SPIが全く解けないのはなぜ?難しいと感じる理由と対策

SPIが全く解けないと感じることは、就活中や転職活動中の多くの人たちにとって大きな悩みとなります。

特にSPIの基礎能力検査でつまずくと、不安や焦りが増し、採用ステップ全体に対する自信を失うことも少なくありません。

ベネッセ教育総合研究所が2010年に実施した大学側への調査では、キャリアセンターからみた学生の課題のひとつとして、「基礎学力に欠ける学生が多い」と感じる割合が50%を超えていることがわかりました。

キャリアセンターの就職支援活動において学生側にみられる問題点・課題(一部抜粋)

とても思うやや思う
ES作成に必要な文章力の不足41.8%40.7%
学生の思考力や表現力の不足23.9%46.8%
複数内定を獲得する学生と内定0の学生の二極化30.0%40.3%
基礎学力に欠ける学生が多い24.1%36.1%
就活に向けて動き出さない学生の増加16.2%36.8&
マニュアル式の受け答えに終始13.6%36.5%
(参考元:キャリア教育・就職支援の現状と課題に関する調査│ベネッセ教育総合研究所)

基礎学力が乏しくSPIが全く解けないと感じる就活生だけでなく、久しぶりの能力測定検査で実際の力を出せないと感じる転職活動中の社会人も多いでしょう。

しかし、適切な対策を講じることで正答率を向上させることは十分に可能です。

この記事では、SPIが全く解けないと感じる理由やSPI能力検査の具体的な対策をパート別に解説します。

この記事を読んでわかること
  • SPIが全く解けないと感じる理由
  • SPIが全く解けないと感じる人向けの言語対策
  • SPIが全く解けないと感じる人向けの非言語対策
  • SPIが全く解けないと感じる状態から合格ラインに達するまでの対策
  • SPIが全く解けないと感じる人向けのよくある質問と回答

SPIが全く解けないと感じた人は、この記事を参考に対策を練り、諦めずにSPIを受けてみましょう!

目次

SPIが全く解けないのには理由がある!就活や転職活動を諦めるのはまだ早い

SPIが全く解けないと感じることは、就活や転職活動において大きな不安要素となります。

しかし、「全く解けない」と感じることにはいくつかの理由があり、適切な対策を取ることで状況を改善することが可能です。

SPIが全く解けないと感じる理由
  • SPIのテスト形式は企業によって違う!形式ごとの対策を取るべき
  • 試験時間に対して出題される問題数が多い!上手く時間配分するべき
  • 問題の解き方を知らないまま、今ある知識だけで勝負しようとしてしまう
  • 性格検査で素直に回答せずに矛盾した結果を出してしまう

就活や転職活動を諦める前に、これらのポイントを押さえて再度チャレンジしてみましょう。

①SPIのテスト形式は企業によって違う!形式ごとの対策を取るべき

SPIの実施形式は全部で4種類あり、企業によって異なります。まずは応募先企業のテスト形式を理解し、それに合わせた対策を取ることが重要です。

テストセンター
(大卒向け)
インハウスCBT
(中途向け)
WEBテスティング
(大卒向け)
ペーパーテスティング
(高卒向け)
受検形式パソコンパソコンパソコンマークシート
受検人数複数1人1人複数
受検場所SPI専用会場企業内どこでも可企業の指定会場
テスト内容・性格検査
・基礎能力検査
以下から選択
・英語能力検査
・構造的把握力検査
以下から選択
・性格検査
・基礎能力検査
以下から選択
・性格検査
・基礎能力検査
以下から選択
・性格検査
・基礎能力検査
・事務能力検査
・事務基礎能力検査
特徴試験監督官のいる会場で指定日時に受検受検・結果確認・面接を1日で完了できる自宅など日時を問わず受検できる会社説明会やセミナーなどに合わせて受検できる
(参考元:SPI3 料金・プラン│ SPI3 リクルートMSの適性検査)

