東京証券取引所 終了時間延長へ 70年ぶり 障害対応、市場活性化の狙いも

経済

 東京証券取引所は、午後3時までだった取引時間を5日から30分延長します。終了時間の延長は70年ぶりです。

 (経済部・北村莉子記者報告)
 投資機会が増えるため、市場からは「メリットしかない」と市場活性化への期待の声が寄せられています。

投資家(30代)
「午後3時で買えなかったりとか、(取引時間が)延びるのは良いことかなと思います。買いやすい時間が増えるという意味では良くなるんじゃないかな」

 取引時間の延長は、4年前のシステム障害で終日取引ができなかったことをきっかけに検討されてきました。

 延長により、障害が起きてもその日のうちに再開する可能性を高める狙いがあります。

 また、国内外の投資家などから日本株の取引量が増える効果も期待されています。

 各証券会社は5日朝も延長の周知を行っていました。

 ただ、取引時間を延長してもニューヨークやロンドンなどと比べると1時間以上短いのが現状です。

 一部の市場関係者からは「30分は中途半端だ」「小さな一歩にすぎない」など、効果は限定的との声も上がっています。