東証 取引時間「30分延長」 影響は?

経済

 先週、日銀の利上げへの積極姿勢などの影響を受けて、1000円以上値を下げた日経平均株価。日経平均先物はその後、500円近く反発しています。

 そんななか、東京証券取引所は5日から取引終了時間を「30分延長」し、午後3時半までにします。延長されるのは、70年ぶりです。

 システム障害への対応力を高めることに加え、ヨーロッパ市場の取引が始まる時間近くまで延長してほしいという海外の投資家からの要望に応えた形です。

ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏
「特に欧州の投資家は取引機会が増える意味で、多少取引量が増える可能性はあると」

 さらに、終値を決める「クロージング・オークション」を新たに設けます。

 取引終了時間5分前から設けられますが、取引終了までの時間、株価は動かず注文のみを受け付けます。

井出氏
「特に投資信託を運用する人はクロージング・オークションで取引が増える。相対的に『取引時間中』の取引が減るので、(機関投資家などから)大きい注文が入ると、それだけで株価が大きく上下に動きやすい」

(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)