ジンベエザメは“水族館にいた個体” 離れた川で発見…一体なぜ?

社会

 突如、川に現れたジンベエザメは大阪府の水族館にいた個体だったことが分かりました。

 愛媛県宇和島市の川で確認されたのは温暖な海域に生息するはずのジンベエザメ。夜になっても多くの子どもたちがその姿を一目見ようと川沿いに集まっていました。

 このジンベエザメはどこから来たのか…。

 一夜明け、大阪府の水族館にいた個体である可能性が浮上してきました。

海遊館 広報チーム 田井康之さん
「海遊館で展示していた時は『海くん』という愛称を付けていました。頭の模様が似ているというのがありますね」

 そのジンベエザメなのでしょうか。

 実は海遊館は先月、海での生態を調査するため、高知県沖でジンベエザメの「海くん」を放流していました。

 川にいるのは、この海くんである可能性があるといいます。

地元の人
「見られるんだったら見に行こうと」
「水族館以外で見たことがない」

 6日午後1時半ごろ、川の底にいたジンベエザメをダイバーたちが潜って調べたところ…。

海遊館 広報チーム 田井康之さん
「(10月に)放流したジンベエザメに違いないことを確認しました」

 残念ながらジンベエザメは、すでに死んでしまっていました。

海遊館 広報チーム 田井康之さん
「沖合で暮らしている魚ですので、塩分の薄い河口はジンベエザメにとって、かなり厳しい環境だったのではないか」