ゲーミングPCを購入するうえで、ストレージ容量に悩む人は多いです。
どのくらい容量があれば足りるかわからずに購入してしまい、実際に使う容量よりも多い・少ないケースは多々あります。
結論として、ゲーミングPCに搭載するストレージ容量は【512GBもしくは1TB】がおすすめです。近年では主流の容量となっており、取り扱いも多くなっています。
この記事ではなぜこの程度の容量が必要なのか、ストレージの種類や実際に消費する容量について解説しています。ぜひ参考にしてください。
- ゲーミングPCのストレージは512GBもしくは1TBがおすすめ
- 利用用途によってはもうすこし多くても問題はない
- ゲームにしか使用しないのであれば後から拡張を考えればOK
結論:ゲーミングPCのストレージは「SSD」かつ最低「512GB」以上がおすすめ!
結論としては、見出しの内容どおりとなりますがゲーミングPCのストレージは「SSD」かつ最低「512GB」以上がおすすめです。
一部足りなくなる場合もありますが、メインのストレージ(Cドライブ)が500GB以上であれば困ることは少ないと感じます。
もう少しストレージの種類と容量についての深堀りをして解説させていただきます。
ゲーミングPCのストレージの種類
ゲーミングPCに搭載されることの多いストレージは、主に以下の3つとなります。
- HDD(ハードディスクドライブ)
- SSD(ソリッドステートドライブ)
- M.2 SSD(M.2タイプのソリッドステートドライブ)
各ストレージの価格や特徴について、下記の表に比較内容をまとめました。
各ストレージの比較 |
|||
種類 | HDD | SSD | M.2 SSD |
実際の形状 | |||
形状 | 3.5/2.5インチタイプ (大~中サイズ) |
2.5インチタイプ (中サイズ) |
カードタイプ (一枚基盤で軽量) |
読み書き速度 | 低速 | 高速 | 超高速 |
動作温度 | 15~25℃ | 40℃前後 | 50~60℃ |
動作音 | モーターの駆動音 (ディスク回転音) |
無し | 無し |
書き込み制限 | 無し | 有り | 有り |
価格 | 安価 | 普通 | 高価 |
画像引用:https://www.westerndigital.com/ja-jp
上記をもとに、それぞれの詳細を見ていきましょう。
HDD(ハードディスクドライブ)
HDDは、一昔前に主流だったストレージです。近年のゲーミングPCに搭載されることは減ってきましたが、それでもまだまだ活用の場面はあります。
HDDは価格が安く、大容量のストレージを必要とする場面におすすめです。2TBでも7,000円程度で購入でき、一気にストレージを拡張できます。
ただし、後述するSSDやM.2 SSDを比較すると転送速度が遅いため、ゲームのロードやソフトの起動には向かないストレージの種類といえるでしょう。
SSD(ソリッドステートドライブ)
SSDは、HDDよりも小型かつ軽量でありながら、転送速度が速いのが特徴のストレージです。
HDDよりも価格は高く、容量あたりでみると倍近い値段になることもあります。しかし、性能を見れば決してコスパが悪いわけではありません。
というより、CドライブにはSSD搭載がほぼ必須です。
Cドライブは、Windowsのシステムファイルやアプリケーション、ユーザーデータが保存される、コンピューターの中心的な記憶領域です。
BTOメーカーなどの既製品であればCドライブにSSDが搭載されていることはほぼ確実ですが、HDDだとゲームの読み込みやロードが異常に長くなり、チームに迷惑をかけてしまうことも。
M.2 SSD(M.2タイプのソリッドステートドライブ)
M.2 SSDは、マザーボードに直接取り付けて使うタイプのストレージです。
3種類の中でもっとも小型でありながら、最速の転送速度を誇るります。さらに取り付けもケーブルいらずで簡単ということもあり、2022年ごろから最もメジャーなストレージとなっています。
SATAタイプ(2.5インチ型)と比較しても価格が落ち着いてきたので、他のストレージよりも優先的に選んでいくようにしましょう。
ただ、、最新世代になるにつれ発熱しやすいといったデメリットも持っているため、ヒートシンクでの熱対策が必要な場面もあります。
ゲーミングPCが使用するストレージ容量
ゲーミングPCが使用するストレージ容量について、代表的な3つの例を紹介します。
- ゲームタイトル別のアプリ容量
- OSで使用するストレージ容量
- その他のアプリケーションで使用するストレージ容量
それぞれどのくらいのストレージ容量を必要とするのか、内容を見ていきましょう。
ゲームタイトル別のアプリ容量
PCゲームの中でも特に人気の高い6タイトルについて、必要なストレージ容量をまとめました。
- サイバーパンク2077:70GB以上
- オーバーウォッチ:30GB以上
- APEX:22GB以上
- COD Warzone:175GB以上
- PUBG:30GB以上
