【結論】ゲーミングPCの電気代はざっくり月1,000円程度!節約方法までわかりやすく解説!

ゲーミングPCってどのくらいの電気代がかかるの?

ゲーミングPCは、通常のデスクトップパソコンやノートパソコンと比較してスペックが高いことで知られています。

ゲームはもちろん、動画編集や画像編集に活用ができ、さまざまな用途での利用を考えている方も多いのではないでしょうか。

しかしスペックが高い分、気になってしまうのは月々の電気代です。

PCのスペックが高ければ電気代が上がるイメージがあるため、実際にどのくらいの電気代がかかるのか気になる方も多いと思います。

今回はゲーミングPCの利用にかかる電気代や節約方法について徹底調査しました。ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ
  • かかる電気代はざっくり1,000円/月程度
  • 主にCPU・グラフィックボード・モニターの消費電力がゲーミングPCの電気代を占める
  • スリープモードとシャットダウンを使い分けるのがコツ

なおゲーミングPCのおすすめについては以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

ゲーミングPCの電気代は電気ストーブと同じくらいの電気代

ゲーミングPCの利用にかかる電気代は、電気ストーブの電気代とほぼ同じといわれています。

電気ストーブにかかる電気代は、平均すると1時間当たり8.1円です。対してゲーミングPCは、1時間当たり8円~14円の電気代となっており、スペックによって多少前後します。

PCスペックが高くなればその分金額が若干上がるものの、電気代としてそこまで大きな負担となることはないといえるでしょう。

ゲームや作業をしていないときは通常のPCと消費電力はほぼ変わりません。

ゲーミングPCにかかる電気代の計算の仕方

ゲーミングPCにかかる電気代の基礎計算式は「消費電力×使用時間×電気料金(1kWh)」となります。1kWhあたりの電気料金は27円前後であることが多いです(地域により異なる)。

ミドルスペックの消費電力は約500W、ハイスペックの消費電力は約800W程度が多く、これをkWhに換算するとそれぞれ0.5kWh、0.8kWhとなります。

消費電力を基礎計算式に当てはめると「0.5 or 0.8kWh × 使用時間 × 27円」となり、大体の電気代が計算可能です。

消費電力はPCによって異なるよ。

電気代をすぐに知りたい場合は電源ユニットをみよう

電気代をすぐに知りたいのであれば、電源ユニットに記載の消費電力を見ればすぐに計算できます。

とはいえ、ある程度平均的な電気代を知っておくのも重要です。

  • ミドルスペック:500Wの場合の電気代
  • ハイスペック:800Wの場合の電気代

なお、使用時間は日当たり3時間×30日をベースとしています。

あくまでも最大値の計算となり、実際の電気代はCPUやグラフィックボードの性能によって大きく異なります。

ミドルスペック:500Wの場合の電気代

まずはGTX 1660Tiを搭載する「G-GEAR GA3A-B200/T2」を例に計算していきます。

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「G-GEAR GA3A-B200/T2」は500Wの電源を搭載しており、ミドルスペックに分類されるゲーミングPCです。

単純に消費電力を基礎計算式に当てはめると「0.5kWh×90時間×27円」となり、1ヶ月の電気代は1,215円が目安となるでしょう。

ただし、実際の消費電力はCPUやメモリ、グラフィックボードによって異なります。

上記スペックの消費電力は平均230Wで、金額にすると559円前後を想定しておくのが良いでしょう。

想像よりも電気代がかからないことがわかるね。

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ハイスペック:800Wの場合の電気代

ハイスペックの消費電力は「LEVEL-R059-iX7K-VAX」を例に解説していきます。

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「LEVEL-R059-iX7K-VAX」の搭載電源は800Wです。

消費電力を基礎計算式に当てはめると「0.8kWh×90時間×27円」となり、1ヶ月の電気代は1,944円となります。

ただし、実際の消費電力は平均490W程度で、実際の金額は1,191円程度となるでしょう。

1,000円程度の金額であれば、許容範囲ではないでしょうか。

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各パーツから電気代を割り出すとより正確

より正確に電気代を計算したいのであれば、各パーツの電気代を割り出すことをおすすめします。

  1. CPUの消費電力を調べよう
  2. GPUの消費電力を調べよう
  3. モニターの消費電力を算出する
  4. 消費電力を合計しよう
  5. 1日に使う平均時間を算出しよう
  6. 1kw/hの値段を割り出そう
  7. 電気代を計算しよう

