2月、ジャンパーを盗んだなどの疑いで逮捕された警察職員の男(55)が、19日午後2時25分ごろ、広島市南区の書店でブレスレッド4本を盗んだ疑いで逮捕されました。
万引きの瞬間を見た保安員が男に声をかけ、店長が警察に通報したということです。
警察の調べに対し、男は「私のしたことだろうと思います」と供述しています。
男は2月にも南区のリサイクルショップで約2万円のジャンパーを盗み、追いかけてきた男性店員の足を複数回踏みつけた事後強盗の疑いで現行犯逮捕されていました。
広島地検は2月25日「情状全般を考慮した」として男を不起訴処分にしています。
男は広島南署会計課の係長で、病気休暇を終え2月下旬から休職していました。
警察は病気の容体などについては2月から複数回面談するなどして把握していたということですが、犯行についての指導は行っていませんでした。
広島県警の則宗啓司首席監察官は「組織をあげて不祥事防止に向けて取り組んでいる最中であるにもかかわらず、再び同一警察職員が本件のような事案を引き起こしたことについては誠に遺憾であり関係者や県民の皆さまに心よりおわび申し上げます。今後事実関係を調査の上厳正に対処してまいります」とコメントしています。