年収診断ツール(年収診断メーカー)おすすめ9選【2024年最新】

就活生や転職活動中の社会人にとって、適正な年収を把握することはキャリア設計において非常に重要です。

「年収診断ツール」は、職務経歴やスキル、現在の職種などをもとに適正年収を算出します。自分の市場価値を知った上で将来のキャリアパスを考える際には、年収診断ツールの利用が効果的です。

この記事ではおすすめの年収診断ツールを厳選して紹介します。

自分に最適な年収診断ツールを活用して、キャリアアップの第一歩を踏み出しましょう。

目次

おすすめの年収診断ツール9選を紹介!わかりやすい年収シミュレーターは?

就活生や転職を考えている社会人にとって、自分の市場価値や適正年収を把握することは非常に重要です。

ここからは、おすすめの年収診断ツールを9つ紹介します。

各ツールの特徴を理解し、自分に合った年収診断ツールを見つけましょう。

レバテック「年収診断」:わずか4問でITエンジニア・クリエイター向け年収相場がわかる

出典:レバテック

レバテックの年収診断は、ITエンジニアやクリエイター向けの年収診断ツールです。専門職に特化したデータをもとに細かい診断結果を出してくれるため、自分のスキルや経験がどの程度市場で評価されるかを具体的に把握できます。

また、結果だけでなく、今後の年収アップに向けてもアドバイスをもらえるため、非常に役立つツールです。

レバテックはIT業界での豊富な経験と実績を持ち、多くの企業との強力なネットワークを有しています。そのため、診断結果は常に最新の市場動向を反映しており、リアルな情報が得ることが可能です。

また、具体的なスキルセットや経験年数に基づいて精密な年収予測が行われるため、自分のキャリアプランを立てる際の重要な指針となります。

ITエンジニアやクリエイターとしてのキャリアアップを目指す方にとって、欠かせないツールと言えるでしょう。

基本情報

診断ツール名年収診断
ターゲット層ITエンジニア・クリエイター
会員登録不要
料金(税込)無料
診断にかかる時間1分
診断結果でわかること・年収相場
・同職種内での年収比較
・IT人材全体との年収比較
・働くすべての人との年収比較
・年収アップのアドバイス
運営会社レバテック株式会社

Geekly「IT人材 年収診断」:IT・Web・ゲーム業界に特化した年収診断ができる

出典:Geekly

Geeklyの年収診断は、IT人材向けでIT・Web・ゲーム業界に特化した年収診断ツールです。このツールは、業界内での自分の位置づけを客観的に評価するのに役立ちます。

3分程度の簡単な質問に答えるだけで、現在の年収が同世代や同じ職種と比較してどうなのかがすぐにわかるのが魅力です。

さらに、診断結果をもとにどのようなスキルを磨けば年収アップが見込めるのか・転職活動で意識するべきポイントが何か、専門のキャリアアドバイザーに相談することができます。

GeeklyはIT分野の専門性を活かして詳細なデータベースを構築しており、最新の求人情報や市場動向を反映した診断が可能です。また、データをもとにGeeklyで転職した場合の年収アップ予想額も算出しています。

年収相場を知るためには会員登録が必要ですが、診断結果をもとにしたキャリア相談や転職サポートも提供されるため、IT業界でのキャリアアップを目指す方にとっては、非常に頼りになるサービスです。

基本情報

診断ツール名IT人材 年収診断
ターゲット層IT・Web・ゲーム業界に携わりたいIT人材
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・年収相場
・同年代、同職種との年収比較
・IT人材全体との年収比較
・年収アップ予想額
運営会社株式会社Geekly

doda「年収査定」:186万人のビッグデータから機械学習で年収を査定

出典:doda

dodaの年収査定は、幅広い職種に対応した年収診断ツールです。このツールでは、簡単なプロフィールや職務経歴などを入力するだけで、簡単に自分の適正年収を知ることができます。