このなかで就活生が特に受ける機会が多いのが、テストセンター形式とWEBテスティング形式です。

WEBテスティングの場合は自宅でリラックスして受けられる環境ですが、テストセンターは他の受検者と一緒に受けるため、緊張感が高まることがあります。

また、テストセンター形式では受検者の正答率に合わせて問題の難易度が変化しますが、WEBテスティング形式では決まった問題を時間内に解くことが求められます。

受検形式によって環境も進め方も異なるため、企業が指定する形式に合わせて模擬試験を受けたり対策を取ることが大切です。

②試験時間に対して出題される問題数が多い!上手く時間配分するべき

SPIにおいて試験時間に対して出題される問題数が多いことは、受検者が解けないと感じる大きな理由の一つです。

テストセンターやWEBテスティングで出題される問題には2つの制限時間が設けられています。

  • 問題ごとの制限時間:時間切れになると自動的に次の問題に進む
  • 全体の制限時間:時間切れになると検査自体が終了

全体の制限時間内に出題される問題数は、受検者の正答率によって異なります。そのため、試験時間に対して出題される問題数が多い!と感じる人は、解答スピードが速い分多くの問題が出題されている可能性が高いです。

なお、試験時間は企業が決める検査内容によってそれぞれ異なります。

検査内容試験時間
※テストセンターの場合
性格検査30分
基礎能力検査35分
英語能力検査20分
構造的把握力検査20分
(参考元:SPI3 料金詳細│ SPI3 リクルートMSの適性検査)

それぞれの時間内に全ての問題を解くためには、効率的な時間配分が不可欠です。

各出題分野にどれだけの時間を割くべきかを計画することが重要です。

さらに、対策本や問題集、模擬試験などを活用して実践的な練習を積み重ねましょう。

特に模擬試験を受けると、実際の試験環境での時間配分を体感して効率的に問題を解く練習ができます。

試験形式と1問あたりにかける時間配分に慣れることで、本番でも落ち着いて対応できるようになるでしょう。

③問題の解き方を知らないまま、今ある知識だけで勝負しようとしてしまう

SPIが全く解けないと感じる理由のもう一つに、問題の解き方を知らないまま、今ある知識だけで勝負しようとするケースが挙げられます。

SPIで出題される基礎能力検査では、言語・非言語問題が出題されますが、いずれも中学~高校レベルの難易度が出題されるとされています。

たとえ出題範囲の難易度が中学~高校レベルとしても、基本的な解法やテクニックを学ばずに挑戦するのは危険です。

まずは、各問題の解法をしっかりと理解し、基本的なテクニックを身に付けることが重要です。対策本やアプリを利用して、問題の解き方を学びましょう。

さらに、実際の試験問題に触れることで、どのような問題が出題されるのかを具体的にイメージすることが大切です。

模擬試験や問題集を解くことでSPIの形式や出題傾向を把握し、本番での対応力を高めることができます。

こうした準備をしっかりとおこなうことで、今ある知識だけでなく、実践的な解法を駆使して高得点を狙うことができるでしょう。

④性格検査で素直に回答せずに矛盾した結果を出してしまう

SPIの性格検査において素直に回答せずに矛盾した結果を出してしまうことは、自分にとってしっくり来る答えを出せていないということ。つまり、SPIが全く解けないと感じる理由にもなります。

特に性格検査は自分自身の考えについて尋ねられるものです。回答に一貫性がないと、企業に不信感を与えるだけでなく、適正な評価が得られない可能性があります。

また、自分自身を偽って入社できたとしても、自分の特性とミスマッチな会社である可能性も。入社後に早期離職になるリスクもあるため、性格検査で偽った回答をすることはおすすめしません。

性格検査では、自分自身を正直に反映した回答を心掛けることが重要です。矛盾した回答は避け、自己分析をしっかりとおこないましょう。

自己分析を通じて、自分の強みや弱みを理解し、それを素直に反映した回答をすることで、より正確な評価を得ることができますよ。

SPIが全く解けない・難しすぎると感じる人必見!言語問題を解くポイント

ここからは、SPIの言語問題が全く解けない・難しすぎると感じる方に向けて、効果的な対策方法を紹介します。

言語問題は、特に語彙や読解力が試されるため、適切な対策を取ることで得点アップを狙うことができますよ。

言語問題で全く解けないと感じる状態から対策するポイント
  • 頻出の語彙や熟語を暗記して、すぐに解答できるようにする
  • 長文問題のポイント①先に設問を読んで本文に取り掛かる
  • 長文問題のポイント②具体例は飛ばして読んでも問題ない
  • 長文問題のポイント③選択肢には引っ掛けが含まれている

長文問題は難易度の高い問題も多いため、3つに分けてポイントをお伝えします。最後までチェックしてみてください!

