SPIの非言語は難しすぎる?攻略方法や対策を解説

SPIの非言語問題が「難しすぎる」と感じる方は多いでしょう。

実際、非言語問題は論理的思考力や計算力を試す問題が多く、数学が苦手な人にとっては特にハードルが高いです。

実際に、ある大学に入学予定の学生に向けて入学前におこなわれたSPIの問題を題材にした数学テストの調査では、16点満点のテストに対し平均点が4.2~5.0点程度と、かなり低いスコアになったことがわかりました。(参考元:リメディアル数学学習システムを用いた入学前教育の実施と評価│近畿大学九州短期大学,2018,津森)

大学入学予定の高校生27名に実施された、SPIモチーフの数学テスト│設問別の正答率推移

設問ジャンルe-Learning
実施前:不正解
実施後:正解
e-Learning
実施前:正解
実施後:不正解
実施前後
どちらも
正解
実施前後
どちらも
不正解
1仕事算11.1%
(3人)
3.7%
(1人)
7.4%
(2人)
77.8%
(21人)
2割合と比18.5%
(5人)
18.5%
(5人)
18.5%
(5人)
44.5%
(12人)
3年齢算7.4%
(2人)
0.0%
(0人)
3.7%
(1人)
88.9%
(24人)
4数列7.4%
(2人)
0.0%
(0人)
85.2%
(23人)
7.4%
(2人)
5割合と比22.2%
(6人)
7.4%
(2人)
14.8%
(4人)
55.6%
(15人)
6流水算14.8%
(4人)
22.2%
(6人)
3.7%
(1人)
59.3%
(16人)
7濃度算0.0%
(0人)
0.0%
(0人)
3.7%
(1人)
96.3%
(26人)
8速度算3.7%
(1人)
11.1%
(3人)
7.4%
(2人)
77.8%
(21人)
9集合29.6%
(8人)
14.8%
(4人)
22.2%
(6人)
33.4%
(9人)
10順列・組み合わせ18.5%
(5人)
3.7%
(1人)
29.6%
(8人)
48.2%
(13人)
11一次方程式25.9%
(7人)
0.0%
(0人)
48.1%
(13人)
26.0%
(7人)
12n進数14.8%
(4人)
18.5%
(5人)
25.9%
(7人)
40.8%
(11人)
13命題3.7%
(1人)
7.4%
(2人)
3.7%
(1人)
85.2%
(23人)
14損益算11.1%
(3人)
11.1%
(3人)
11.1%
(3人)
66.7%
(18人)
15推論14.8%
(4人)
0.0%
(0人)
0.0%
(0人)
85.2%
(23人)
16確率7.4%
(2人)
11.1%
(3人)
0.0%
(0人)
81.5%
(22人)
(参考元:リメディアル数学学習システムを用いた入学前教育の実施と評価│近畿大学九州短期大学,2018,津森)
(参照:リメディアル数学学習システムを用いた入学前教育の実施と評価│近畿大学九州短期大学,2018,津森)

しかし、上記で実施された調査でもテスト対策学習をおこなった後のテストのほうが正答率が高いように、適切な対策と準備をおこなうことで、この難関も乗り越えることができます。

すでに多くの大学でも課外別講座としてSPI対策などの取り組みがおこなわれており、非言語問題に触れる機会が少ない文系学生のような人も、就職のための数学を教育する必要があると言えるでしょう。(参考元:文科系大学生就職支援のための数学教育の必要性│追手門大学教育研究所,2014,樋口ほか)

この記事では、SPIの非言語問題が難しく感じる理由を分析し、具体的な対策方法を紹介します。

難しいと感じる要因を理解して効果的な学習方法を取り入れることで、SPIの非言語問題に自信を持って挑めるでしょう。ぜひ最後まで参考にしてみてください。

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目次

SPIの非言語が難しすぎると感じる理由はある?自分を分析してみよう

SPIの非言語問題が難しいと感じるのは、多くの受検者が抱える共通の悩みです。

とはいえ、非言語問題が難しすぎると感じる理由を知らないまま放っておくのはおすすめしません。

2023年卒の新卒採用プロセスにおいてSPIを含む適性検査・筆記試験を実施した企業は、調査した企業のうち88.5%にも及ぶことがわかっています。(参考元:『就職白書2023』就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し│就職みらい研究所)

