ハマスとイスラエルの衝突が始まって1年、1万9000人の子どもが親を失い孤児となったと推定されています。ユニセフの担当者は保護施設の整備が課題だと訴えました。
ガザでの戦闘で孤児に ジャナさん（12）
「私には誰も残されていない。双子の妹は人生の相棒で何でも一緒にやった」
12歳のジャナさんは、イスラエル軍の攻撃で家族や親戚、合わせて60人を失いました。
今はガザ地区中部にあるデイルアルバラのテントで一人で暮らしています。ガザ地区にはこの1年で両親が死亡し身寄りがない孤児が1万9000人いると推定されています。
ジャナさん
「家族にさよならも言えなかった」
ユニセフは、こうした子どもたちを受け入れる施設を整備していますが課題もあります。
ユニセフ パレスチナ広報部長 ジョナサン・クリックス氏
「戦闘が続く中で新しい保護施設を作るのは非常に難しい状況だ。彼らが本当に必要としているのは、近くで砲撃や砲弾の音を聞いた時に泣き叫ばなくていいようになることだ」
ユニセフは停戦を実現させ、規模を拡大して必要な支援にあたりたいとしています。