それぞれの目安について、詳しくみていきましょう。

1.CPUの消費電力を調べよう

まずはCPUの消費電力について調べてみましょう。高性能なCPUほどTDPが高く、発熱量や消費電力も高くなる傾向にあります。

具体的なCPUを例に出してみると、Core i5-11400は65W、Core i7-11700Kは125W前後が消費電力の目安です。

平均的なCPUは100Wを下回ることがほとんどであり、消費電力が高くなる場合はCPUクーラーにも気を付けなければなりません。

消費電力はどんなに低くても50W程度だよ。

2.GPUの消費電力を調べよう

GPUの消費電力は、CPUと同じく高性能なものほど発熱量や消費電力が高くなります。

ミドルクラスで多く搭載されるGTX 1660Tiは120W、ハイクラス代表のGeForce RTX 3080は320Wとなっており、CPUよりも消費電力が多いです。

GPU単体で性能が高くなることはめったにないため、CPUとあわせて消費電力を計算するのが良いでしょう。

GPUはゲームをする上でかなり重要なパーツです。

3.モニターの消費電力を算出する

モニターの消費電力は、モニターのサイズや輝度、バックライトの種類によって算出されます。

一般的には10W~45Wの間で収まることが多く、そこまで大きな消費電力ではありません。

少しでも節約をしたいのであれば、低消費電力パネルや白色LEDバックライトを搭載しているモデルがおすすめです。

モニターの消費電力を気にしすぎると、満足にPCゲームを楽しめなくなります。

4.消費電力を合計しよう

3つの数値が割り出せたら、消費電力を合計してみます。

本来であればメモリやストレージの数値も計算すべきですが、他のPCパーツの消費電力はすべて合計しても10W~15W程度になることが大半です。

そのため、CPU・GPU・モニターの数値を計算できればおおよその消費電力は計算できるでしょう。

より正確な数値を計算したいなら、使用パーツの型番を検索すれば消費電力がすぐにわかるよ。

5.1日に使う平均時間を算出しよう

消費電力を計算するには、実際に利用する平均時間を割り出さなければなりません。

実際に使っている時間だけでなく、電源をつけている合計の時間を数値として割り出せば、より正確な電気料金を算出できます。

完全にシャットダウンしている以外の時間を計算しましょう。

6. 1kw/hの値段を割り出そう

最後は1kw/hの値段を割り出す必要があります。地域や事業者によって金額の差はありますが、大体27円前後となるケースが多いです(2014年の通達結果に基づく)。

正確な数値で計算するのであれば、契約している電気事業者へ確認してみましょう。

1kWhは1000Wの電力を1時間利用した時の電気料金のことだよ。

7.電気代を計算しよう

ここまで計算してきた内容をがあれば、具体的な電気料金が計算可能です。

電気代の基礎計算式は「消費電力×使用時間×電気料金(1kWh)」となり、ここまでの数値を当てはめてみましょう。

使用時間は日当たり3時間で、消費電力の数値は紹介した内容の中でも最大のものとしています。

「490W(0.49)×90時間×27円(1kWh)」となり、月々の料金は1,190円ほどとなります。

マイニングをゲーミングPCとして使う場合は電気代は高くなる

もしゲーミングPCをマイニング用として活用する場合、電気代は必然的に高くなります。

マイニングは常にPCを稼働させておく必要があり、基本的に電源を切ることができません。

PC自体の稼働時間が長くなるため、その分が電気代に直結します。

CPUやグラフィックボードに関しても稼働をし続けている状態のため、負荷がかかる分の消費電力が増えることも理解しておきましょう。

マイニングをするための電気代で赤字になってしまっては意味がないね。

ゲーミングPCの電気代が高くなる原因

ゲーミングPCの電気代が高くなる原因は、主に以下の3つが考えられます。

  • 電源ユニットの電力変換効率が低い
  • スリープモードとシャットダウンの使い分けができていない
  • そもそも使いすぎ

それぞれの原因について、詳しくみていきましょう。

電源ユニットの電力変換効率が低い

電源ユニットには出力ワット数のほかに、変換効率と呼ばれる項目があります。

変換効率は「コンセントからの交流(AC)をPC用の直流(DC)に変換するときの効率」を表す項目です。

変換効率が低いと電気代は高くなることに加えて、余分な電力が発生してしまいます。