つまり、希望する企業への就職を目指すためには、SPI非言語問題の難しさを克服して対策を考えることが必要です。対策を知るためには、まずは難しすぎると感じる理由から考えてみましょう。

SPI非言語問題が難しい原因は、人それぞれです。

まずは、上記の理由について詳しくチェックしていきましょう。

非言語で出題される数学に苦手意識を持っていて対策を避けている

SPIの非言語問題における数学的要素は、多くの受検者にとって大きな壁となっています。

特に推論の問題などは日常的に使う機会が少ないため、非言語問題に苦手意識を持つ人も多いです。この苦手意識が強いと、つい対策を避けてしまいがちになってしまいます。

数学が苦手な理由には、基本的な概念の理解不足や計算のミス、時間内に問題を解き切れない焦りなどが考えられます。さらに、学生時代から数学に対する苦手意識を抱えている場合、そのままSPIの対策に影響を及ぼします。

この結果、対策を始めること自体に抵抗を感じ、練習不足につながることが多いです。試験本番でのプレッシャーも加わり、焦りや不安が増すことで問題解答がさらに困難になります。

また、数学の問題は一度解けないと感じると、それだけで心が折れやすく、続けて取り組む意欲を失ってしまうことがあります。数学に対する苦手意識を持ったままでは、非言語問題全体に対するアプローチが消極的になり、結果として対策が不十分になることが多いです。

このように、数学に対する苦手意識は、SPIの非言語問題を難しく感じる主な理由の一つです。

自分の弱点を認識し、それに向き合うことが重要です。苦手意識を克服することで、非言語問題に対する自信がつき、試験全体のパフォーマンスも向上します。

時間配分がうまくできず時間内に問題を解き切れていない

SPIの非言語問題は限られた時間内で多くの問題を解かなければならず、時間配分が非常に重要です。

SPIで時間管理が難しい理由の一つは、問題の難易度にばらつきがあること。

簡単な問題と難しい問題が混在しているため、どの問題にどれだけの時間を割くべきかの判断が求められます。

さらに、試験本番では時間制限のプレッシャーがかかり、焦ってしまうことが多々あるでしょう。この焦りによって集中力を失い、問題を解くスピードを落とす原因となります。

また、時間を意識しすぎてしまうあまりに、途中で解きかけた問題を放置して次の問題に移ってしまうなど、無駄な時間を消費してしまうこともあり得るでしょう。

SPIのために練習問題などを解いてきたことがなかった

SPIの非言語問題が難しすぎると感じるもう一つの理由は、十分な練習をしていないことです。

SPI対策は、問題形式に慣れるためにも練習が欠かせません。

SPIの問題は多岐にわたる形式があり、その出題範囲も広いです。さらにテストセンター形式の場合は受検者の正答率に合わせて問題の難易度も変わるため、事前にどのような問題が出題されるかを把握することが難しくなります。

そのため練習不足のまま本番に臨むと、予想外の問題形式に戸惑い、時間をロスしてしまうことも考えられるでしょう。

また、問題形式に慣れていない故に効率的に問題を解く手順を身につけていないことも、スピードが出ない原因となります。

練習不足の影響は自分の弱点を把握できていないことにもつながるため、どの非言語問題が苦手なのかを明確にしてそれに特化した対策を取ることができません。

自分の得意分野を伸ばして苦手分野を補強するためには、練習問題を通じて自己分析をおこなうことが重要です。

非言語で出題される公式や解法パターンを忘れている・覚えていない

SPIの非言語問題には、特定の公式や解法パターンが出題されることがあります。

これらの公式やパターンを忘れていたり、そもそも覚えていないと、問題を解くのに時間がかかり、結果として正答率が伸び悩んでしまうことに。

非言語問題で良い結果を出すためには、これらの基本的な公式や解法パターンをしっかりと身につけておくことが不可欠です。

公式や解法パターンを覚えることが難しい理由の一つは、それらを実際の問題に適用する機会が少ないため。単に暗記するだけではなく、実際に問題を解く中で繰り返し使うことで、記憶に定着させることができます。

たとえば割合や速度の計算など、頻出の公式を日常的に練習することで、試験本番でもスムーズに解答できるようになるでしょう。

SPIの非言語が難しすぎると感じる人は必見!対策するべきこと

SPIの非言語問題が難しすぎると感じる方は多いでしょう。しかし、適切な対策をおこなうことで、克服も期待できます。

ここからは、SPIの非言語問題に取り組む際に重要な対策方法について解説します。

自信を持って試験に臨むために、しっかりと準備を整えましょう。

まずはSPIの非言語で何割取ることを目安にするか考えてみよう!

