レバノンでイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」のメンバーが持つ通信機器が一斉に爆発し、これまでに子どもを含む9人が死亡、2750人がけがをしました。
17日、レバノンの各地でポケベルのような通信機器が一斉に爆発しました。
身に着けていた人が爆発に巻き込まれるなどして、レバノンの保健省によりますと、これまでに8歳の子どもを含む9人が死亡し、約2750人がけがをしたということです。
在レバノンのイラン大使が負傷したほか、隣国のシリアでも同じ様な爆発で14人がけがをしたとの情報があります。
爆発した通信機器はヒズボラのメンバーが数カ月前から使い始めたもので、中東のメディアはイスラエルの諜報(ちょうほう)機関がバッテリーに高性能の爆薬を仕掛け、遠隔で温度を上げて爆発させたと伝えています。
ヒズボラは「民間人をも標的とした攻撃はイスラエルに全責任がある」との声明を出しました。