また、どのような転職をすればより高い年収が期待できるかなど、転職事例を用いたアドバイスも提供しているのが特徴です。

dodaは多くの求人情報を持つ総合転職サイトとしても有名で、186万人分に相当する膨大なデータベースを活用して、精密な年収査定を可能にしています。診断結果に基づいた求人情報もピックアップしてくれるため、すぐに転職活動に活かせるでしょう。

さらに、dodaのエージェントサービスを利用することで、個別のキャリアカウンセリングや面接対策など、転職活動全般にわたるサポートを受けることができます。幅広い業界・職種に対応しているため、誰にでも利用しやすいツールです。

基本情報

診断ツール名年収査定
ターゲット層転職を検討している人
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・適正年収
・今後30年間の年収推移
・キャリアの可能性
・結果に合った求人情報
運営会社パーソルキャリア株式会社

ビズリーチ「年収可能性診断」:ハイクラス転職を検討する人の大きな指針となる

出典:ビズリーチ

ビズリーチの年収可能性診断は、特にハイクラスな転職を考えている方に向けた診断ツールです。このツールは、経験やスキルをもとに将来的にどの程度の年収が見込めるかを予測します。

似たキャリアの会員のなかで、一般的な年収(中央値)と上位20%・5%の年収がわかるため、自分の現状とのギャップがつかみやすいです。特に、キャリアアップを目指す方にとって参考になるでしょう。

ビズリーチはハイクラスな転職市場において実績を積み重ねており、会員データから算出された年収相場は信頼度も高いです。

自分の市場価値を直接的に確認しながら、最適な転職先を見つけることができるでしょう。

基本情報

診断ツール名年収可能性診断
ターゲット層ハイクラスポジションの人
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間5分
診断結果でわかること・リアルな年収相場
・年収アップした転職のイメージ
運営会社株式会社ビズリーチ

パソナキャリア「年収診断・キャリアタイプシミュレーション」:適正年収だけでなくキャリアタイプも診断される

出典:パソナキャリア

パソナキャリアの年収診断は、年収だけでなくキャリアタイプも一緒に診断できるツールです。自分の働き方のタイプに応じて、最適なキャリアパスや年収の見込みを教えてくれます。

このツールを利用することで、キャリアアップのプランを立てるだけでなく、自分に合った働き方や職場環境を見つける手助けにもなるでしょう。

また、診断結果をもとにパソナキャリアのキャリアコンサルタントに直接相談できて、信頼性の高いアドバイスが得られる点が魅力です。

診断結果を通して自分に向いている企業風土や企業規模を知ることで、自分の強みやスキルを最大限発揮できる職場を見つけることができるでしょう。長期的な視野で自分のキャリアを考えることができるため、転職を考える際に非常に役立ちます。

基本情報

診断ツール名年収診断・キャリアタイプシミュレーション
ターゲット層転職を検討している人
会員登録不要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・適正年収
・年収アップの伸びしろ
・キャリアタイプ
運営会社株式会社パソナ

ミイダス「市場価値診断」:類似ユーザーの年収実績から市場価値を測れる

出典:ミイダス

ミイダスの市場価値診断は、自分の現在の市場価値を簡単に知ることができるツールです。このツールでは類似ユーザーの年収実績を提供してくれます。

また、市場価値診断以外にも魅力的な診断ツールを取り揃えているのがミイダスの特徴です。特にコンピテンシー診断では適性が高い職種も分析してくれるため、これからキャリアについて考える就活予定の人にもおすすめします。

適正年収以外の診断要素も組み合わせて自己分析を深めることができ、転職活動やキャリアプランニングの際に重要な指針となるでしょう。さらに、ミイダスを活用することで、求人情報へのアクセスや企業からのオファーを受ける機会も増えます。

基本情報

診断ツール名市場価値診断
ターゲット層就職・転職を検討している人
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・類似ユーザーの年収実績
・自分に興味を持っている企業数
運営会社ミイダス株式会社