SPIの非言語問題で高得点を狙うためには、まず目標の正答率を設定することから始めましょう。

SPIには具体的な合格ラインというものは定められておらず、企業によって合否を決める基準は異なります。そのため、目標の正答率を設定するのは難しいですが、目標を設定することでモチベーションを高く維持してSPI対策の勉強を続けやすくなるでしょう。

まずは模擬試験を受けてみて、現状の理解力や正答数を確認してみてください。現状把握のうえで、得意分野を伸ばして苦手分野を克服するための具体的な戦略を立てることが重要です。

具体的な目標があると、達成に向けての意欲が高まり、計画的に学習を進めることができます。さらに、目標としていた問題が解けたときの達成感が次のステップへの自信につながります。

目標を明確にし、計画的に対策を進めることで、SPIの非言語問題に自信を持って挑むことができるでしょう。

非言語で覚えておくべき公式一覧!必ず暗記しておこう

非言語問題では、特定の公式や解法パターンを覚えておくことが非常に重要です。

これらの公式を覚えていないと、問題を解くのに時間がかかり、結果として全体の正答率が伸び悩む原因となります。

頻出の公式としては、割合や比の計算、速度算、濃度算などが挙げられます。これらの公式は必ず暗記しておきましょう。

覚えておくべき公式一覧

▼割合

割合= (部分 / 全体) × 100%

比= \(\dfrac{a}{b​}\)

▼速度算

距離 = 速度 × 時間

時間 = 距離 / 速度

速度 = 距離 / 時間

▼濃度算

(溶質の量 / 溶液の量) × 100%

▼通過算

(列車の長さ + 通過する物体の長さ) / 速度

▼順列

\(nPr = \dfrac{n!}{(n-r)!}\)

▼組み合わせ

\(nCr = \dfrac{n!}{r!(n-r)!}\)

▼仕事算

仕事量 = 仕事率 × 時間

全体の仕事率 = 各個人の仕事率の合計

▼確率

\(P(A) = \dfrac{n(A)}{n(U)}\)

▼集合

\(n(A ∪ B)=n(A)+n(B)-n( A ∩ B)\)

公式を覚えるだけでなく実際の問題に適用する練習を繰り返すことで、公式の使い方を理解してスムーズに解答できるようになります。

公式をノートにまとめたり定期的に復習したりすることで記憶に定着させましょう。

また、実生活での応用を意識することで、公式の理解を深めることができます。たとえば買い物の際に割引計算をおこなうなど、日常生活での利用を通じて、公式の使い方を自然に身に付けることが可能です。

SPI対策の問題集を1冊用意して繰り返し何回も解く

SPIの非言語問題のための対策として、問題集を1冊用意し、それを繰り返し解くことが効果的です。

問題集を通じて、出題傾向や問題のパターンを把握することができます。同じ問題を何度も解くことで、問題の解き方や解答のコツも身につけることが可能です。

問題集を選ぶ際には、解説が詳しく、問題の種類が豊富なものを選ぶと良いでしょう。解説をしっかりと読むことで、問題の意図や解法を深く理解することができます。

繰り返し解いていくうちに問題に対する抵抗感が薄れ、スムーズに解答できるようになるでしょう。

また、間違えた問題や時間がかかった問題は、特に重点的に復習することが重要です。なぜ間違えたのか、どの部分でつまずいたのかを分析し、次回同じミスを繰り返さないようにしましょう。問題集を完璧に仕上げることで、自信を持って本番に臨むことができます。

さらに、問題集を解く際には、実際に解答にかかった時間を計りながら解くのがおすすめです。時間内に解く練習をすることで、時間管理のスキルも向上します。

出題数の多いSPIでは時間配分のコツを押さえておくべき

SPIの非言語問題では、限られた時間内に多くの問題を解かなければならず、時間配分が非常に重要です。時間配分のコツを押えることで、効率的に問題を解くことができます。

まず、模擬試験を受けて自分のペースを把握し、各問題にどれだけの時間をかけるかを決めましょう。実際に時間を計りながら練習することで、解答スピードを上げることができます。

