特殊詐欺か「JPドラゴン」幹部逮捕 「ルフィG」と留置施設で電話 接点は?

社会

 逮捕された犯罪グループ「JPドラゴン」幹部の男。フィリピンを拠点に特殊詐欺事件に関わった疑いが持たれています。男はかつて広域連続強盗を指示していた「ルフィグループ」にもいたことが新たに分かりました。

■特殊詐欺か「JPドラゴン」幹部逮捕

 フードをかぶり、マスクで顔を隠した男。19日午後、成田空港に強制送還された小山智広容疑者(50)です。

 「JPドラゴン」はフィリピンを拠点とする犯罪組織で、小山容疑者らは2019年に都内で起きた特殊詐欺事件に関与したとして、逮捕されました。さらに、別の詐欺グループとの関係も指摘されています。

 日本各地で広域強盗事件を引き起こした「ルフィグループ」です。

「JPドラゴン」ナンバー3 小山智広容疑者
「すべて真実をお話ししたほうが良いと思い、こういう場面に出てきました」

 去年、逮捕前にANNの単独取材に応じていた小山容疑者。

小山智広容疑者
「(Q.なぜ(ルフィグループの)渡邉容疑者らの事情を知っている?)渡邉被告たちと一緒に(詐欺を)やってたやつらが僕の知り合いであって。別に僕は関係ないんですけど」

 ただ、実際にはルフィグループの今村磨人被告ら幹部が強制送還された後、JPドラゴンが闇名簿などを引き継ぎ、特殊詐欺を仕切るようになったといいます。

 今村被告が小山容疑者とテレビ電話をした際に撮られた画面です。今村被告が警視庁の留置施設にいた際、小山容疑者と連絡を取っていたことも分かっています。

 捜査関係者によると、小山容疑者は元々、「ルフィグループ」でかけ子をしていて、その後に「JPドラゴン」に移っていたということです。

 2つの組織がどのような関係だったか調べています。