ゲーミングPCは一般的なPCと異なり、スペックの高いパーツを搭載しているのが特徴です。これにより据え置き機には重いゲームをプレイしたときにも、画面がカクついたりせず快適な操作が行えます。
しかし「ゲームをするなら一般的なPCでもいいのでは?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本記事ではゲーミングPCとほかのPCの違いについて解説しています。イマイチ違いがわからず購入に踏み込めない方は、ぜひ参考にしてください。
- ゲーミングPCは基本的なすスペックが高い
- ゲームだけでなく動画編集やマイニングにも使える
- コスパを求めるならmouseのG-Tune HM-B-KKがおすすめ
ゲーミングPCの特徴5つ
ゲーミングPCはほかのPCと比べて搭載パーツやスペック、見た目が大きく異なります。ゲーミングPCの主な特徴は以下の5つです。
ゲーミングPCの特徴を知れば、ほかのPCとの違いが理解しやすくなります。
デスクトップ型が一般的
家庭用やビジネス用として、ノートPCを利用している方は多いでしょう。しかしゲーミングPCの場合はデスクトップ型が一般的です。
BTOメーカーや家電量販店で人気商品として紹介されている、ほとんどのモデルがデスクトップ型となっています。
もちろんノート型のゲーミングPCもありますが、デスクトップ型と比べて割高であり、スペックも低いのが現状です。
また世界中で開催されている有名タイトルの大会でも、デスクトップ型のゲーミングPCが採用されています。
プロゲーマーも基本的にはデスクトップ型のゲーミングPCを使っているので、ゲームで勝つために購入するならデスクトップ型を選択するのがおすすめです。
ゲーミングPCの値段は少し高め
ゲーミングPCはほかのPCと比べて値段が高めに設定されています。これは自宅や学校で使用するPCにはないパーツや、スペックの高いパーツを搭載しているからです。
人気BTOメーカーのドスパラを例にPCの値段を確認してみましょう。それぞれCore i5-10400とRyzen 5 3500を搭載しており、CPUのスペックは同等です。
- Magnate IM:59,980円(税込)
- GALLERIA RM5R-G60:139,980円(税込)
職場や学校で使われるスペックのMagnate IMとゲーミングPCのGALLERIA RM5R-G60では、8万円も値段に差がありました。
CPUとGPUが優秀
ゲーミングPCではほかのPCと比べて、CPUとGPUのスペックが優秀です。
普段使いのPCの場合、Core i3やそれ以下のスペックを搭載しているものも多いでしょう。しかしゲーミングPCでは最低でもCore i5やRyzen 5が搭載されているのが特徴です。
CPUはPCの脳にあたるパーツであり、PC全体のパフォーマンスを左右します。スペックの高いCPUの搭載により、重いゲームでも画面がカクつくことなくプレイが可能です。
また普段使いのPCでは見ることのないGPUも搭載されています。GPUは映像をモニターに出力するためのパーツで、GPUがなければフォートナイトなどのゲームで高FPSを保てません。
主目的がゲーム用
ゲーミングPCの主な用途は、その名のとおりゲームです。日本国内ではPS4やSwitchなどの据え置き機が主流ですが、海外ではPCゲームが主流となりつつあります。
もちろん海外タイトルはPS4などでもプレイできますが、元がPCゲームであればハードのパワー不足が問題になるでしょう。
特にフォートナイトなどのクロスプレイが可能なゲームで遊んでいると、PCゲーマー勢にはなかなか勝利できません。このためPS4やSwitchで遊んでいた方がPCゲームに移行するケースも増えています。
今よりもゲームを快適にプレイしたいのであれば、ゲーミングPCの導入を検討してみましょう。
外観がかっこいいものが多い
ゲーミングPCは外観にもこだわっており、心をくすぐるかっこいいデザインが多いのも特徴です。
ブラックを基調としたシンプルなデザインのものも多いですが、ケースの一部にRGBによるライティングが施されているなど、特徴的なデザインをしています。
このほかにもケースの側面が強化ガラスになっており、内部のパーツが見えるデザインのゲーミングPCも多いです。RGBにより光輝くパーツは、ゲーミングPCを象徴するイメージでしょう。
特にBTOショップのサイコムが販売するG-Master Hydroは、水冷クーラーや独特のデザインがかっこいいとPCユーザーから評判です。
ゲーミングPCと◯◯の違い
PCとひとことで言っても、その用途によりさまざまなモデルが販売されています。ここではゲーミングPCとほかのPCの違いを詳しく見ていきましょう。
- ゲーミングPCと普段使いPCの違い
- ゲーミングPCとノートPCの違い
- ゲーミングPCとビジネス用PCの違い
- ゲーミングPCとクリエイティブPC(動画編集用PC)の違い
- ゲーミングPCとハイスペックPCの違い
ゲーミングPCと普段使いPCの違い
自宅や学校などで使用する普段使いのPCとゲーミングPCでは、搭載されたCPUやGPUのスペックが異なります。
例えばWordやExcelを使う程度であれば、Core 2 DuoやCore i3でも十分です。しかしゲーミングPCでは重いゲームを動かすので、最低でもCore i5以上を搭載しています。
