保育現場が抱える課題解決へ新たなITインフラ構築を 日本生命が保育大手と資本提携

経済

 日本生命は保育事業大手「ライク」との資本業務提携を発表しました。保育現場が抱える課題解決に向けて新たなITインフラの構築に取り組むとしています。

 ライクは1993年に設立され、保育、介護、人材事業などを展開する保育大手です。

 子会社の「ライクキッズ」は認可保育園の「にじいろ保育園」や学童クラブなど、全国415カ所で保育施設を運営しています。

 日本生命は約8億円を出資し、ライクの株式約3%を取得します。

 保育の現場は恒常的に業務のひっ迫や保育士不足に直面しているため、ライクの既存システムをベースに保育所向けの業務改善システムを開発します。

 実証実験は日本生命が今年買収したニチイ学館の保育所で行い、2025年度中に他の保育事業業者への提供を目指すということです。

 日本生命は今年度にスタートした新中期経営計画で保育や介護分野にも注力する方針を明らかにしています。

 会見した佐藤和夫専務は「健康、長寿、子育てを日本社会の課題として取り組むことで結果的に生命保険事業のプラスになると考えている」としています。