ウクライナへの侵攻が長期化するなか、ロシアの映画会社が撮影で使用したソ連時代の戦車を実際に戦闘で使用するため、ロシア軍に提供したと明らかにしました。
モスフィルム シャフナザロフ監督
「我々は28両のT55戦車、8両のPT76戦車、6両の歩兵戦闘車、8台のトラクターを国防省に渡しました」
ロシアの国営映画会社「モスフィルム」のシャフナザロフ監督は13日、プーチン大統領と会談し、撮影用だった旧式の戦車を去年、国防省に寄贈したと述べました。
ロシア軍の戦車不足は深刻で、これまでもソ連時代の戦車を前線で使用していました。
イギリス国防省は戦闘で使用されているソ連時代の戦車について、「アンティークであり、非常に脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘しています。
モスフィルムはウクライナへの侵攻を強く支持していることで知られ、プーチン大統領は「モスフィルムを誇りに思う」と述べました。