ジャスネットキャリア「年収診断」:会計や経理の仕事に携わる人向けの年収診断ツール

出典:ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリアの年収診断は、会計や経理の専門職に特化した年収診断ツールです。

たった7問の質問に回答することで、同業他社での自分の市場価値や適正年収を簡単に知ることができます。会計や経理のプロフェッショナルにとって、キャリアアップを図るための指針となるでしょう。

また、現在の職務やスキルだけでなく、希望とする働き方や強みから年収の相場を算出してくれる点も魅力的な要素です。

ジャスネットキャリアは、会計や経理分野での豊富な知識と経験を活かし、専門性の高い年収診断を提供しています。診断後にはエージェントによる具体的なキャリアアドバイスや転職支援サービスも受けることができ、スムーズなキャリアアップが実現可能です。

基本情報

診断ツール名年収診断
ターゲット層会計士・税理士・経理職
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・想定年収
運営会社ジャスネットコミュニケーションズ株式会社

日経転職版「あなたの年収現在地」:今とは異なる職種になった時の未来年収もシミュレーションできる

出典:日経転職版

日経転職版の「あなたの年収現在地」は、日経転職版に登録する会員の信頼性が高いデータベースをもとにした年収診断ツールです。

同じ属性グループの市場年収を算出してくれるため、自分の年収がどの程度の位置にあるのかを客観的に評価することができます。

さらに、業種や職種、年齢・役職・英語レベルを自由に変更して、現年収と未来年収のギャップをシミュレーションすることも可能です。ギャップを埋めるために必要なスキルもハッキリと提示されるため、具体的なキャリアアッププランを今すぐ立てたい人にとって有益な情報となるでしょう。

日経転職版は最新の経済データや業界動向を反映した年収診断を提供しており、その精度の高さが特徴です。診断結果をもとに自分のキャリアを見直して、適切な転職先やキャリアパスを選ぶ際の参考にしてみましょう。

基本情報

診断ツール名あなたの年収現在地
ターゲット層転職を検討している人
会員登録必要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・年収現在地
・未来年収シミュレーション
・年収アップに必要なスキル
・診断結果に合わせた求人情報
運営会社株式会社 日経HR

転職DRAFT(ドラフト)「年収診断」:エンジニア向けの4つの質問から想定年収がわかる

出典:転職DRAFT

転職DRAFTの年収診断は、エンジニアと企業を直接つなぐ独自のプラットフォームを提供しています。

スキルや経験を登録したユーザーに対し企業側が年収を提示して「ドラフト指名」をおこなうシステムで年収を査定することが可能です。ドラフト指名の状況は企業にも公開され、他社の提示した年収を受けて自社が提示する年収を決めることができます。

このツールを使うことで自分のスキルや経験に基づいた適正年収を企業に直接評価してもらえるだけでなく、企業からのオファーも期待できるのがポイントです。

経験をもとにキャリアアップしたいエンジニアの人々にとって、自分の市場価値を最大限に引き出すチャンスがあるでしょう。

基本情報

診断ツール名年収診断
ターゲット層エンジニア
会員登録不要
料金(税込)無料
診断にかかる時間3分
診断結果でわかること・想定年収
運営会社株式会社リブセンス

適正年収とはキャリアとしての価値に見合った推定年収のこと【平均年収との違い】

適正年収とは、自分のスキルや経験に基づいて市場でどれだけの価値があるかを金銭的に評価したものです。平均年収とは異なり、個々のキャリアや能力に応じた推定年収を示します。

平均年収は特定の業界や地域で働く人々の収入の中間値であり、必ずしも個々の適正年収を反映していません。

たとえばITエンジニアの場合、同じ職種でもスキルや経験年数、プロジェクトの規模によって大きく年収が異なります。

そこで、年収診断ツールを利用することで、自分のキャリアの価値に見合った適正年収を知ることが可能です。現在の収入が適正かどうかを判断し、必要に応じて転職やスキルアップを検討するための指針となります。