特に、難しい問題に時間をかけすぎず、解ける問題はスピーディに解いていくことで、確実に正答数を稼ぐ戦略が有効です。

また、時間配分の練習を通じて、プレッシャーに対する耐性も養うことができます。

試験本番では焦りやすいですが、普段から時間を意識して練習することで、冷静に対応できるようになります。

時間配分のスキルを身につけることで、試験本番でのパフォーマンスを向上させることができるでしょう。

わからない問題は飛ばしてスピード良く解くことが大切

SPIの非言語問題では、わからない問題に固執せず、飛ばして次の問題に進むことが重要です。

時間が限られているため、一つの問題に時間をかけすぎると他の問題に取り組む時間がなくなってしまいます。

簡単な問題や得意な問題はしっかりと取り組み、確実に正答数を稼ぎましょう。

時間を効率的に使うためには、問題の見極めが重要となります。日常の練習から、このスキルを身につけておくと良いでしょう。

SPIの模擬試験にチャレンジして本番の緊張感をなくす

SPIの模擬試験に挑戦することで、本番の緊張感を和らげることができます。

オンラインでも気軽に取り組める模擬試験であれば、試験本番に使用するパソコンの操作感にも事前に慣れておくことが可能です。そうすることで、試験本番でのプレッシャーを軽減し、冷静に問題に取り組むことができます。

自分の現在の実力を把握し、弱点を見つけて改善することもできる模擬試験。時間配分や問題の解き方を見直すことで、試験本番でのパフォーマンスもアップするでしょう。

模擬試験を活用して、SPIの非言語問題に対する自信を深めましょう。

SPIの非言語で出題されやすいジャンルをチェック【練習問題付き】

SPIの非言語問題では、多様なジャンルから出題されます。

ここからは、出題されやすいSPI非言語問題の主要なジャンルについて解説し、それぞれの解法ポイントを詳しく説明します。

SPI非言語問題の主なジャンル一覧

練習問題も用意しているので、実際に手を動かして問題を解きながら理解を深めてください。

推論│与えられた情報から論理的に結論を導き出す力が求められる

練習問題

ある会社には、Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんの5人の社員がいます。この5人は毎週決まった日に出勤しています。

以下の情報に基づいて、金曜日に出勤する社員を答えてください。

  • Aさんは火曜日と金曜日に出勤します。
  • Bさんは月曜日と水曜日に出勤します。
  • Cさんは火曜日と木曜日に出勤します。
  • Dさんは月曜日と木曜日に出勤します。
  • Eさんは水曜日と金曜日に出勤します。
  • それぞれの曜日に少なくとも2人の社員が出勤します。

ア:AさんとBさん

イ:BさんとCさん

ウ:AさんとEさん

エ:CさんとDさん

<解法のポイント>
問題文に記載された条件を正確に把握し、それを基に論理的な関係性を見つけましょう。

推論問題は、与えられた情報から論理的に結論を導き出す力が求められます。

問題文に記載された複数の条件や事実を基に、矛盾なく結論を導く能力が問われる問題です。このタイプの問題は、論理的な思考力と情報の整理能力が重要になります。

問題文を注意深く読んで条件を正確に把握して、情報を図や表に整理することで、論理的な結論を導き出すことが大切です。

解答

ウ:AさんとEさん

▼ 解説

各曜日に出勤する社員をリストアップします。

月曜日:Bさん、Dさん

火曜日:Aさん、Cさん

水曜日:Bさん、Eさん

木曜日:Cさん、Dさん

金曜日:Aさん、Eさん

続いて、各曜日に少なくとも2人の社員が出勤していることを確認します。

月曜日:2人(Bさん、Dさん)

火曜日:2人(Aさん、Cさん)

水曜日:2人(Bさん、Eさん)

木曜日:2人(Cさん、Dさん)

金曜日:2人(Aさん、Eさん)

最後に選択肢を確認し、正しい答えを選びます。

ア:AさんとBさん (金曜日にはBさんは出勤していない)

イ:BさんとCさん (金曜日にはCさんは出勤していない)

ウ:AさんとEさん (正解)

エ:CさんとDさん (金曜日にはDさんは出勤していない)

順列・組み合わせ(場合の数)│物の並べ方や選び方の数を求める力が試される

練習問題

8人のグループから4人の代表を選び、その4人を順番に並べる場合、何通りの方法がありますか?