また滑らかなグラフィックを再現するためには、普段使いのPCには搭載されていないGPUの存在も必須です。
ゲーミングPCとノートPCの違い
ゲーミングPCにもノート型のものがあるので、優れたCPUやGPUを搭載すれば大きな違いはありません。
しかし一般的なゲーミングPCで採用されているデスクトップ型と比較すると、値段が高くなってしまいます。
ノートPCをゲーミングPCと同じスペックにする場合、デスクトップ型よりも10万円ほど費用がかかるでしょう。
ノートPCのスペックを積むのであれば、最初からデスクトップ型のゲーミングPCを購入するほうがコストパフォーマンスが良いです。
ゲーミングPCとビジネス用PCの違い
ゲーミングPCとビジネス用PCでは、各パーツのスペックに大きな差があります。一般的にオフィスで採用されているPCは、それほどスペックの高いものではありません。
ドスパラで販売されているビジネス用PCのスペックを確認してみましょう。
- CPU:Core i5-10400
- グラフィックス:Intel UHD630
- メモリ:8GB
- ストレス:256GB M.2 SSD
モニターへの出力はマザーボードに内蔵された機能で行っているので、フォートナイトなどのゲームは動かせないでしょう。
ゲーミングPCとクリエイティブPC(動画編集用PC)の違い
ゲーミングPCとクリエイティブPCを比較したとき、スペックだけを見るとほとんど違いはありません。クリエイティブPCは動画編集や映像制作を用途としているので、やはり高いスペックが必要です。
ゲーミングPCとの違いを探すなら、それはGPUの種類でしょう。ゲーミングPCではGeForceシリーズが主流ですが、クリエイティブPCはQuadroシリーズが採用されています。
Quadroシリーズ搭載のクリエイティブPCでもゲームはできますが、あくまでもクリエイティブ用であり値段が高くなるのが特徴です。
ゲーミングPCとハイスペックPCの違い
ゲーミングPCもスペックが高い部類に入りますが、ハイスペックPCとなるとさらに高い性能を兼ね備えています。
一般的にハイエンドモデルのゲーミングPCはCore i9やRyzen 9などのCPU搭載です。しかしハイスペックPCでは、さらにスペックの高いCPUを搭載しています。
例えば将棋の藤井聡太ニ冠が自作PCのパーツとして組み込んだことで有名になった、AMDのRyzen Threadripper 3990XはハイエンドPC向けのCPUです。
Ryzen Threadripper 3990XはCPUの価格だけで50万円を超えており、その性能もモンスター級と言われています。
ゲーミングPCはどんな人が使えばいい?
ゲーミングPCは以下のような方におすすめです。
- 重たいゲームをする人:例えばフォートナイト
- マイニングをやる人
- After-Effectで動画編集をする人
上記に該当するのであれば、ゲーミングPCの導入を検討してみてください。
重たいゲームをする人:例えばフォートナイト
フォートナイトなどの重たいゲームをする方にはゲーミングPCがおすすめです。フォートナイトはPS4やSwitchでもプレイできますが、上位ランカーを目指すのであればゲーミングPCが必須でしょう。
強いプレイヤーに勝つためには緻密なキャラコンも必要ですが、据え置き機やスペックの低いPCでは対応できません。
安置内での建築合戦を行うとラグが発生しやすいので、CPUやGPUの性能に頼る必要もあります。
また以下のような重い部類のゲームを行う場合も、据え置き機よりゲーミングPCが快適です。
- Call of Duty
- サイバーパンク2077
- WATCH DOGS LEGION
- Red Dead Redemption 2
- Borderlands 3
マイニングをやる人
ゲーミングPCは仮想通貨のマイニングに取り組みたい方にもおすすめです。
マイニングの計算処理ではゲーミングPCに搭載されたGPUが力を発揮してくれます。仮想通貨マイニングを行う場合は、GeFore GTX 1660 SUPER以上のGPUが必要です。
個人でマイニングを行うのであれば、GPUが搭載されたゲーミングPCを検討してみてください。
After-Effectで動画編集をする人
クリエイティブPCは必要ないけれど、動画編集を行いたという方にもゲーミングPCが適しています。有名な動画編集ソフトのAfter-Effect PremiumProを動かすのであれば、以下のようなスペックが必要です。
- CPU:Core i7/Ryzen 3000シリーズ以降
- メモリ:16~32GB
- GPU:GeFore GTX 970以上
ゲーミングPCを安く抑えるには
ゲーミングPCが欲しいけれど予算オーバーという方もいるでしょう。ゲーミングPCの購入費用を安く抑えるなら、以下の方法も検討してみてください。
- ゲーミングPCを自作で作る
- 台数限定のアウトレット品を探してみる
- 中古で掘り出し物を探す
ゲーミングPCを自作で作る
ゲーミングPCの購入費用を安く抑える方法のひとつにはPCの自作があります。PCの自作が初めての場合は難しいイメージがありますが、各パーツを購入して接続するだけでPCの組み立てが可能です。