- フォートナイト:150GB以上
上記を見てもわかるように、ゲームタイトルによってアプリケーションサイズは異なります。
数十GBしか消費しないのであればそこまで問題はありません。
しかし、フォートナイトやCOD Warzoneのように150GB以上のゲームを複数インストールする場合は、512GBでは足りなくなる可能性があることを覚えておきましょう。
OSで使用するストレージ容量
ゲーミングPCには、基本的にOSであるWindowsがインストールされています。
Windowsには32ビット版と64ビット版があり、それぞれ必要となるストレージは以下の通りです。
- 32ビット版:16GB
- 64ビット版:26GB
いずれもそこまで圧迫する容量ではないものの、PCの動作にOSは必要になります。
基本的に削除できないものと認識したうえで、ストレージを管理しましょう。
その他のアプリケーションで使用するストレージ容量
アプリケーションソフトもゲームと同じように、それぞれ必要な容量が決められています。
今回は動画編集や画像編集によく使う「Adobe製品」の必要容量を下記にまとめました。
- Adobe Photoshop:16GB以上の空き容量を推奨
- Adobe Illustrator:2GB以上の空き容量を推奨
- Adobe Premiere Pro:8GB以上の空き容量を推奨
推奨される空き容量がなければ、ソフト自体がインストールできない可能性もあります。
各種ソフトをインストールするときは、空き容量に余裕をもっておくようにしましょう。
動画編集をする場合はSSD×2やHDDとの使い分けも必要
動画編集をするのであれば、ストレージを2つ以上使い分けるのがおすすめです。
SSD2つが理想ですが、予算の関係で難しければSSD+HDDで使い分けても問題ありません。
使い分けの方法としては、以下のようになります。
- 動画編集ソフトを起動するためのSSD
- 編集後の動画を保存するためのSSD or HDD
なお、動画は数あるデータの中でも容量が大きい部類に入ります。そのため、動画保存に使うストレージは可能な限り大容量のものがおすすめです。
実際、多くの動画配信者はSSDとHDDをハイブリッドで使っているケースも多くなっています。
ゲーミングPCのストレージが容量不足になった時の対処方法
ゲーミングPCを使っていてストレージが足りなくなってしまった場合は、以下3つの対処法を試してみましょう。
- 外付けhddを使用する
- クラウドストレージを利用する
- SSDを増設する
ここからはそれぞれの対処法について、詳しく解説していきます。
外付けhddを使用する
比較的安価にストレージを増やせる方法としておすすめなのが、外付けHDDを使用する方法です。
外付けHDDは特別な知識がなくとも接続できるため、PCの設定が苦手な人にもおすすめといえるでしょう。
外付けHDDは接続が簡単かつ安価で入手できるというメリットがある反面、スペースが必要になるのはデメリットとしてあげられます。
コンパクトなモデルも発売されていますので、自身のスペースと相談しながら購入する商品を選んでください。
クラウドストレージを利用する
クラウドストレージを利用すれば、万が一PCが故障してデータのバックアップが取れていない場合でも安心です。
ゲームデータの保存は難しいかもしれませんが、そのほかの画像や動画、音楽といったファイルはクラウドストレージに保存できます。
代表的なものには「Dropbox」や「Google Drive」があげられ、それぞれ無料のプランが用意されているクラウドストレージです。
パソコンのストレージとうまく組み合わせて、データの管理に取り組みましょう。
SSDを増設する
転送速度の速さを重視するのであれば、SSDの増設がおすすめです。
SSDはHDDと比較すると価格が高いですが、その分ゲームやアプリケーションを保存・起動するのに向いています。
ゲームのロード時間も速いため、PCゲームをメインとする人に最適の選択肢といえるでしょう。
逆にいえば、動画編集用のストレージ拡張をするのであれば、SSDの性能を活かしきれません。
まとめ:ゲーミングPCのストレージはSSDかつ512GBもしくは1TBがおすすめ
今回はゲーミングPCのストレージについて、種類や必要な容量について解説してきました。
ゲーミングPCのストレージは利用用途に合わせるのが重要です。特に動画編集や画像編集に使う場合には、より多くのストレージが必要になります。
逆にいうと、ゲームにしか使用しない場合は512GBのSSDのみで問題のないケースが多いですが、万が一足りなくなったときにCドライブを交換しようとするとパソコンの初期化やクローン作業による移行が必要です。
この記事で紹介した内容をもとに、ぜひ自分に合ったストレージ容量を搭載したゲーミングPCを購入してください。
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