変換効率を気にするのであれば、80 Plus電源を搭載しているPCを選ぶことで、余分な電力や発熱、PCパーツの劣化が抑えられることを覚えておきましょう。

80 Plus電源の変換効率は約80%となっています。

スリープモードとシャットダウンの使い分けができていない

スリープモードとシャットダウンの使い分けができていない場合にも、電気代が上昇する傾向にあります。まずはスリープモードとシャットダウンの違いを見ていきましょう。

  • スリープモード:メモリに内容を一時的に記憶させ、すぐに復帰ができるよう待機している状態
  • シャットダウン:完全に電源を落としている状態

この2つを使い分けることで、消費電力は大きく節約可能です。PCを使用しない時間が90分以上あるかを目安にスリープモードとシャットダウンを使い分けるのが良いとされています。

90分未満の場合にはスリープモード、それ以上の場合にはシャットダウンすることで、電気代を節約できるでしょう。

パソコンの利用で最も電気代がかかるのは、シャットダウン状態から電源を立ち上げるときだよ。

そもそも使いすぎ

電源の変換効率が悪くなく、スリープとシャットダウンの使い分けができているのであれば、そもそも使いすぎている可能性が高いです。

当然PCをつけている間は電気代がかかり、時間が長ければ比例して電気代が上がっていきます。

人それぞれ利用頻度は異なりますが、あまりにも電気代が高い場合は少しパソコンの利用を控えてみましょう。

ゲームのプレーは長時間になりやすいため、少し意識してみてもいいかもしれません。

ゲーミングPCの電気代を節約する方法

ゲーミングPCの電気代を節約する方法として、以下の3つを紹介します。

  • グラボを新しくする
  • 電力変換効率が高い電源ユニットに切り替える
  • パソコンをつけっぱなしにしない

それぞれの方法を詳しくみていきましょう。

グラボを新しくする

もし古いPCやグラフィックボードを利用しているのであれば、グラフィックボードを新しくしてみるのがおすすめです。

グラフィックボードは新しい製品ほどTDPが低くなり、発熱量や消費電力が抑えられる傾向にあります。

古いグラフィックボードの場合には消費電力が増える以外にも、人気のゲームがプレーできなかったり動画編集のエンコードが遅かったりするデメリットも考えられるでしょう。

電気代の節約を目的に、思い切ってグラフィックボードを変えてしまうのも一つの選択肢です。

グラフィックボードを変えるのは、電気代節約以外にもさまざまなメリットがありそうだね。
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電力変換効率が高い電源ユニットに切り替える

電気代を節約するのであれば、直接電力に関わる電源ユニットを切り替えてみるのが良いでしょう。

電源ユニットの性能が高くなれば変換効率が良くなり、無駄な電力が発生しなくなります。

性能が高いPCであるほど消費電力が大きくなり、電源ユニットが重要になることは否めません。

自身の利用しているPCに見合った電源ユニットを利用すれば、電気代は間違いなく節約できるでしょう。

電源ユニットは80plus電源が主流となってきています。

パソコンをつけっぱなしにしない

パソコンをつけっぱなしにしているのであれば、そもそも電源を切ることで解決できる可能性があります。

パソコンは使用していなくても、電源がついていれば電気代が発生します。使用しているときと比べれば金額は安いものの、無駄になっていることは否めません。

90分以上使用しない場合にはシャットダウン、90分未満の場合にはスリープモードを活用して、電気代の節約に取り組みましょう。

使わないときでもPCをつけっぱなしにしているユーザーはかなり多いみたいだね。

まとめ

今回はゲーミングPCにかかる電気代について解説してきました。

結論として、1ヶ月にかかるゲーミングPCの電気代は1,000円前後が相場のようです。ただし、スペックや使用時間によって大きく変動する点は覚えておきましょう。

また、意識して節約できるポイントもいくつか存在します。パーツの交換をしたり、使用しないときは電源を切ったりなど、実践できることをすれば電気代は節約可能です。

この記事で紹介してきた内容をもとに、ゲーミングPCにかかる電気代の節約をぜひ試してみてください。

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