年金世代の「50万円の壁」見直し検討へ “手取り”増える? 現役世代に影響は

社会

 働く年金世代に関わる「50万円の壁」。来週から見直しの議論が始まるのですが、高齢者の手取りが増えるかもしれないのです。

66歳の人
「(Q.“50万円の壁”を知っている?)知らない」
78歳の人
「(Q.“50万円の壁”を知っている?)知らない。いや本当に知らない」

 皆さんパッと思い付かないのが、壁は壁でも50万円の壁。働きながら年金を受給できる在職老齢年金です。

 例えば65歳以上の年金受給者で賃金は40万円。厚生年金は15万円で合わせると収入は55万円です。ここで50万円の壁が登場。1カ月の収入の合計額が50万円を超えてしまうと年金の受給額が減ってしまう制度です。

 この金額の見直しや撤廃が今、検討されているのです。

78歳の人
「(Q.見直しが検討されている)それは良いことですね」

 働く意欲をそがないように制度を見直す方向で調整しているということですが、問題もあるようです。

66歳の人
「後の人にツケを回すようになるので、そっちが心配です。現役世代の負担が増えるので、もろてを挙げて賛成ではないです」

 なぜ今、制度を見直すのか。厚労省の狙いを担当記者が解説します。