頻出の語彙や熟語を暗記して、すぐに解答できるようにする

SPIの言語問題では、頻繁に出題される熟語や表現を覚えておくことで、試験本番でスムーズに解答できるようになります。

まずは、SPI対策本やアプリを利用し、出題頻度の高い語彙や熟語をリストアップして暗記しましょう。

短期間で多くの語彙を覚えるためには、毎日少しずつ学習を続けることが大切です。

また、覚えた語彙や熟語を使って例文を作成してみることで、実際の文脈での使い方を理解しやすくなります。

学習した語彙は定期的に復習することも重要です。忘れやすい熟語などは何度も復習し、記憶の定着を図りましょう。

語彙力を高めることで、言語問題の解答スピードと正確性を向上させることができます。

長文問題のポイント①先に設問を読んで本文に取り掛かる

長文問題を効率的に解くためのポイントの一つは、先に設問を読むことです。

設問を先に読むことで本文のどの部分に注目すべきかを把握しやすくなり、効率的に情報を探すことができます。

設問を読む際には、特にキーワードや具体的な情報に注目してください。そうすることで、本文を読む際に必要な情報を見逃さずに済みます。

設問の内容を把握したら、本文に取り掛かりましょう。

本文を読みながら、設問で求められている情報が出てきた部分のメモを取ることで、後で設問に答える際にスムーズに解答できるようになります。

設問を先に読む習慣を身に付け、長文問題に強くなりましょう。

長文問題のポイント②具体例は飛ばして読んでも問題ない

長文問題を解く際のもう一つのポイントは、具体例を飛ばして読むことです。

長文問題では、本文中に具体例や説明が含まれていることがあり、これらを一つ一つ丁寧に読むと時間がかかりすぎてしまいます。

そのため、具体例を飛ばして要点を押さえる読み方を習得しましょう。

具体例は、本文の主要なポイントを説明するために挿入されていることが多いです。

このような具体例を飛ばしても、設問で求められる情報は本文の要点部分に含まれていることがほとんどになります。

具体例を飛ばす練習として、模擬試験や問題集を使って実践的に行うと効果的でしょう。

要点を見抜く力を養うことで、長文問題全体を効率よく解くことができるようになります。

長文問題のポイント③選択肢には引っ掛けが含まれている

最後に、長文問題の選択肢には引っ掛けが含まれていることが多いため、注意深く解答することが重要です。

引っ掛け選択肢は、一見正しいように見えますが、本文の内容と微妙に異なる部分が含まれています。

これを見抜くためには、慎重な読み取りと本文との比較が必要です。

たとえば本文との内容一致問題が出た時は、各選択肢を読み、本文のどの部分と関連しているかを特定します。

その上で、選択肢の内容を本文と照らし合わせ、正確に一致しているかを確認しましょう。

特に、選択肢の中には本文の一部を抜き出していても重要な情報が省略されている場合や、内容が変えられている場合があります。

引っ掛け選択肢を見抜くためには、本文の理解を深めることが不可欠です。設問を解く際には、本文に戻って確認する習慣をつけるようにしましょう。

正確な情報を基に選択肢を判断することで、引っ掛けに惑わされず、正確に解答できるようになります。

SPIが全く解けない・イライラすると感じる人必見!非言語問題を解くポイント

SPIの非言語問題が全く解けないと感じてイライラする方に向けて、効果的な解法ポイントを紹介します。

非言語問題は推論や計算問題が中心で、文系出身者を中心に多くの受検者が苦手と感じる分野です。SPIは、苦手な分野は無視して得意分野だけ解けばいいというわけでもありません。

実際に追手門学院大学の研究論文(2014)では、文系大学生に対するSPIなどの就職試験のための数学教育が必要であると述べられています。(参考元:文科系大学生就職支援のための数学教育の必要性│追手門学院大学教育研究所,基盤教育機構教授 樋口ほか)

