の速度 + 流速
上り速度 = 静水時の速度 – 流速
上流(逆流)では流速を差し引き、下流では流速を合算する計算を練習しましょう。
具体的な練習問題を通じて計算に慣れていくと、いろんな問題パターンに対応できるようになります。
また、問題文をしっかりと読み取って条件を正確に把握することも大切です。練習を重ねることで、流水算の問題に強くなりましょう。
答え
-5km(逆流される)
▼ 解説
上流に向かう速度は船の速度5km/h – 流速10km/h = -5km/h。
つまり、逆流されることになります。
特殊算の練習問題│ポイントはシーンを理解するために情報を整理すること
練習問題
ある文房具屋で1本120円のペンと1冊150円のノートが販売されています。
先月の売上総高は45,000円で、ペンとノートの合計販売数が300個だったとき、先月ペンは何本販売されましたか?
特殊算問題では、特定の条件や状況に基づいて計算する能力が求められます。
ポイントは、問題の条件を正確に理解し、それに基づいた計算方法を適用することです。問題文を正確に読み取り、方程式や不等式を立てて解く練習をおこないましょう。
また、解答後には必ず解説を確認し、どのようにして結論に至ったかを理解することが大切です。
特殊算は多種多様な問題が出題されるため、たくさん問題に取り組むことで、柔軟な思考力を養うことができます。
答え
0本
▼ 解説
ペンの販売本数をx、ノートの販売冊数をyとする。
y=300-xとすると、
120x + 150y = 45,000が120x + 150(300-x) = 45,000となる。計算すると、
120x + 45,000 – 150x = 45,000
120x – 150x + 45,000 =45,000
-30x = 0
x = 0となる。
n進数の練習問題│ポイントはn進数の変換を理解すること
練習問題
10進数の25を2進数に変換するとどうなりますか?
n進数問題では、数を異なる進数に変換する能力が求められます。
まずは基数変換の基本的な方法を理解することが重要です。10進数から他の進数への変換方法や、その逆の方法を学び、練習を重ねることで計算に慣れましょう。
たとえば、2進数、8進数、16進数などの基本的な進数を理解し、それらを使った計算問題に取り組みます。基数変換の練習問題を多く解くことで、計算方法に慣れ、スムーズに解答できるようになります。
答え
11001
▼ 解説
10進数の数を2で割れなくなるまで割っていくと、
25 / 2 = 12 (余り1)
12 / 2 = 6 (余り0)
6 / 2 = 3 (余り0)
3 /2 = 1 (余り1)
最後の商1と余りの数を下から順に並べたとき、11001になる。
分担計算の練習問題│ポイントは分担の計算
練習問題
3,000円のケーキを3人で均等に分けると、1人当たりの負担額はいくらですか?
分担計算問題では、仕事や費用を公平に分担する方法を計算する能力が求められます。
まずは分担計算の基本的な考え方を理解しましょう。
公式
分担額 = 総額 / 人数
全体を人数や単位に応じて均等に分ける方法を学び、具体的な計算方法を練習します。たとえば、合計金額を人数で割る、全体の作業量を均等に分担するなど、さまざまなパターンに対応できるように準備しましょう。
また、実生活での応用を意識することで、分担計算のスキルを日常生活でも活用できるようになります。
答え
1,000円
▼ 解説
3,000円を3人で分けると、3,000円 ÷ 3 = 1,000円
【FAQ】SPIの非言語対策に関するよくある質問と回答まとめ
最後に、SPIの非言語対策に関するよくある質問と回答をまとめました。
SPIの非言語で推論問題が出ない時や、逆に推論ばかり出てしまう時はどうなりますか?
テストセンター形式のSPIの場合、推論問題が出題されることが多いですが、出ない場合や逆に推論ばかり出る場合もあります。
受検者の正答率によって変わる出題内容の偏りにどう対処するかが重要です。
まず、推論問題が出ない場合は、推論問題が少ないことに戸惑う必要はありません。
重要なのは、全体のバランスを考慮して、他の分野で得点を稼ぐことです。
特に計算問題などの対策をしっかりとおこない、どのような出題形式にも対応できる準備をしておきましょう。
続いて、推論問題ばかり出題される場合は、正答率が高い状態にあり、より難易度の高い推論問題が出題されている可能性が考えられます。
推論問題ばかり出題されるときに備えて、解法に慣れておきましょう。
推論問題では論理的思考力を試されるため、問題文を正確に読み取り、情報を整理する力が必要です。
問題集や対策アプリなどで推論問題を繰り返し解くことで、解答スピードと正確性を向上させましょう。
どのような状況にも対応できる準備をしておくことで、SPIの非言語問題で安定した高得点を狙うことができます。
SPIの試験本番で公式一覧のカンペを用意しても大丈夫ですか?
SPIの試験本番で公式一覧のカンペを用意することは認められていません。カンニング行為は不正行為として扱われ、発覚した場合は失格となる可能性があります。
特にテストセンターは試験中に監督官が巡回するなどして、試験の取り組み方が厳格に管理されている状況です。そのため、試験本番ではカンペに頼らずに自力で解答できるように準備をしましょう。
公式や数式を覚えるためには、事前の学習が欠かせません。対策本や問題集を利用して頻出の公式や解法パターンを繰り返し練習し、自然と覚えられるようにすることが重要です。
ただ暗記するだけでなく、公式の意味や使い方を理解することも心がけてください。公式の背景や理論を理解することで、問題に対するアプローチが柔軟になり応用力が向上します。
実際の問題演習をおこなうことで、試験本番での対応力を高めることができるでしょう。
SPIの非言語問題で高得点を狙うためには、事前の準備と練習が不可欠です。カンペに頼らず、自分の力で解答できるように対策を進めましょう。
SPIの非言語で何割取ることを目安に対策すればいいですか?
SPIの非言語問題で目指すべき正答率は、応募者が目指す企業が定める合格ラインによって大きく異なります。また、複数企業を受けるとなると、その分合格ラインもばらついてしまいます。
実際に2023年卒の学生が就活プロセスのなかで「適性検査・筆記試験」を受けた平均数は、10.39社でした。(参考元:就職白書2023 就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し│就職みらい研究所)
約10社のためにSPIを受けるとなると、目標とすべき合格ラインはさらに不明瞭になるでしょう。
6割や7割取ることを目標にして対策をおこなうよりも、自分の実力を最大限伸ばして本番で発揮できるように心がけましょう。
まず、自分の現在の実力を把握するために模擬試験を受けてみてください。模擬試験はオンラインでも受けることができます。
模擬試験の結果を基に、どの分野で正答率が低いか、どの分野が得意かを分析します。正答率が低い分野に重点を置いて学習を進め、苦手分野を克服することが重要です。
対策としては、問題集や対策本を活用して多くの問題に取り組むことが効果的。推論や計算問題は繰り返し解くことでパターンを覚え、解答スピードを上げることができます。
また、時間配分の練習をおこない、試験本番で効率的に問題を解くスキルを身に付けましょう。
しっかりと対策をおこない、試験本番で自信を持って臨めるように準備してください。