斎藤氏なぜ圧勝?兵庫県知事選の“民意”とは

社会

 17日、投開票が行われた兵庫県知事選では失職した斎藤元彦前知事が再選を果たしました。

 多くの祝福の声を浴びたのは斎藤元彦前兵庫県知事。17日、投開票を迎えた兵庫県知事選で2度目の当選を果たし、返り咲きとなりました。

兵庫県 斎藤元彦前知事
「県民の皆さん一人ひとりの、まさに勝利だと思っています。ありがとうございました」

 しかし、当初、選挙に臨む斎藤氏には大きな逆風が吹き荒れていました。

 発端は今年3月、県の男性職員が作成した斎藤氏のパワハラなどを訴える「告発文」。

 斎藤氏は「事実無根の内容が多々含まれている」とし、誹謗(ひぼう)中傷だと反論。内部調査を経て男性職員は停職3カ月の処分となったのですが、その後、その男性の死亡が報じられ、衝撃が広がりました。

 また、県職員を対象に実施したアンケートでは、なんとおよそ4割がパワハラを見聞きしたと回答。メディアでは“パワハラ知事”などの見出しが躍ることとなりました。

兵庫県 斎藤元彦知事(当時)
「厳しくさせていただいたところもあります。これは、より良い県政をしていきたいという思いだということは、ご理解いただきたいと思います」

 9月には県議会で知事の不信任決議案が全会一致で可決。斎藤氏は失職することに。

 さらに今回の県知事選では、県内の22の市長が斎藤氏の対抗馬である稲村和美氏を支持。

 逆風が吹き荒れるなか、完全“不利”になったかにみられた斎藤氏。しかし、「あること」がその流れを変えました。

 そう、“SNS”です。選挙中、Xでは「斎藤知事がんばれ」とのハッシュタグが拡散。賛同する人が続々と増えた結果、見事、勝利を収めたのです。

 そして、この大逆転劇にネットでは…。

Xから
「批判的な報道に負けず、良く頑張った!」
「ネットの力でオールドメディアを倒した」

 もしかすると、斎藤氏の勝利の背景にあったのは“メディアへの反感”…。