しかし、適切な対策を取ることで解答スピードと正確性を向上させることができます。

非言語問題で全く解けないと感じる状態から対策するポイント
  • 頻出の公式は暗記して、素早く解答できるように繰り返し練習する
  • 筆算や暗算を練習して慣れておくと大幅な時間カットにつながる
  • わかる問題から取り組み、焦らず正確に答えて正答数を増やす
  • 推論問題は図を書きながら時間をかけてじっくりと解こう

それぞれのポイントについてチェックしていきましょう。

頻出の公式は暗記して、素早く解答できるように繰り返し練習する

非言語問題で高得点を狙うためには、頻出の公式を暗記して素早く解答できるようにすることが重要です。

まずは、SPI対策本やアプリを利用して、よく出題される公式やパターンをリストアップしましょう。

公式を暗記する際には、ただ覚えるだけでなく、実際に問題を解きながら練習することが効果的です。

繰り返し問題を解くことで公式の使い方に慣れていき、試験本番でも自然と使えるようになります。

また、定期的に復習を行い、公式を確実に覚えておくことが大切です。

短期間で集中的に学習するだけでなく、長期的に継続して学習することで、記憶が定着しやすくなります。

頻出の公式をしっかりと暗記して素早く解答できるようにすることで、非言語問題の得点を大幅に向上させましょう。

筆算や暗算を練習して慣れておくと大幅な時間カットにつながる

非言語問題に備えて筆算や暗算の練習を積んでおくと、試験中の大幅な時間カットが可能です。

料金計算や割合、仕事算・速度算などが問われやすいSPIでは、迅速かつ正確な計算が求められるため、日常的に筆算や暗算をおこなう習慣を身に付けることが重要です。

まず、基本的な筆算の練習から始めましょう。特に、割り算や掛け算など、時間がかかりやすい計算に重点を置いて練習します。実際の問題を使って練習することで、試験本番でもスムーズに計算できるようになるでしょう。

また、暗算のスキルも重要です。暗算を速く正確におこなうためには、基本的な計算方法を頭の中で素早く処理する能力が求められます。

暗算の練習方法としては、簡単な計算問題を繰り返し解くことが効果的です。特に、ショッピングでの割引計算など、日常生活でおこなう計算を意識して暗算するようにすると、自然とスキルが身に付きます。

さらに計算アプリなどを利用することで、効率的に暗算スキルを向上させることができるでしょう。

筆算や暗算のスキルを磨くことで試験本番でも迅速に問題を解くことができ、時間を有効に活用することが可能になりますよ。

わかる問題から取り組み、焦らず正確に答えて正答数を増やす

SPIで高得点を目指すためには、わかる問題から取り組むことが重要です。

テストセンターやWEBテスティングでは1題ずつ出題されるため、どうしてもわからない問題は飛ばすことを優先します。ペーパーテスティングではわかる問題から先に解答していくことを心がけましょう。