<解法のポイント>
順列と組み合わせの基本的な公式を理解し、それを問題に適用しましょう。

順列・組み合わせ問題では、物の並べ方や選び方の数を求める力が試されます。

順列は並び順を考慮する場合の数を求める問題であり、組み合わせは順序を問わず選ぶ場合の数を求める問題です。

これらの問題では、順列と組み合わせの基本的な公式を理解し、それを適用する必要があります。

順列

\(nPr = \dfrac{n!}{(n-r)!}\)

組み合わせ

\(nCr=\dfrac{n!}{r!(n-r)!}\)

問題から順列・組み合わせどちらの解答を求められているか推察し、適切な公式から答えを導き出しましょう。

解答

1680通り

▼ 解説

まず、8人の中から4人を選ぶ組み合わせを求め、次にその4人を並べる順列を計算します。

組み合わせの計算:8C4 = \(\dfrac{8!}{4!(8-4)!}=\dfrac{8!}{4!・4!}=\dfrac{8×7×6×5}{4×3×2×1}=70\)

順列の計算:4P4 = 4! = 4×3×2×1 = 24

最後に、組み合わせと順列の両方を掛け合わせます。

70 × 24 = 1680

割合│全体に対する部分の割合を求める力が求められる

練習問題

クラスの生徒数が40人で、そのうち12人がバスケットボール部に所属しています。

このクラスのバスケットボール部に所属する生徒の割合は何%ですか?

<解法のポイント>
部分と全体の関係を正確に把握し、基本的な割合の公式を適用してみましょう。

割合の問題では、全体に対する部分の割合を求める力が求められます。

割合

割合= (部分 / 全体) × 100%

比= \(\dfrac{a}{b​}\)

具体的な数値を与えられた場合、それを全体の数値で割り、百分率に変換しましょう。

日常生活やビジネスシーンでも頻繁に登場するため、実践的な計算力が求められます。

解答

30%

▼ 解説

割合の公式を使って計算します。

\(\dfrac{12}{40}\)×100 = 30%

確率│ある事象が起こる確率を求める力が試される

練習問題

袋の中に赤いボールが3個、青いボールが5個、黄色いボールが2個入っています。

この袋から1個のボールを取り出すとき、赤いボールを取り出す確率は何%ですか?

<解法のポイント>
全体の数を特定し、そのうち求めたい事象に該当する数を数えます。その後は公式に従って計算しましょう。

確率問題では、ある事象が起こる確率を求める力が試されます。

確率

\(P(A) = \dfrac{n(A)}{n(U)}\)

基本的な確率の問題だけでなく、複数の事象が絡む場合や条件付きの確率を求める問題もあり、これらに対する理解が重要です。

また、具体的なシチュエーションを分析し、可能なすべての結果を考慮に入れて計算する必要があります。

解答

30%

▼ 解説

確率の公式を使って計算します。

\(\dfrac{3}{3+5+2}×100 = \dfrac{3}{10}×100 = 30%\)

集合│集合の要素の数や集合間の関係を求める力が試される

練習問題

クラスの生徒40人のうち、サッカー部に所属している生徒は25人、バスケットボール部に所属している生徒は15人です。両方の部に所属している生徒が5人います。

サッカー部またはバスケットボール部に所属している生徒は何人ですか?

<解法のポイント>
情報を整理し、公式に基づいて計算します。情報が複雑なときはベン図を使って視覚的に整理しましょう。

集合問題では、集合の要素の数や集合間の関係を求める力が試されます。

集合の問題では、全体集合、部分集合、和集合、共通部分(交差集合)などの基本概念を正確に理解し、問題に応じて適切に使い分けることが重要です。

集合

\(n(A ∪ B)=n(A)+n(B)-n( A ∩ B)\)

問題が複雑なときにはベン図を使って視覚的に情報を整理し、集合間の関係を明確にすることで、解答を導きやすくなります。

解答

35人

▼ 解説

和集合の公式を使って計算します。

25+15-5=35

仕事算│仕事の量と時間の関係を求める力が求められる

練習問題

Aさんは1つの仕事を6時間で終わらせます。Bさんは同じ仕事を8時間で終わらせます。

AさんとBさんが一緒に働くと、何時間で仕事を終わらせることができますか?