趣味としてPCを自作する方は多く、ドスパラやツクモなどのショップでもPCパーツが扱われています。PCを自作すれば構成パーツを好きに選べるので、トータルの費用を安く抑えられるでしょう。
ただしPCの自作にはパーツに関する最低限の知識が必要です。最近はYouTubeなどに自作方法を紹介する動画もあるので、初めての方は動画を見て自作に必要な知識を身につけましょう。
台数限定のアウトレット品を探してみる
できるだけ安くゲーミングPCを購入したいのであれば、台数限定のアウトレット品を探してみてください。アウトレット品は自分で組み立てる必要もなく、万人におすすめできる方法です。
アウトレット品のゲーミングPCには以下のような特徴があります。
- 注文後にキャンセルされた組み立て済みの商品がアウトレットに回る
- 通常商品と同じように国内工場で組み立てられている
- 1点ものが多く、コスパの高い商品はすぐに完売してしまう
しかし同じようにアウトレット品を狙う方も多く、人気の高い構成が採用されたモデルはすぐに完売するでしょう。
アウトレット品の購入を検討しているのであれば、各BTOメーカーのサイトを定期的にチェックする必要があります。
中古で掘り出し物を探す
ゲーミングPCの購入費用を抑えたいのであれば、中古で掘り出し物を探すのもひとつの方法です。中古のゲーミングPCはなかなか見つからないので、根気良く探す必要があります。
もし見つかっても古いパーツで構成されているのであれば、購入には注意が必要です。また中古の場合は新品のように保証がなく、万が一不具合が生じても自己責任になります。
しかしBTOメーカーのドスパラであれば、中古のゲーミングPCにも3か月の保証を付けられます。
基本的にゲーミングPCは新品の購入を推奨しますが、どうしても予算の関係で中古を探すのであればドスパラで探すのがおすすめです。
2022年のコスパの良いゲーミングPCは何がある?
2021年の現行商品の中からおすすめのゲーミングPCとして、以下5モデルを紹介します。
G-Tune HM-B-KK:コスパ最強と言ったら
引用:mouse公式
[table “85” not found /]- ハイエンドモデルのゲーミングPC
- コストパフォーマンスが高い
- ゲームによっては4Kでのプレイが可能
価格を抑えつつ性能の高いゲーミングPCを求める方におすすめの1台でしょう。
[mouse]GALLERIA ZA9C-R38T:4Kでもサクサク
引用:ドスパラ公式
[table “86” not found /]- 高性能パーツ搭載により4Kでのプレイも快適
- 冷却性能が高くパーツ本来の力を発揮できる
- 1TBの大容量SSDを搭載
GALLERIA ZA9C-R38Tは価格が389,980円なだけあり、高い性能を持ったゲーミングPCです。Core i9とRTX 3080 Tiを搭載しているので、4Kによるゲームプレイも快適に行えます。
この1台があればゲームから動画編集までこなせるので、ゲーム配信をしたい方にもおすすめです。
[dospara]LEVEL-M046-iX4-RVS:メモリは16GBと十分
引用:パソコン工房公式
[table “87” not found /]- エントリーモデルで初めての方向け
- カスタマイズでM.2 SSDの搭載も可能
- 余裕があればメモリの増設がおすすめ
LEVEL-M046-iX4-RVSはリーズナブルな価格のエントリーモデルであり、ゲーミングPCが初めての方にもおすすめです。この構成であればほとんどのタイトルをフルHDで快適にプレイできます。
ただしメモリが8GBしかないので、予算に余裕があれば16GBへの増設がおすすめです。
[PCkobo]raytrek XF 11700F搭載:メモリ32GBでサクサク動く
引用:ドスパラ公式
[table “88” not found /]- ハイエンドモデルのゲーミングPC
- 32GBのメモリ搭載で動画編集にもぴったり
- 軽いゲームであれば4Kでのプレイも可能
パーツの構成バランスも良く、軽いゲームであれば4Kでのプレイも可能でしょう。
大容量メモリを活かして動画編集を行うのでれば、カスタマイズでのストレージ増設がおすすめです。
[dospara]LEVEL-M056-114-RBX:ゆとりある内部マージン
引用:パソコン工房公式
[table “89” not found /]- ミドルモデルのゲーミングPC
- リーズナブルな価格で初めての1台にもおすすめ
- ミニタワーのPCケース採用でスペースを取らない
ケースにはミニタワーが採用されており、省スペースPCを探している方にも適しています。
GPUにはRTX 3060を搭載しているため、ほとんどのゲームをフルHDで快適にプレイできるでしょう。
[PCkobo]ゲーミングPCはこんな人におすすめ
ゲーミングPCはゲームだけでなく、動画編集や仕事などにも使えます。以下の用途を考えているのであれば、購入を検討してみてください。
- 重いゲームをプレイする
- 仮想通貨マイニングに挑戦してみたい
- 動画編集で専用のソフトを使いたい
ゲーミングPCは基本的なスペックが高いので、上記の使い方でも快適性が損なわれません。ゲーミングPCを購入して趣味も仕事もストレスなく楽しみましょう。
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