ボリビアで軍が大統領官邸を襲撃 左派の権力闘争か

国際

 南米ボリビアで一部の軍が大統領官邸に突っ込み、クーデターの危機を迎えましたが、指揮した将軍が逮捕され未遂に終わりました。

 26日午後3時ごろ、ボリビアのラパスで軍の装甲車が大統領官邸に突っ込みました。

 目の前の広場には狙撃兵が配置され、一時はクーデターの危機となりましたが、およそ3時間後に反乱した兵士が撤退、指揮したスニガ将軍は逮捕され未遂に終わりました。

 スニガ将軍は大統領と同じ政権左派ですが前日に解任されていて、内部の権力闘争によるものとみられています。

 ボリビアでは1825年にスペインから独立して以降、クーデター未遂が190回以上起きていて、2006年からは暫定政権を除き、左派が政権を担っています。

 近年はアメリカに取って代わる形で、リチウム生産を中心に中国やロシアとの関係が強化されています。