一般的に高収入とされる年収ラインは850万円!全体の約2割が高所得者とされている

令和5年度の平均年収は約524万円です。(参考元:国民生活基礎調査の概況│厚生労働省)

高収入のラインは厳密に決められてはおらず、人それぞれの判断基準によって異なります。この記事では、国税庁が公開している「給与所得控除」の定義より、「給与等の収入金額」の最高ラインで提示されている「850万円以上」を高収入ラインとして定義します。(参考元:給与所得控除│国税庁)

国民生活基礎調査によると、800万円以上を占めるのは全世帯のなかでわずか19.7%です。(参考元:国民生活基礎調査の概況│厚生労働省)

高所得者層に属するためには、たとえば医師や弁護士、ITエンジニアなど、専門性の高いスキルや豊富な経験が必要とされることが多いです。しかし、これらの職種でも経験や能力によって年収に大きな差が生じることがあります。

年収診断ツールを利用することで、現状の収入と比較して、自分がどの位置にいるのかを把握することが可能です。また、自分が高収入層に入るために必要なスキルや経験を具体的に知ることができます。

高収入を目指すためには、まず自分の市場価値を正確に把握し、その上でスキルアップや転職を計画することが重要です。より具体的なキャリアプランを立てることができ、効率的に高収入を目指すことが可能となります。

適正年収を知ることで、キャリアアップするために必要な道筋を立てられる

適正年収を知ることは、キャリアアップのために非常に重要です。適正年収を把握することで自分の市場価値がわかり、その価値に見合ったキャリアパスを描くことができます。

まず、現在の収入と適正年収のギャップを知ることで、自分がどの程度のスキルアップや経験を積む必要があるかが明確になります。たとえばITエンジニアであれば、新しいプログラミング言語を習得したり、大規模プロジェクトに参加することで市場価値を高めることが可能です。

さらに、適正年収を知ることで、転職市場での自分のポジションを客観的に評価することができます。転職先を選ぶ際の判断材料となり、より有利な条件での転職交渉が可能になるでしょう。

また、キャリアアップに必要な具体的なスキルや資格も把握することができ、それに向けた計画を立てることが容易になります。より効果的にキャリアアップを目指すことができ、自分の目標に向かって効率的に進むことが可能です。

自分の適正年収を知るためには、年収診断ツールの利用がおすすめ

自分の適正年収を知るためには、年収診断ツールの利用がとても有効です。年収診断ツールは職務経歴やスキル、現在の職種などを入力することで、自分の市場価値に基づいた適正年収を算出してくれます。

たとえばレバテックの年収診断やGeeklyの年収診断は、ITエンジニア向けの詳細な診断結果を提供するツールです。dodaの年収査定やビズリーチの年収可能性診断は、幅広い職種に対応しており、より多角的な診断ができます。

年収診断ツールを利用することで、現在の年収が市場価値に見合っているかを確認することが可能です。また、診断結果をもとに、今後のキャリアアップに必要なスキルや経験を具体的に知ることができます。

年収診断ツール以外に適正年収を知る方法として、求人情報や業界の平均年収を参考にする方法もおすすめです。

適正年収を知ることでより具体的なキャリアプランを立てることができ、効率的にキャリアアップを目指すことが可能となります。

現状の年収から適正年収や高収入に近づけるために、アクションを起こしてみよう!