試験中に焦って難しい問題に取り組むと、時間を無駄に使ってしまうことが多いため、確実に解ける問題をしっかり解答することがポイントです。

難しい問題に時間をかける前に、簡単な問題を確実に解答することで、試験全体の流れをスムーズに進めることができます。

確実にわかる問題を焦らずに解くことで自信がつき、試験全体を落ち着いて進めることができるようになります。

また、難しい問題に取り組む際にも、冷静に考えることができ、より正確な解答を導き出すことができるでしょう。

試験中は、焦らず冷静に対処することが大切です。

推論問題は図を書きながら時間をかけてじっくりと解こう

推論問題は論理的な思考力を試される難しい問題でもあるため、図を書きながらじっくりと解くことをおすすめします。

推論問題では情報を整理し、関係性を視覚的に把握することが重要です。

テストセンターやWEBテスティングではメモを取れるため、図や表を使って問題を解くことで、情報の整理がしやすくなり、正確な解答に繋がります。

まず、問題文をしっかりと読み、与えられた情報を整理しましょう。

次に、その情報を図に表し、関係性を視覚的に確認します。

たとえば人物や物の位置関係・順序・条件などを図に書き出すことで、頭の中で混乱することなく情報を整理することが可能です。

図表を書きながら解くことで、問題の全体像を把握しやすくなり、解答への道筋が見えてきます。

推論問題に取り組む際は、焦らず時間をかけてじっくりと解答しましょう。

SPIが全く解けないと感じる状態から企業の合格ラインにまで近づけるための対策

SPIが全く解けないと感じる状態からでも、適切な対策を講じることで企業の合格ラインに近づけることが可能です。

ここからは、テスト形式の把握や苦手分野の克服、模擬試験の活用方法など、具体的な対策を紹介します。

企業の合格ラインに近づくための対策
  • テスト形式・分野別の出題パターンを把握して、苦手分野を対策しよう
  • 苦手分野に対応したSPIの対策アプリや問題集で繰り返し練習する
  • SPIの模擬試験を納得がいくまで何度も受けて時間配分に慣れる
  • 模試や本番でわからない問題が出ても飛ばしてしまう!スピードが重要
  • どうしてもSPIが全く解けない場合は、受検の必要がない企業に応募する

これらの方法を実践し、SPIで高得点を狙いましょう。

①テスト形式・分野別の出題パターンを把握して、苦手分野を対策しよう

SPIで高得点を目指すためには、まずテスト形式や分野別の出題パターンを把握することが重要です。

テスト形式は「テストセンター形式」・「WEBテスティング形式」が多いため、それぞれで出題される分野のパターンを知っておくとよいでしょう。

  • テストセンター形式:受検者の正解率に合わせて出題分野や難易度が変動
  • WEBテスティング形式:あらかじめ出題される分野・難易度が決まっている

SPIの能力検査は、言語・非言語の2つで構成されており、全体を通してコミュニケーションや思考力、新しい知識や技能の習得につながるようなベースの能力を測っています。

  • 言語問題:言葉の意味や話の要旨を的確にとらえて理解できる力
  • 非言語問題:数的な処理や論理的思考力

まずは自分がどの分野で苦手意識を持っているのかを明確にすることが、対策の第一歩です。

各問題の出題パターンを把握するためには、問題集や対策本を活用しましょう。特に、頻出の問題形式や難易度を理解することが重要です。

【SPI能力検査の出題分野一例 <言語>】

  • 熟語の成り立ち
  • 文章の並び替え
  • 空欄補充
  • 文章読解
  • 文章の完成

など

【SPI能力検査の出題分野一例 <非言語>】

  • 確率
  • 損益算
  • 速度算
  • 仕事算
  • 年齢算

など

苦手分野が明確になったら、その分野に特化した対策をおこないましょう。

たとえば読解力が問われる長文問題が苦手と感じる場合は、日常的に記事や本などの文章を読む習慣を付けることが有効です。

計算問題が苦手と感じる場合は、基本的な計算問題を繰り返すとよいでしょう。

分野別の対策を徹底することで、SPI全体の得点を向上させることができます。

②苦手分野に対応したSPIの対策アプリや問題集で繰り返し練習する

苦手分野を克服するためには、SPIの対策アプリや問題集を活用して繰り返し練習することが効果的です。

特に対策アプリは移動時間や空き時間を有効に活用できるため、忙しい日常生活の中でも効率的に学習を進めることができます。

アプリによっては丁寧な解説や進捗管理機能が付いているものも多く、自分の弱点を把握しやすくなるでしょう。苦手分野に特化したアプリを選ぶことで、効果的な対策をおこなうことができます。

