マイコプラズマ肺炎 全国の患者数は「1.64人」で過去最多に

社会

 発熱や乾いたせきが続くなどの症状が出るマイコプラズマ肺炎の患者数が5週連続で増加になり、過去最多となりました。

 国立感染症研究所によりますと、9月29日までの1週間に全国約500カ所の医療機関から報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は5週連続で増加し、1医療機関あたり「1.64人」でした。

 2016年10月の「1.61人」を超え、1999年に統計を始めて以来、過去最多となります。

 マイコプラズマ肺炎の主な症状は発熱や倦怠(けんたい)感、長引くせきなどですが、重症化するケースもあります。

 厚生労働省は秋冬シーズンに増加する傾向がみられるため今後、感染が拡大する可能性があるとしています。

 飛沫(ひまつ)感染などで広がることから、手洗いなどの基本的な感染対策のほか、せきの症状がある場合にはマスクの着用を呼び掛けています。