突然、方向転換し、歩道に突っ込む軽ワゴン車。なぜ不可解な運転をしたのか。カメラが事故の一部始終を捉えていました。
■死亡ひき逃げ…カメラに一部始終
11日夜の神奈川県藤沢市。ひっきりなしに車が行き交う交差点には信号待ちをしているのでしょうか、自転車が1台止まっています。
すると、右奥の方から軽ワゴン車が不可解な動きで歩道に突っ込んだのです。
車はこの時、看板の向こうにいた自転車に衝突。自転車に乗っていた国家公務員の近藤智秋さん(47)が死亡しました。
目撃者
「仕事をしていたら、車が飛び込んできたのが見えた。運転手は降りてきて電話していた」
交差点に設置されたポールは根元から折れ曲がっていました。
■なぜ?車が歩道突っ込み自転車衝突
直進してきた車は歩道に乗り上げると、信号待ちをしていた自転車を巻き込み、そのまま20メートルほど行った駐車場で止まりました。
防犯カメラを巻き戻すと、軽ワゴン車が急に方向を変えた瞬間、対向車が近付いているのが確認できました。
実は対向車に捜査の目が向いています。
その一部始終、突っ込んだ車は追い越し車線側を走り交差点に差し掛かりました。そこには、右折待ちをしていた対向車も。直進車が優先のはずですが、気付かなかったのか、対向車が曲がろうとしたため、それをよける形で歩道側にハンドルを切ったとみられます。
別の角度から交差点を映した防犯カメラには2台がかなり接近する様子が捉えられていました。
事故が起きた後、右折車はゆっくりと現場をあとにします。
警察は、この右折車が軽ワゴン車に著しく接近し、進路を変更させたうえ、救護を怠ったまま現場を去ったとしてひき逃げの疑いで捜査しています。