問題集を使った練習をとおして実際の問題に触れることで、試験本番での対応力を高めることも大切です。

問題集には過去の傾向を捉えた問題や模擬試験が含まれているため、出題傾向を理解しやすくなります。

また、問題集を繰り返し解くことで、解答スピードと正確性を向上させることが可能です。

対策アプリや問題集を活用して苦手分野を集中的に練習することで、SPIの得点を効果的に向上させることができますよ。

日常的にコツコツと学習を積み重ね、試験本番に自信を持って臨みましょう。

③SPIの模擬試験を納得がいくまで何度も受けて時間配分に慣れる

SPIで高得点を目指すためには、模擬試験を何度も受けて時間配分に慣れることが重要です。

特に本番と同じ形式でおこなわれる模擬試験であれば、実際の試験環境を体験することができます。

パソコンの使い方にも慣れられるため、試験本番での緊張感を軽減して効率的な時間配分を身に付けられるでしょう。

模擬試験を通じて、どこで時間が足りなくなるのか、どの問題に時間をかけすぎているのかを分析し、改善点を見つけてみてください。

たとえば非言語問題で時間が足りなくなる場合は、計算問題の解答スピードを上げるための練習をおこなうと良いでしょう。一方で言語問題で時間をかけすぎる場合は、文章の要点を素早く把握する練習をおこなうことが有効です。

時間に余裕があれば納得がいくまで何度も模擬試験を受けることで、試験本番での時間配分に慣れることができます。

試験中に焦らずに対応して、正確かつ効率的に解答を進めることができるよう、本番と似た環境での練習を繰り返して自信をつけましょう。

④模試や本番でわからない問題が出ても飛ばしてしまう!スピードが重要

SPIでは、わからない問題に時間をかけすぎないことが重要です。

模擬試験や本番でわからない問題に直面した場合は、迷わずに次の問題に進むことがスピードアップの鍵となります。

試験時間は限られているため、一つの問題に固執することなく、全体の問題を効率よく解くことが求められます。

特に、時間を要する難しい問題に時間を費やしてしまうと、他の問題に取り組む時間が減ってしまいます。

スピードを重視してわからない問題は飛ばす戦略を取り入れることで、確実な問題を落とさずに正答率を伸ばすことが可能です。

どうしてもSPIが全く解けない場合は、受検の必要がない企業に応募する

どうしてもSPIが全く解けない場合は、受検の必要がない企業に応募するという選択肢も考慮してください。

すべての企業がSPIを採用しているわけではなく、別の評価方法を用いている企業も多く存在します。

自分の強みを生かせる企業を見つけ、適切な方法でアプローチすることが就活・転職活動において大切です。

まず、SPIを実施していない企業や、適性検査に重きを置かない企業を調べてみてリストアップしましょう。

企業の採用ページや求人情報を確認することで、選考プロセスについての情報を得ることができます。

また、エージェントサービスを利用することで、自分に合った企業を紹介してもらうことも有効な手段です。

自分の強みやスキルを活かせる企業であれば、SPIに頼らない選考プロセスでも十分に評価される可能性が高まります。たとえば実務経験や専門知識が重視される職種や、ポートフォリオや作品が評価の対象となるクリエイティブ職など、自分の得意分野をアピールできる企業を選びましょう。

SPIが全く解けないことに悩む必要はありません。

自分に合った企業とアプローチ法を見つけることで、キャリアの可能性を広げることができます。

柔軟な視点で企業選びを行い、自分の強みを最大限に活かして新しいチャンスをつかみましょう。

【FAQ】SPIが全く解けないと感じる人向けのよくある質問と回答

最後に、SPIが全く解けないと感じる人に参考にしてほしい、よくある質問と回答をまとめました。

病気や発達障害の影響でSPIができない場合はどうするとよいですか?

病気や発達障害の影響でSPIがうまく解けない場合、まずは自分の状態を理解し、適切な対策を取ることが重要です。

不安があれば試験前に医師や専門家に相談し、適切なサポートやアドバイスを受けるようにしましょう。

また、問題集や模擬試験を利用して、事前に試験形式に慣れることも効果的です。

どうしても病気や発達障害の影響でSPIを解くことが難しい場合は、SPIを重視しない企業や別の評価方法を採用している企業を探すことも一つの選択肢になります。

自分の強みを活かせる企業を見つけ、適切な方法でアプローチしましょう。

高学歴でもSPIができないと採用活動で不利に働きますか?