<解法のポイント>
仕事量を求める公式を用いて2人の総仕事率をまとめましょう。

仕事算の問題では、仕事の量と時間の関係を求める力が求められます。

特徴として、異なる仕事率を持つ作業者が一緒に作業する場合の全体の作業量や時間を計算する問題が多いです。

仕事算

仕事量 = 仕事率 × 時間

全体の仕事率 = 各個人の仕事率の合計

各作業者の仕事率を正確に計算し、それを基に総仕事量や作業時間を導き出すことが重要です。

解答

約3.43時間

▼ 解説

AさんとBさんの1時間あたりの仕事量を合計します。

Aさんの仕事率:\(\dfrac{1}{6}\)

Bさんの仕事率:\(\dfrac{1}{8}\)

一緒に働くときの仕事率:\(\dfrac{1}{6}+\dfrac{1}{8}=\dfrac{4}{24}+\dfrac{3}{24}=\dfrac{7}{24}\)

仕事を終わらせる時間:\(\dfrac{1}{\dfrac{7}{24}}=\dfrac{24}{7}\)3.43

【FAQ】「難しすぎる」と感じるSPIの非言語に関するよくある質問と回答

最後に、「難しすぎる」と感じるSPIの非言語問題に関するよくある質問と回答をまとめました。

SPIの非言語で0点を取ると就活や転職活動に不利になりますか?

SPIの非言語問題で0点を取ることを心配する方もいますが、実際に0点を取ることはほとんどありません。自分が予想しているよりも、解けていると考えてよいでしょう。

また、SPIを重視しない企業も存在し、性格検査の結果が企業の求める人物像と一致していれば、非言語のスコアが低くても採用される可能性があります。ほかにも、SPIの結果よりも面接やその他の評価基準を重視することもあるでしょう。

下記のように、企業はSPIのような適性検査・性格検査を重視する割合が高いですが、100%重視しているわけではありません。

(参考元:『就職白書2023』データ集|就職みらい研究)

人柄そのものや熱意を重視する割合のほうが高いため、絶対に入りたいと思う企業があれば、非言語のスコアが悪くても、他の部分でアピールできれば大きな問題にはならないでしょう。

重要なのは、自分の強みを理解し、それをどう活かすかを考えることです。

対策としては、できる限りの準備をしておき、他の選考ステップで自分を最大限にアピールすることが大切です。

SPIの非言語で簡単な問題ばかり出ると落ちてしまいますか?

SPIの非言語問題で簡単な問題ばかり出ることを心配する方もいますが、WEBテスティングの場合、SPIの難易度はすべての受検者に対してほぼ同じです。したがって、簡単な問題が多く出た場合でも、それは他の受検者にとっても同じ条件になります。

しかし、テストセンターの場合は受検者の正答率に合わせて難易度が変わるのが特徴です。テストセンターで簡単な問題ばかりが出た場合は正答率がよくない可能性もありますが、だからと言って企業の合否ラインで落ちると判定されるかどうかはわかりません。

WEBテスティング・テストセンターのどちらにおいても重要なのは、自分の実力を最大限に発揮し、正確に解答することです。たとえ簡単な問題が多く出たとしても、正確に解答することが求められます。

対策としては、幅広い問題に対応できるように練習を重ね、どのような問題が出ても焦らずに対応できるように準備しておくことが重要です。

問題集や対策アプリを活用し、多様な問題に慣れておきましょう。

SPIの非言語が難しすぎて解けない時は適当に穴埋めしてもいいですか?

SPIの非言語問題が難しすぎて解けない場合、適当に穴埋めをすることも一つの方法です。

SPIの試験は一題ずつ出題されるため、ひとつの問題に時間をかけすぎると、その分ほかの問題に取り組む時間が減ってしまいます。そのため、わからない問題は適当に穴埋めして次に飛ばすことも問題にはなりません。

ただし、わからないからと言って無作為に解答するのではなく、少しでも推測できる場合は、それに基づいて解答することが望ましいです。

適当に穴埋めをする際には、試験の形式や問題の特徴を考慮し、少しでも可能性の高い選択肢を選ぶようにしましょう。

なお、適当に穴埋めをすること自体は否定されるべきではありませんが、基本的には練習と準備を通じて、できる限り多くの問題を確実に解答できるようにすることが大切です。

練習問題や模擬試験を通じて自分の弱点を把握し、重点的に対策をおこなうことで、試験本番でも落ち着いて対応できるようになります。

SPIの非言語問題は確かに難しすぎると感じることが多いですが、適切な対策を実行することで十分に対応可能です。

焦らずに準備を進め、自信を持って試験に臨んでください。

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