現在の年収に満足していないなら、適正年収や高収入に近づけるための具体的なアクションを起こすことが大切です。適正年収を知って自分のキャリアを見直し、計画的に行動することで、目指す年収に一歩ずつ近づけるでしょう。

以下に、実際に取るべきアクションを紹介します。

それぞれについて詳しくチェックしていきましょう。

①まずは自己理解を深め、現状のキャリアとスキルを棚卸しすることからスタート

まず最初におこなうべきアクションは、自己理解を深めることです。自分のキャリアやスキルを正確に把握することで、今後のキャリアアップに向けた具体的なステップを見つけることができます。

年収診断ツールを利用して現状の年収と市場価値を比較し、適正年収を知ってみましょう。

自己分析を通じて自分の強みや弱みを把握し、今後のキャリアパスを考える基盤を築くことが重要です。

②現職で昇進のチャンスがあるなら昇進試験を受けてみる

現職で昇進のチャンスがあるなら、積極的に昇進試験を受けることを検討しましょう。昇進することで、給与が上がるだけでなく、キャリアアップの機会も広がります。

まずは現在の職場での昇進条件を確認し、必要なスキルや経験を積むことが大切です。昇進試験に挑戦することで会社内での評価も高まり、将来的な昇給や昇進のチャンスも増えます。また、昇進を通じて得られる新しい役割や責任は、自己成長にもつながる大切なことです。

もし現在の職場での昇進が難しい場合は、他の企業への転職も検討してみましょう。

昇進のために必要なスキルを磨き、常に自己成長を意識することが重要です。

③昇給のために取得しておきたい資格や足りないスキルの勉強をする

昇給のためには、特定の資格を取得したり足りないスキルを補うことが必要です。業界や職種によっては、特定の資格を持つことで大きなアドバンテージとなります。

厚生労働省の調査によると、資格・検定の取得が正社員の給与や昇給を決める際に「参考にする」、「ある程度参考にする」とした企業の割合が全体で58.8%と、半数を超えていることがわかりました。(参考元:資格・検定等の人員配置、昇格及び賃金への反映状況等に係る研究会とりまとめ│厚生労働省)

たとえばIT業界では、AWS認定やPMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)などの資格は評価が高いです。

資格取得だけでなく、オンラインコースやセミナーに参加して、最新の技術や知識を習得することもおすすめします。継続的な学習を通じて自分の市場価値を高め、昇給のチャンスを増やしましょう。

④平均年収が高い業界・職種への転職や副業をスタートするなど、働く環境を変えてみる

適正年収を達成するためには、働く環境を見直すことも一つの方法です。たとえば平均年収が高い業界や職種への転職を考えることで、大幅な年収アップが期待できます。具体的には、医療や金融、ITなどが高収入を得やすいとされている業界です。

また、副業を始めると収入源を複数持つことができ、経済的な安定を図ることができます。

近年では副業を認める企業も増えてきています。実際に常用労働者数が5,000人以上の規模が大きな企業のうち、2022年時点で副業を認めている企業が66.7%、認める予定の企業が17.2%と、社員の副業に前向きな姿勢をとる企業が半数を超えていることがわかりました。(参考元:副業・兼業に関するアンケート調査結果│一般社団法人 日本経済団体連合会)

特にITエンジニアやクリエイターは、フリーランスとして副業を始めることで、高収入を得るチャンスが広がるでしょう。

⑤キャリア専門のプロコーチやコンサルタントに相談することで、効率よく最適なキャリアプランを立てられる

キャリアアップを目指すなら、キャリア専門のプロコーチやコンサルタントに相談することも有効です。プロのアドバイスを受けることで自分の強みや弱みを客観的に把握し、具体的なキャリアプランを立てることができます。

たとえばパソナキャリアの年収診断・キャリアタイプシミュレーションは、診断結果をもとにキャリアコンサルタントからのアドバイスをもらえる便利なツールです。

また、厚生労働省の委託事業として、キャリア形成やリスキリングなどのキャリアプランについて専門のコンサルタントに無償で相談できる制度があります。公的な事業であるため、安心して利用できるのがおすすめのポイントです。(参考元:キャリア形成・リスキリング推進事業 厚生労働省委託事業│厚生労働省)

キャリア専門のコンサルタントは、転職活動のサポートだけでなく、長期的なキャリア戦略を考える際にも役立ちます。一緒に具体的な目標設定やアクションプランを立てることで、効率よくキャリアアップを目指すことが可能です。

プロのサポートを受けて、自分の適正年収に近づけるための最適な道筋を見つけることができるでしょう。

【FAQ】年収診断ツールに関するよくある質問と回答まとめ

最後に、年収診断ツールに関するよくある質問と回答をまとめました。

年収には何が含まれていて、どのように計算すれば年収がわかりますか?