高学歴であっても、SPIができないと採用活動において不利になる場合があります。

多くの企業がSPIを選考の一部として利用しており、その結果が合否に影響を与えることがあるためです。

実際の企業側への調査を確認してみると、多くの企業が大学や大学院の名前よりも、性格適性検査・能力適性検査の結果を採用基準で重視していることがわかります。

(参考元:『就職白書2023』データ集|就職みらい研究)

しかし、SPIの結果だけが全てではなく、他の評価ポイントも考慮されます。

まず、SPIの結果が悪かった場合でも、面接やエントリーシート、職務経歴書など他の選考要素で自分の強みをアピールすることが重要です。

また、企業によってはSPIの結果をそれほど重視しない場合もあります。

企業側が回答した採用プロセスの実施率に関する調査では、2024年度にSPIを含む適性検査・筆記試験を実施した割合は、2023、2022年度に実施した割合よりも約1%程度は下がっていることがわかり、実施しない企業がわずかに増えていると言えるでしょう。

採用プロセスの実施率

プロセス(一部抜粋)2022年度2023年度(前年比±)2024年度(前年比±)
内々定・内定出し95.5%92.5%(-3.0)92.2%(-0.3)
適性検査・筆記試験
(対面・WEB含む)
90.1%88. 5%(-1.6)87.5%(-1.0)
面接(対面)87.0%89.0%(+2.0)94.1%(+5.1)
個別企業説明会・セミナー(WEB)82.4%80.2%(-2.2)81.3%(+1.1)
(参考元1:就職白書2022 就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し│就職みらい研究所)
(参考元2:就職白書2023 就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し│就職みらい研究所)
(参考元3:就職白書2024 就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し│就職みらい研究所)

特に専門職や技術職では実務経験や専門知識が評価の中心となることが多いため、自分の得意分野をアピールできる企業を選ぶことも一つの戦略です。

さらに、SPIの対策をしっかりとおこない、苦手分野を重点的に学習したり問題集を活用したりして試験形式に慣れましょう。

高学歴という強みを活かしてSPIの対策を進めることで、採用活動での不利を最小限に抑えることができます。

SPIの結果がボロボロでも受かった人には、どんな特徴がありますか?

SPIの結果がボロボロであっても採用に成功した人にはいくつかの共通した特徴があります。

これらの特徴があれば、SPIの結果に関わらず企業から高く評価される可能性があります。

①面接でのコミュニケーション能力が高い

面接では、自己PRや志望動機を明確に伝えることが重要です。SPIの結果が悪くても、面接でのパフォーマンスが優れていれば、企業はその人材の可能性を評価するでしょう。特に自分の経験やスキルを具体的に語り、自信を持って話すことが大切です。

②専門知識や技術が優れている

特に専門職や技術職では、SPIの結果よりも実務経験や専門知識が重視されることが多いです。自分の専門分野での実績やスキルをアピールし、企業が求める能力を持っていることを示しましょう。

③柔軟性や適応力が高い

変化の激しいビジネス環境において、柔軟に対応できる能力は企業にとって貴重です。過去の経験から、困難な状況に対処したエピソードや新しい環境に適応した事例を紹介することで、企業に対するアピールポイントとなります。

④人柄や社風への適応性が企業の求めるものに合致している

企業はチームの一員として働ける人材を求めるため、その企業の価値観や文化に合う人材は高く評価されます。事前に企業研究をおこない、その企業の社風や求める人物像を理解し、自分の価値観や行動がそれに合致していることをアピールしましょう。

本番で不安が大きくて緊張してしまうのですが、どうしたらよいですか?

SPIの試験本番で不安や緊張が大きくなってしまう場合、いくつかの方法でその不安を軽減し、試験に集中できる状態を作り出すことが重要です。

不安や緊張は誰しもが感じるものですが、適切な対策を取ることでその影響を最小限に抑えることができます。

まず、試験前にリラックスするためのルーティンを作りましょう。深呼吸や瞑想などリラックスできる方法を取り入れることで、緊張を和らげることができます。

実際に福岡教育大学の研究論文(2023)では、ストレスマネジメントのために呼吸法を実践した実験において、「心が整った」「落ち着いた」といった心理面でのポジティブな変化が起こった被験者が多くいたことがわかりました。(参考元:大学生を対象としたストレスマネジメント教育の実践 ─呼吸法─│福岡教育大学,岩橋 知子)

不安や緊張を和らげるための自分に合ったストレスマネジメントを実践し、自信を持ってSPIに挑みましょう。

適切な準備と心構えで、本番でもベストなパフォーマンスを発揮できるようになります。

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