“駆け込み寺”に外国人が殺到 世界が注目!日本医療のスゴさ

社会

 連日、外国人が殺到するクリニックが東京駅にあります。なぜなのか。取材で見えてきたのは世界から注目を集める日本の医療のすごさです。

■世界が注目! 日本医療のスゴさ

 日本で働くイギリス人女性。体の異変で仕事どころではありません。

日本在住 イギリス人女性
「3週間くらい全然、眠れないんです」

 訴えたのは睡眠障害。医師は英語で診察を進めます。

医師
「寝られなくなった心当たりはありますか?」

日本在住 イギリス人女性
「たぶん軽いストレスがあって」

 慣れない国で働くストレスでしょうか。

医師
「軽い睡眠薬を出します」

日本在住 イギリス人女性
「日本語が分からないので、このクリニックに来ました」

 実はここ、ただのクリニックではありません。外国人の観光拠点・東京駅の八重洲口から徒歩2分。患者の約9割が外国人なのです。

 医師、看護師、受付のスタッフ全員、英語がペラペラ。中国語も対応できるそうです。時には患者だけでなく、道案内をすることも。

スペイン人観光客
「英語がしゃべれるクリニックだと聞いて来たんだ」

 この日に訪れたのは、何やら訳ありのスペイン人観光客。

スペイン人観光客
「日本にこの日に来て、頭痛があった。頭痛、頭痛、頭痛…この夜から熱、熱、熱、熱、熱…人生で3日以上熱が長引いたことはないんだ」

 男性は数日前、大阪観光のさなかに体調を崩したといいます。大阪で病院を受診し、処方された薬を飲んだものの熱は引きません。原因を調べるため男性の血液を検査。

 謎の発熱。その原因は一体…。

医師
「ウイルス感染ですね」

スペイン人観光客
「本当に?」

 診察の結果、何らかのウイルスに感染していたことが判明。

スペイン人観光客
「ウイルス感染の可能性があるみたい。ベリーナイス。英語で対応してもらえて良かったよ」

 一方、18歳のハンガリー人女性も「謎の発熱」に不安を募らせていました。

ハンガリーから来た人
「1週間ほど前にすごく体調を崩したので」

 その後、熱が引きません。

医師
「口を開けて」

ハンガリーから来た人
「毎日39℃以上あります。5日間、続いているの」

 高熱が続く風邪のような症状ですが、結果は意外なものでした。

医師
「スペシャルバクテリアかも。マイコプラズマ肺炎を発症する細菌です」

 女性が感染していたのは今年、日本で猛威を振るうマイコプラズマ肺炎。原因が分かって女性は一安心した様子です。

 治療薬を受け取り、支払いを済ませます。

ハンガリーから来た人
「日本の保険に入っているので、3割の2100円でした」

 彼女は日本で働いているため保険が適用され、医療費は3割負担。では、外国人観光客は医療費がいくらかかるのでしょうか。

セルビアの観光客
「確認ですが、すべて保険が適用されますか?」

受付
「はい」

 取材した外国人観光客は旅行保険に入っていたため、医療費の心配はないといいます。

 そして、外国人が驚いたのが日本の医療のすごさです。

日本在住 イギリス人女性
「すごく良かったです。医師は親切で助かりました」

スウェーデンから来た人
「スウェーデンでは、とても時間がかかります。医師や看護師は人手不足です」
「日本はとても腕がいい。親切。スウェーデンより対応がとても早かった」