年収とは、年間を通じて得られる総収入を指します。基本給、ボーナス、手当などが含まれます。

具体的には、以下の項目です。

年収の主な内訳

基本給:毎月支給される固定の給与

賞与(ボーナス):年に数回支給される追加の報酬

手当:通勤手当、家族手当、役職手当など

その他の収入:残業代、インセンティブ、特別手当など

年収を計算するためには、これらの収入を全て合算します。

たとえば月収が30万円でボーナスが年間60万円、手当が年間10万円の場合、年収は以下のとおりです。

年収 = (基本給30万円 × 12ヶ月) + ボーナス60万円 + 手当10万円 = 430万円

この計算により、年間を通じて得られる総収入を正確に把握することができます。

源泉徴収票と年収の額が合わない理由はどうしてですか?

源泉徴収票と年収の額が一致しない場合がありますが、これは以下の理由によることが多いです。

控除の影響

社会保険料や税金など、給与から控除される額が源泉徴収票に反映されているためです。控除後の金額と総収入が異なるため、年収と一致しないことがあります。

非課税所得

通勤手当などの一部の手当は一定の限度額まで非課税で源泉徴収票には含まれないため、総収入との差が生じることがあります。

上記のように、源泉徴収票と年収の額が一致しない理由は複数あります。

正確な年収を把握するためには、給与明細や会社から提供される収入明細をもとに総収入を確認することが重要です。

年収を聞かれた時に、額面額と手取り額のどちらを伝えるべきですか?

年収を聞かれた際には、基本的には額面額を伝えることが一般的です。額面額とは、税金や社会保険料が控除される前の総収入のことを指します。

額面額:税金や社会保険料が控除される前の総収入

手取り額:税金や社会保険料が控除された後の実際に受け取る収入

たとえば転職面接やローンの審査などで年収を聞かれた場合、額面額を伝えることが一般的です。手取り額を伝えると、実際の収入よりも低く見積もられる可能性があるため、正確な評価を受けるためには額面額を伝えるようにしましょう。

ただし、具体的な手取り額も知りたい場合があるため、その際には額面額と手取り額の両方を伝えると良いでしょう。相手がより正確な情報をもとに判断できるようになります。

同じ職種でも、フリーランスの場合は適正年収が変わりますか?

同じ職種でも、フリーランスの場合は適正年収が変わることがあります。

フリーランス協会に加入している会員におこなわれた調査によると、フリーランスで働く人の年収割合は以下のとおりでした。

~200万円19.5%
200~400万円27.9%
400~600万円20.9%
600~800万円11.3%
800~1,000万円8.9%
1,000万円~10.0%
わからない・答えたくない1.4%
(参考元:フリーランス白書2023│フリーランス協会)

フリーランスとして働く場合、以下の点が年収に影響を与えることに留意しましょう。

収入の変動

フリーランスは仕事の受注状況により収入が変動するため、安定した収入を得るのが難しいことがあります。

経費の自己負担

会社員と違い、フリーランスは仕事に必要な経費(通信費、交通費、機材費など)を自己負担することが多いため、実際の手取り額が減少します。

税務処理

フリーランスは所得税や消費税の申告・納税を自己責任でおこなうため、税務処理にかかるコストや時間も考慮する必要があります。

たとえばITエンジニアとしてフリーランスで働く場合、プロジェクト単位での収入が高額になることもありますが、安定性や経費の自己負担を考慮すると、会社員の年収とは異なる評価が必要です。

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