♠ Episode43 ｢駆ける女｣

高校生のれむ(寺本莉緒)は無気力な生活を送っていた。何をするにもやる気がなく、学校でもサボりがちな日々。そんな中、体育の先生の近藤(さいねい)が赴任する。
一目ぼれしたれむは一変してまじめに過ごし始める。その変わりように驚く友人の沙織(垣内明日香)とタダシ(河原翔太)。ただ、学内での近藤の人気は高く、ミキ(岩田ちひろ)やカオリ(三谷信乃)をはじめとしたファンクラブが結成され、れむは近藤と思うように話ができない。

そんなれむに夏休みが迫ってきた。
「近藤先生に2か月も会えないなんて耐えられない」と頭を悩ませるれむ。“叶わない恋”だと思いとどまるようアドバイスする沙織の言葉も聞かず、れむは近藤に話しかける。
その内容は…

れむ(寺本莉緒)に夏休みが迫ってきた。
「近藤(さいねい龍二)先生に2か月も会えないなんて耐えられない」と頭を悩ませるれむ。
“叶わない恋”だと思いとどまるようアドバイスする沙織の言葉も聞かず、れむは近藤に話しかける。
その内容は…

>>B：会いたいとストレートに言う

「毎週土曜の朝は川沿いでランニングしてるから、一緒に走るか？」
近藤の提案に最初は喜ぶれむだったが、ただ走るだけで恋の進展はない。
そこで、れむは休憩の合間に近藤の手帳を探り、スケジュールを確認して夜の街中で待ち伏せすることに。積極的にアプローチするれむだったが、近藤は取り合わず、れむの恋はうまくいかない。

しかも後日、海で近藤の彼女とみられる女性(小雪)を目撃してしまう。
落ち込むれむに「俺じゃダメかな?」と告白するタダシ(河原翔太)。
れむの返事は…

ある日、れむ(寺本莉緒)は海で近藤の彼女とみられる女性(小雪)を目撃してしまう。
落ち込むれむに「俺じゃダメかな？」と告白するタダシ(河原翔太)。
れむの返事は…

>>A：付き合う

「報われない恋を追いかけるくらいなら、私を好きでいてくれる人と一緒にいてみよう」
そう決めたれむは、タダシと付き合うことにした。
タダシの夢は”陸上で全国大会に出る”こと。比べて、打ち込めることがない自分。れむは「一生懸命何かやれば『生きてる』って実感できるかもしれない」と思い、陸上部のマネージャーをやりたいと顧問の近藤(さいねい龍二)に掛け合う。
マネージャーの仕事も慣れてきたある日、タダシから「まだ近藤先生が好きなんだろ？」と、別れを切り出される。
その後もマネージャーとして部員を支え続け、ついに卒業の日。
友人の沙織(垣内明日香)と感傷に浸る中、近藤から「お前は変わった。すごくいい方向に」と感謝を告げられたが、れむは最後まで思いを告げずに近藤の元を離れる。

3年後、川沿いのランニングコースでれむと近藤は再開する。互いの近況を話し自然と笑みがこぼれる2人。れむの人生はこれからまだまだ続く―

ある日、れむ(寺本莉緒)は海で近藤の彼女とみられる女性(小雪)を目撃してしまう。
落ち込むれむに「俺じゃダメかな?」と告白するタダシ(河原翔太)。れむの返事は…

>>B：振る

「ごめん。私、好きな人がいて…」近藤先生への気持ちに嘘がつけないれむは、タダシの告白を断った。

「今まで全部逃げてきたけど、そんな自分がイヤ。だから陸上部に入れてください」と近藤に直談判し、陸上部に入る。「どうせ先生のそばにいたいだけ」と周囲の冷ややかな視線を受ける中、れむは全力で走り続けた。そして、目標タイムを設定して迎えた高校総体。高校生最後の大会だったが、れむは目標を達成することができなかった…。

卒業式ー。
れむは近藤にタイムを計ってほしいとお願いする。実は、大会後もずっとトレーニングを続けていたのだ。ゴールまで駆け抜けたれむは見事記録を達成。そこで先生に好きだという想いを伝える。しかし、近藤は「その思いは別の方を向いた方がいい」と諭され、れむの恋は高校生活と共に終わりを迎えた。

3年後―。近藤とやり取りを続けてきたれむは彼氏のタダシと共に近藤と会うことに。
れむにとって近藤は、誰かを好きになることを教えてくれた忘れられない恩師になっていた。